ねえ

 

いるかくん

 

これから

 

出番なの

 

そうだよ

 

のんびりしているのね

 

そうかな

 

こうやって

 

今日はだれが

 

ぼくを

 

みにきているのかなって

 

みているんだよ

 

それに何を構えるの

 

ぼくは

 

ジャンプだって

 

ボール投げだって

 

別に

 

難しくないもん

 

ちょっとした

 

あそびみたいなもんさ

 

 

 

 

 

冬は

 

よくみえるけれど

 

意外と

 

夏の富士山を

 

はっきりと

 

拝む機会は

 

少なかったりする

 

逆にすそ野以外は

 

見えないのに

 

それが

 

富士山のすそ野だと

 

わかるのは

 

形が

 

完璧だからなんだろう

 

だから

 

やっぱり

 

すそ野をみながら

 

きっと

 

全容を拝むことは

 

難しいんだろうと

 

思っていた

 

特にがっかりすることなく

 

それが普通というように

 

でも少しずつ

 

少しずつ

 

雲が

 

流れて

 

ゆっくりと

 

時間をかけて

 

その全貌が

 

あらわれたとき

 

まず

 

雪をかぶっていないことが

 

新鮮だった

 

とにかく

 

言葉を失うほど

 

美しい

 

何時間でも

 

夕暮れとともに

 

刻一刻とかわる

 

その

 

色や

 

たたずまいを

 

眺めていられると思った

 

とうとう

 

日が暮れてしまい

 

稜線が見えなくなって

 

そこを

 

歩いている人の

 

明かりが

 

確かに

 

富士山がそこにあることの

 

手がかりになるまで

 

ずっと目が離せなかった

 

あくる日

 

富士山の近くで

 

真っ赤に燃えていた

 

夕焼けが

 

明日の晴れを

 

約束するわけではないことを

 

知る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひらひらと

 

黒い翅

 

はためかせ

 

すいっと

 

舞い踊る

 

美しさに

 

見惚れていると

 

近づいてきて

 

わたしのまわりを

 

くるくるまわって

 

少し遊んでくれたあと

 

またすいっと

 

方向を転換して

 

お花の方へ

 

実のなる方へ

 

 

 

バレエの白鳥

 

といえば

 

白鳥の湖しか

 

知らないわたしに

 

あなたは

 

降臨した

 

美しい白鳥が

 

とても傷ついて

 

水のほとりに

 

戻ってきた

 

水の中で

 

いつものように

 

浮かぶことができず

 

翼でもがくけれど

 

ただ

 

自分のまわりの

 

水をむなしく

 

かき回すだけ

 

そうこうするうちにも

 

白鳥はどんどん

 

弱っていく

 

弱っていきながらも

 

己の運命を受け入れているかのように

 

過剰にじたばたしない

 

そっと

 

やさしく

 

身を横たえるのみ

 

その美しさ

 

儚さ

 

命の輝き

 

氣高さ

 

すべてが

 

あまねく

 

表現され

 

一切の説明を要しない

 

ただ

 

滂沱の涙で

 

見守ることしか

 

できなかった

 

 

 

いい加減は

 

いい塩梅という

 

意味合いで

 

使われることもあれば

 

適当とか

 

もう

 

いい加減にしなさい

 

みたいな意味でも使われる

 

そういえば適当も

 

テキトーと書けば

 

マイナス

 

適して当たっている場合は

 

プラス

 

勧められたものが

 

合わないとき

 

勇氣を持って

 

ノーを言えたら

 

加点

 

流されて

 

イエスにしてしまったら

 

減点