七ひきの

 

子ヤギならぬ

 

七ひきの

 

ちいきねこ

 

ここにあり

 

地域の人たちみんなが

 

なんとなく

 

氣にかけていて

 

地域のなかで

 

暮らしているにゃんこ

 

繁殖はできないように

 

あらかじめケアして

 

ごはんを

 

あげたい人はあげるけれど

 

ちいきねこだけでなく

 

たぬきもご相伴にあずかることがあっても

 

驚くなかれ

 

いろいろなお家の

 

お庭に出没し

 

自由に暮らす

 

ちいきねこ

 

がけ登りも

 

屋根への

 

二メートルジャンプも

 

お手のもの

 

あなたたちのことは

 

きっと

 

みんなが大好き

 

あなたたちが

 

わたしたちを

 

どう思っているのかは

 

わからないし

 

決して

 

触れるほどに

 

なつくことはないけれど

 

きっと

 

悪からぬ

 

者たちくらいには

 

思ってくれているんだろう

 

おはよう

 

おやすみ

 

またきてね

 

ひさしぶり

 

元氣にしてた

 

ごきげんよう

 

いまではもう

 

この地域の一部

 

わたしの家に

 

なくてはならない

 

存在

 

 

 

わたしの殻は

 

特別

 

ヒノキでつくられた

 

よい香りの殻で

 

わたしは

 

そこから

 

美しい空を見上げ

 

わたしは

 

その中で

 

自分を取り戻した

 

でも

 

わたしは

 

殻の尊さを

 

わかっていながら

 

あまり大切にせず

 

殻を美しく保つ努力もしてこなかった

 

何もしなくても

 

きれいに見えたから

 

ぼんやり

 

怠けていたんだと

 

いまに

 

なって氣づく

 

あなたを

 

失う

 

いまになって

 

カタツムリの殻なら一緒に

 

動けるのに

 

わたしの殻は

 

連れていけないから

 

新しい

 

殻の主に

 

大切にしてもらってね

 

さようなら

 

わたしを守ってくれて

 

ありがとう

 

愛しているわ

 

美しい

 

紀州檜のおうち

 

 

エアコンをつけない夏を

 

過ごそうとしていたのは

 

ますます

 

絶好調な

 

ガビチョウに

 

触発されたのかも

 

しれない

 

曲のレパートリーの多いガビちゃんや

 

上達したウグイスのうたや

 

こぶしのきいたミンミンゼミの

 

なじみのド演歌を

 

ききながら

 

夏を

 

とことん

 

味わいたかった

 

ところが

 

熱帯うまれじゃない

 

わたしは

 

獅子座入りした

 

太陽に

 

あっさりと

 

白旗あげて

 

クーラー人間に変身

 

みんなの声は

 

締め切った窓の向こうから

 

少しボリュームダウンで楽しむ

 

ガビちゃんは

 

外来種の

 

悪者ということになっているけれど

 

渡り鳥ではない

 

ガビちゃんを

 

野生化させたのは

 

この島の

 

誰かさん

 

自分の故郷ではない

 

島で

 

飼い鳥が

 

野生化するには

 

きっと楽ではない

 

道のりがあったはず

 

ガビちゃんの

 

底抜けに明るい

 

歌声には

 

そんな困難も

 

笑い飛ばして

 

この世の春ならぬ

 

盛夏を

 

謳歌する

 

力強さがある

 

他の鳥さんたちと

 

もちろん

 

仲良くしてほしいけれど

 

ガビちゃん

 

天晴

 

 

あなたの絵は

 

確か

 

世界史の資料に載っていた

 

記憶があり

 

出かける前に

 

開いてみたら

 

夜警でした

 

白黒の絵もあったように

 

思ったのですが

 

美術の教科書だったのかもしれません

 

美術が大の苦手なわたしの

 

手もとには

 

教科書は残っていないので

 

確かめられませんが

 

直接絵と対面できるというのに

 

いいえ

 

だからこそ

 

特に前提知識はいりませんね

 

あなたの絵は

 

精巧で

 

緻密な

 

銅版画が主で

 

絵が反転するのは

 

当たり前ですが

 

おもしろいです

 

しかも

 

あなたの絵をまねて

 

というか

 

インスピレーションを得て

 

多くの画家が似た構図で

 

絵を描いていて

 

それがまた

 

おもしろく

 

ずっと後の

 

葛飾北斎も

 

あなたの絵をみたことが

 

あったら

 

いいのに

 

と思いました

 

なんたって

 

あなたの書斎の学者が

 

かの有名なファウストの

 

挿絵になったということは

 

時代を超えて

 

芸術家も

 

影響しあっていると

 

いうことですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもの頃に

 

行きたいなと思った

 

はじめての異国は

 

オランダでした

 

もちろん

 

風車とチューリップ

 

木靴とあの

 

すてきな民族衣装と被り物

 

のイメージで

 

まさにそのイメージの絵が描いてある

 

バウムクーヘンを先日いただきました

 

とてもおいしかったので

 

買いに行こうと調べたら

 

それは実はドイツのものだったので

 

驚きました

 

大陸って

 

複雑ですね

 

とにかく

 

日本とオランダは

 

昔から縁が深いように思います

 

いま

 

上野では

 

ゴッホ展も

 

レンブラント展もおこなわれていて

 

灼熱の空もオランダの

 

国旗のように

 

くっきり

 

はっきりしていました

 

決して

 

涼みにいったわけではなく

 

あなたの絵をみたくて

 

意を決して

 

出かけました

 

それにしても

 

駅前に美術館があるなんて

 

本当に素敵なことですね