Ψ(さい)のつづり -64ページ目
やまとととひももそひめ
あなたの
名前を
高校の
授業で
習いました
こぼれ話っぽく
はしばか古墳に
あなたはいらっしゃると
ききました
ときどき
あなたのことを
思い出し
居ても立っても居られない
氣持ちになります
なぜでしょう
とても
他人事だとは
思えないのです
人のいのちの
つながりは
とてもとても
不思議です
DNAによるつながりと
魂の前世的なつながりと
かつての
この國に
わたしも
いたような
氣がします
他の國にも
もちろんいましたけれど
この國とは
深い深い
つながりが
あるように
思うのです
日本史は
得意ではなかったし
むしろ苦手だったから
他のことは
ほとんど
何も
思い出せない
そんな
わたしでも
あなたの
なまえは
ずっとずっと
覚えているのです
その後
お聞きすることは
なかったのに
消えることなく
これからも
ずっとずっと
大切にします

つづらおりの坂を
息を切らして
登っていくと
古ぼけた
洞穴につく
中は
湿った
苔のにおい
暗く
そこだけ
涼しい
そして
静寂
ここは
わたしだけの場所
持ってきた
サンザシの実を
一粒かじり
残りを捧げる
ここには
だれもいないけれど
いつかの時代の
だれかがいる
異世界の
入口に
違いないけれど
ここがすでに
別世界だから
落ち武者が
時空を超えて
あらわれても
不思議じゃない
ここで
わたしも
偽りの自分を
脱ぎ捨てよう
自分の
魂が
喜ばないものを
仕方がないと
心を置き去りにして
やってしまう癖も
いつか
だれかが
出現して
世界を一変してくれると
期待することも
できない
理由を
やらない
いいわけを
さがすことも
全部
全部
手放して
わたしは
わたしを
変えて
帰るから
待っていて
金鶏
その場所が
もうなくても
そのエネルギーは
わたしを
招く
数千年の
ときを
超えて

雲雀あがる
声で
春を告げ
高く高く
空に舞いあがり
美しい
パートナーを呼ぶ
世界に
恋がはじまるよう
小さな翼で
まほうをかけ
ホバリングしながら
声高らかに
歌いつづける
何度でも
何度でも
あの高みから
なにがみえるの
風の声をきいて
あなたは
小さな
小さな
動く黒点
白い雲を
バックに
美しく
力の限り
長く長く
高らかに

しきみ(樒)の
みどり
きいろい
おはな
ありがたい
かおり
桜が咲くより
手前の
冬よりの春は
きいろいおはなと
素敵な香り
蝋梅もそう
春分に
新しく
うまれかわる一年
その手前の
たなおろし
在庫一掃
そして
祓い清めを
高貴な香りとともに
自然に行う
魚座の
癒し
しめやかな
浄化
ゆらゆら
ふるふる
ぴちぴち

その
きざはしを
ひとつひとつ
のぼっていく
なまけごころを
おそうじして
あせって
一段とばしなんかも
やらないで
姿勢よく
腹筋も使って
丁寧に
自分の
ペースで
たまには
少し休んで
足跡を
振り返っても
いいよ
思いのほか
昇ってきていることに
気付けるでしょう
そして
のども潤して
また
歩みましょう
粛々と
着々と
ひとりぼっちじゃないから
大丈夫


