これがいいかも

 

あれがいいかも

 

そういっている間に

 

これも

 

あれも

 

だれかのもの

 

縁がなかったと

 

言うのは簡単だけど

 

ただ単に

 

チャンスの前髪を

 

つかみそこなっただけじゃないの

 

こうします

 

ああします

 

宣言しているけれど

 

本当の

 

一番の

 

願いは何か

 

自分で

 

わかっているの

 

そうやって

 

まよい

 

まどい

 

くるくるまわる

 

リスの輪っか

 

堂々巡り

 

振出しに戻る

 

悪循環は

 

わたしの中から

 

追い出す

 

戻ってきても

 

何度でも

 

けちらす

 

追い返す

 

さあ

 

一番の

 

願いを

 

短冊に

 

したためなさい

 

ひとつだけ

 

簡潔に

 

長文はだめよ

 

七夕はあす

 

 

 

 

天の川を

 

見上げて

 

猪八戒は

 

何を

 

思うのだろう

 

自分が

 

活躍していた

 

舞台は

 

夜空を彩る

 

美しい乳白色

 

雅に

 

天を流れる河

 

猪の腹から堕ちた

 

地上では

 

使える術も

 

見た目も

 

中途半端

 

というより

 

だいぶ

 

よろしくない

 

それでも

 

悪癖は

 

治らない

 

欲の根は深い

 

モーセの十戒は

 

いまもいきていて

 

天にも地にも

 

守るべき

 

ルールがあることを

 

教えてくれる

 

そして

 

いまこそいきる

 

織姫と彦星のお話とともに

 

 

 

 

 

あんず

 

案ずるな

 

あまずっぱい

 

あなたは

 

安心と

 

安全と

 

慈愛に

 

満ちている

 

まるで

 

この島のように

 

いつだって

 

優しさに満ち溢れ

 

いつだって

 

派手さはなくとも

 

きれいな色

 

だいだいとも違うし

 

オレンジとも違う

 

だんだん朱がかっていく

 

淡いみかん色

 

あんず大福は

 

失恋で開いた心の穴を

 

そっと

 

埋めてくれた

 

うれしいときも

 

しんどいときも

 

わたしの足をとめさせ

 

優しい味で

 

ほっと

 

一息つかせてくれた

 

ずんだのお団子とともに

 

氣取らない

 

あたたかさで

 

わたしを

 

包み込んでくれた

 

果物としてそのまま食べても

 

もちろんおいしいし

 

あんずジャムも美味

 

トップの座を狙わないし

 

あちこちでしゃばらない

 

けれど

 

いてくれるとほっとするのよ

 

あなたのたたずまい

 

多くを語らないけれど

 

心を打ち明けたくなる

 

その信頼感

 

あんず

 

案ずるな

 

あなたは

 

ずっと素晴らしい

 

これからも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしを

 

起こしたのは

 

だれ

 

夜空に輝く

 

月の引力

 

明け方に

 

美しく

 

ひときわ

 

輝きを増している

 

金星の香気

 

明るさも色も

 

変幻自在な

 

蠍の心臓

 

アンタレスの血

 

世界は

 

毎日

 

生まれ変わる

 

同じ夜明けは

 

二度とない

 

過去は過ぎ去り

 

いまを生き

 

未来は

 

この手で

 

創造する

 

わたしを

 

起こしたのは

 

わたしの中から

 

わたしを呼ぶ声

 

わたしが責任をもつ

 

わたしの小さな世界

 

そして

 

わたしのご先祖さま

 

龍神さま

 

日本

 

地球

 

宇宙

 

 

 

 

 

ぞうに

 

りぼんを

 

かけました

 

くるくるくる

 

加計呂麻島まで

 

駆けていけ

 

ぱおぱおぱおん

 

パッションフルーツ

 

マンゴー

 

ドラゴンフルーツ

 

グアバに島バナナ

 

たくさんあって

 

おいしいぞう

 

海もとってもきれい

 

だけど

 

飲んだら

 

しょっぱいぞう

 

あったかいから

 

ここに住むぞう

 

スズメバチが耳元に

 

飛んできて

 

ぶんぶん

 

りぼんをわけてくれたら

 

ぼくのおうちに案内するよ

 

いいよ

 

だけど

 

はさみがいるね

 

しおまねきに

 

切ってもらおう

 

ちょきちょき

 

蜂さんのおうちは

 

がじゅまるにあって

 

そこにりぼんをかけました

 

みんなが

 

こわがるから

 

かわいくしちゃおう

 

うーんちょっと無理があるけど

 

目立つからみんな近寄らないでね

 

そこへはぶがにょろにょろ

 

ぼくにもりぼんをちょうだい

 

ぼくのことも

 

みんながこわがるんだ

 

だから

 

かわいくしちゃおう

 

うーんだいぶ無理があるけど

 

まあいいか

 

ぼくも人間はこわいから

 

近寄らないでね

 

カエルやネズミがぼくのごはん