お馬さんが

 

走るよ

 

走る

 

その背中に乗っていると

 

お尻が痛い

 

お馬さんだって

 

お尻をごつんごつん

 

ぶつけられたら

 

背中が痛いから

 

走るのや~めた

 

ってなる

 

だから

 

お馬さんを

 

走らせるのも

 

意外と

 

コツがいる

 

お馬さんによっては

 

できるだけ

 

楽をしようとしたり

 

下手な奴なんか

 

乗せてやらん

 

とプライドが許さず

 

どえらい

 

つれない態度をとるから

 

こちらも

 

傷つく

 

でもね

 

だれだって

 

なにかしらの

 

仕事をして

 

にんじん代を

 

稼ぐのよ

 

馬車が主な移動手段だった時代の

 

お馬さんよりは

 

ずいぶん

 

楽なんだから

 

一緒に

 

走りましょ

 

今年は

 

あなたが

 

主役

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲けよ咲け

 

酒よ裂け

 

生きとし

 

生けるものが

 

わきまえるよう

 

心得るよう

 

生糸をつむぐ

 

糸車が

 

摘んだ若芽の

 

色を得て

 

機織りが

 

太陽の光を

 

織り込むとき

 

世界を

 

ひっくり返す

 

まほうの絨毯の

 

できあがり

 

さあ

 

伸るか反るか

 

そるかのるか

 

 

シクラメンは

 

春に

 

お花がおわり

 

枯れたあと

 

ひょろりの根っこを

 

日陰の

 

土の中に

 

埋めておく

 

そのあとの

 

暑い暑い

 

夏の間は

 

養生していたんだろうけれど

 

その存在は

 

実は

 

すっかり

 

忘れられていました

 

そして

 

秋もおわりの頃

 

突然

 

まわりの草とは違う

 

美しい

 

緑の葉っぱが

 

あることに

 

氣付き

 

 

この亀の甲羅のような

 

デザインは

 

もしかして

 

もしかすると

 

シクラメンさんじゃないかしら

 

葉っぱだけでも

 

きれいだから

 

植木鉢に

 

入れて

 

家の中へどうぞ

 

冬が来る前にね

 

急に

 

あたたかい

 

家に入り

 

うれしかったのかは

 

わからない

 

しばらくは

 

緑の葉っぱだけだったけれど

 

茎がのびてきて

 

よっこらしょっと

 

花びらを上に持ち上げて

 

どう

 

わたし

 

きれいでしょ

 

うん

 

きれいきれい

 

よかったよかった

 

復活と

 

再生

 

おめでとう

 

いい季節だね

 

とってもあざやかな赤を

 

ありがとう

 

目が覚めるわ

 

 

 

こわい夢をみて

 

目が覚めると

 

しばらくはぼんやり

 

夢とうつつの境目に

 

つま先で立ちながら

 

あちらの

 

世界にひっぱられないよう

 

重心をそうっと

 

こちら側に移して

 

ようやくかかとをつける

 

あがっていた

 

息も落ち着き

 

親の部屋に行く

 

夜中に親の部屋を開けるのは

 

なんだか

 

勇気がいる

 

どうしてだろう

 

みてはいけない

 

秘め事の余韻があるから

 

親は同じ布団に

 

寝ていたり

 

いなかったり

 

こわい夢をみたの

 

うん

 

いつもの決まったやりとりのあと

 

わたしは

 

母の布団にもぐりこむ

 

母は決まって

 

カルピスをつくってくれた

 

わたしはそれを飲んだら

 

すぐに眠りに落ちた

 

子どもがみんな

 

こわい夢をみるわけじゃないと

 

知るのは

 

もっと

 

もっと

 

ずっと後になってからで

 

さらに

 

もっと

 

もっと

 

後になって

 

夢は

 

わたしへの

 

ギフトで

 

覚えていない

 

記憶や傷を

 

癒す

 

プロセスだったと

 

知る

 

 

 

一筋縄ではいかぬ

 

本当に

 

そうなのかしら

 

問題を

 

難しくしているのは

 

だれかしら

 

もしかしたら

 

問題じゃないことを

 

大げさにしているのでは

 

ないかしら

 

もしくは

 

大変だから

 

できれば

 

やらなくて済むようにしようとか

 

引き延ばし作戦かしら

 

あとまわしにする

 

口実かもね

 

でも

 

やる氣をもって

 

情熱的に

 

ぱからっぱからっと

 

はかどらせるのが

 

今年流

 

だらだらしていると

 

後ろ足で

 

蹴とばされるかも