あわガラス

 

今日は

 

たくさん

 

歌うんだね

 

あわあわあわ

 

優しい声で

 

ゆっくりと

 

誰も真似できない

 

癒し声で

 

君のおかげで

 

他のカラスも

 

あわあわあわ

 

そう歌うけれど

 

力強く

 

はやいから

 

ゆったりとは

 

きこえない

 

でも

 

みんなに

 

伝播して

 

あわあわあわが

 

広がっているのは

 

おもしろい

 

この辺りの

 

カラスはみんな

 

穏やかで

 

けんかもしない

 

もしかしたら

 

あわガラスが

 

みんなを

 

癒しているのかもしれないね

 

だからみんなも

 

真似したいんだけど

 

君のようには

 

歌えないんだ

 

 

秋が

 

駆け足で

 

近づいてきて

 

さっと

 

わたしたちを

 

追い越していった

 

ひんやりした

 

感触がしたあと

 

また

 

暑くなったから

 

夏が戻ったような

 

氣がしたけれど

 

やっぱり

 

もう

 

秋色の夏

 

うまれたての蝉さん

 

夏の名残を一緒に味わいましょ

 

いいわ

 

七日間よ

 

蝉は言った

 

 

 

 

 

何度でも

 

何度でも

 

愛を選ぶ

 

光を選ぶ

 

言葉では簡単

 

いいえ

 

言葉でも難しい

 

真っ暗闇の

 

ただ中で

 

自分に

 

むくむく

 

猜疑心

 

過去のあれこれを

 

自分に

 

あげつらう時が

 

くると

 

真っ暗闇は

 

自分の

 

腹の中だったと

 

氣づく

 

ああ

 

真っ黒は

 

洗えばおちるだろうか

 

いいえ

 

真っ黒を

 

自分の大切な一部だと

 

認めて

 

抱きしめたとき

 

暗闇の中に

 

光を

 

見出すのかもしれない

 

 

 

当たり前だけど

 

一羽一羽みんな違う

 

声も

 

姿かたちも

 

性格も

 

女からすは

 

姿も大きく美しい

 

ツンとして

 

堂々としている

 

ちょっと小さい

 

漢からすは

 

味見したごはんを

 

置いてさっと別の場所で

 

見守る

 

すると

 

女からすは

 

ちょっとじらしてから

 

仕方ないわね

 

と降りてきて

 

ぱくり

 

軽く水浴びで

 

口を拭って

 

飛んでいく

 

漢からすは

 

追いかけて

 

おいしかったでしょ

 

と甘えにいく

 

まあね

 

毛づくろいを許してあげるわ

 

ぶりっこで

 

漢に媚びるのは

 

人間の女だけよ

 

 

 

とっとこ

 

とっとこ

 

なんでも

 

とっとこ

 

そんな

 

考え

 

とっとと

 

卒業

 

生きていくって

 

とっとこ

 

とっとこ

 

駆け足しながら

 

考える

 

そして

 

生きていると

 

どうしたって

 

ごみがでる

 

それを

 

お掃除して

 

捨てていく

 

すててこ

 

すててこ

 

捨てていく

 

ぐるぐる

 

ぐるぐる

 

ものごとを

 

めぐらせて

 

滞らせないこと