ぽっかりと開いた

 

落とし穴に

 

思いがけず

 

おっこちたら

 

どろまみれになって

 

足も痛いし

 

しばらく

 

じめじめとした

 

土にうずくまって

 

じっとしていた

 

そこには

 

名も知らぬ

 

地を這う虫

 

蜘蛛や

 

みみずなど

 

そこで暮らしてきたものたちがいて

 

落っこちてきた

 

ガリバーみたいな

 

わたしから

 

ちょっと

 

迷惑そうに

 

身を隠した

 

わたしは

 

なんで自分だけが

 

こんな目にあって

 

こんなところに

 

いなきゃいけないの

 

そう思っていたけれど

 

それは

 

もともとそこにいる

 

ものにとっては

 

急に

 

降ってきて

 

地面を覆っておいて

 

なんですか

 

こちらが迷惑しています

 

っていう話

 

ごめんなさい

 

お邪魔しました

 

って

 

立ち上がって

 

這い上がる

 

だって

 

穴の形に

 

切り取られた空は

 

手を伸ばしても

 

遠すぎて

 

届かない

 

とてつもなく

 

氣高く

 

美しい

 

わたしは

 

その高みに

 

ほんの少しずつでもいい

 

近づきたいから

 

 

自分のものって何だろう

 

自分で買ったもの

 

特に

 

自分で働いたお金で買ったものは

 

きっと自分のものだろう

 

じゃあ

 

いただいたものはどうだろう

 

いただいたものも

 

やっぱり

 

手に入れた以上

 

自分のものってことなんだろう

 

でも子どもは

 

親のものじゃない

 

お腹を痛めようと

 

育てるのに多額の費用をかけようと

 

それは当たり前に

 

自分のものにはならないし

 

自分の思い通りにも

 

なるはずがない

 

自分でお金を出したって

 

にゃんこも

 

わんこも

 

自分のものじゃない

 

ただ

 

その命に責任をもつだけ

 

だから

 

もしかしたら

 

なにもかも

 

自分のものじゃないのかもしれない

 

そんな氣もしてくる

 

でも

 

自分のものじゃなくても

 

天からの

 

預かりもののように

 

大切に守り

 

責任をもって

 

面倒をみることはできる

 

もしかしたら

 

それが

 

自分のものっていうことの

 

本当の意味なのかもしれない

 

 

もうすぐ

 

夏の土用に入る

 

その前に

 

南天の

 

鉢植えを

 

地植えにし

 

草をとったり

 

庭を整える

 

バッタが身重で

 

草につかまり

 

じっとしている

 

その草は

 

武士の情けで

 

刈り取らず

 

周りを風通しよくしておく

 

虫の羽音と

 

真夏の太陽

 

ひまわりまわる

 

太陽もとめて

 

ややうつむき加減で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声高らかに

 

ガビチョウが

 

歌う

 

底抜けに明るく

 

湿度も

 

暑さも

 

大歓迎

 

ますます

 

元氣で

 

弱虫を

 

吹き飛ばす

 

セミだって

 

大合唱するさ

 

7年間待ったのだから

 

羽を

 

震わせ

 

世界を震わせる

 

からすは

 

真っ黒の

 

自慢のマントを

 

本心では

 

いまは

 

脱ぎたいけれど

 

からすは食わねど高楊枝

 

くわえる口も閉じにくい

 

行水でなんとかしのぎ

 

夜を待つ

 

暑い暑いという輩は

 

みんなの生きざまから

 

学べばいい

 

 

 

 

ほしいお花の

 

イメージができていて

 

お花屋さんにいったけれど

 

そのとおりの

 

お花がないときもある

 

同じ種類のお花で別の色

 

別の種類のお花で同じような色

 

どちらにも

 

変更はできるけれど

 

なんとなく

 

しっくりこない

 

譲れないのか

 

頭がかたいのか

 

とにかく

 

他のお花屋さんに

 

いってみる

 

そこでも

 

惜しくも

 

違う系

 

次のお花屋さんも

 

違う

 

まあ

 

今日はそういう日なんだろう

 

いさぎよく

 

あきらめて

 

明日

 

また

 

出直そう