どうしてなんだろう

 

人前で

 

ピアノを弾こうとすると

 

手が震える

 

別に

 

上手に弾こうとか

 

思っているわけではないのに

 

そもそも

 

そんな技量はなく

 

趣味としても

 

まだまだなのに

 

だからこそ

 

大舞台で

 

たっぷりとした

 

情感で

 

弾くことができる人を見ると

 

それだけで

 

尊敬する

 

魂の

 

広がりを

 

指先から

 

繊細に解き放つとき

 

そこには

 

きらきらとした

 

金の粉や

 

熱い

 

火花が散る

 

演奏全体を

 

心から

 

楽しむことができれば

 

もう

 

それは

 

競争ではなく

 

ひとつひとつの

 

異なった

 

時の

 

芸術

 

評価は

 

あとからついてしまうけれど

 

ただ

 

ただ

 

ブラボー

 

惜しみない

 

拍手を

 

 

 

 

 

 

世界に美しい橋を架ける

 

七色に輝く

 

言霊にのせて

 

そこかしこで

 

待っている

 

存在の

 

背中に乗せて運び

 

風とともに

 

世界中のハートに届ける

 

希望と

 

愛を

 

伝え

 

情熱と

 

創造性を

 

呼び醒ます

 

この世界で

 

生きるには

 

厳しさも

 

苦しみも

 

避けてはとおれない

 

何もなければ

 

怠けるのが

 

わたしたちだから

 

何かないと

 

成長しないのが

 

わたしたちだから

 

でも

 

こんなにも

 

美しい

 

世界に生きることができ

 

喜びも

 

楽しみも

 

限りなくあり

 

心を開けば

 

受取ることができる

 

自由意志が

 

与えられているから

 

すべては

 

自分次第

 

その背後の

 

深い深い愛に

 

感謝して

 

共鳴する

 

 

 

 

 

 

 

 

キンモクセイが

 

10月8日に咲いて

 

かぐわしい

 

秋の香りで

 

世界を塗り替えた

 

そのあと

 

嵐が来たわけではなく

 

大雨にさらされたわけでもないのに

 

あっさりと花が

 

終わってしまった

 

別れを惜しむ間もなく

 

あっという間に去ってしまった

 

年に一度のお楽しみに

 

ちょっと肩透かしを食らったような

 

氣持ちでいたけれど

 

一週間ほどたって

 

何もないはずの

 

木から

 

再び香りがするようになった

 

返り咲きにしては

 

間隔が短すぎるし

 

不思議におもっていた

 

すると

 

あれよあれよという間に

 

実のようなものがたくさんつき

 

よく見たら

 

やっぱりそれは

 

キンモクセイの

 

小さなつぼみのようで

 

本当に

 

二度目の開花をするのだと知った

 

復活と再生を遂げた

 

二度目のキンモクセイは

 

一度目よりも多くの花を咲かせ

 

いまが満開

 

自然は

 

驚くほどの

 

賢さで

 

自分らしく

 

おのれを

 

表現する

 

 

 

 

 

わたしも

 

鋼鉄のように

 

いや

 

かたいかたい

 

黒檀のように

 

つやつやで

 

美しくもありながら

 

強くなります

 

そして

 

中身は

 

ルバーブジャムのように

 

鮮やかな赤で

 

酸っぱい

 

煮ても焼いても

 

食べられない

 

存在になります

 

どんな苦しみも

 

どんな逡巡も

 

決して

 

表にはあらわさない

 

先見の明を持ち

 

どんな経験も

 

どんな屈辱も

 

すべて

 

すべて

 

糧にする

 

どんな扱いも

 

どんな出会いも

 

すべて

 

意味があるから

 

真っ暗闇から

 

光を目指す

 

逃げるのではなく

 

戦うのでもなく

 

わたしはわたし

 

他の誰でもない

 

わたしはわたし

 

他の誰も

 

わたしを

 

規定することはできない

 

 

 

 

この火を

 

どう扱おうか

 

この炎を

 

どのように

 

美しく

 

燃えあがらせるか

 

この火を

 

馬鹿にするものは

 

この火で

 

あたたまることはできない

 

この火が

 

見えないからといって

 

存在を認めないものは

 

この火が

 

うみだす恩恵に

 

あずかることはできない

 

世界に飛び出す

 

ロケットの燃料も

 

細胞の中の

 

秘密を探求する

 

ひらめきの炎も

 

もとをただせば

 

みんな

 

みんな

 

宇宙からの愛で

 

みんな

 

みんな

 

本当は

 

すでに

 

もっているもの

 

まきをくべて

 

酸素が行き届くように

 

風を適度に与えて

 

炎を育てるのは

 

わたしたち

 

ひとりひとりの

 

役割