Ψ(さい)のつづり -14ページ目
なんとなく
前に選んだものを
また
選んでしまう
可もなければ不可もなく
ちいさな
不満は
あったかもしれないけれど
なんだったかな
あんまり覚えていないから
大したことはなかったのだろう
長いものに
普段は巻かれないのに
こんなところで
恒常性が
ひょっこり
顔を出す
そんなときこそ
違うものを
選んでみよう
何か新しい発見があるかもしれない
結局は
前の方が良かったって
なるかもしれないけれど
それは
それで
学びになるだろう
大きなものに
頼るのが
安心な
時代じゃないから
最後は
人が価値をうむ

ゆめゆめ
変な夢は
みまい
と
楽しいことを
思い描きながら
眠りにつくけれど
子どものころから
みるのは
変な夢
こわい夢
そして
夜中に目が覚める
夢でよかったと
思えないくらい
後味の悪さが
いつまでも残る
じっとりした夢もある
ところが
最近
潮目が変わってきた
もちろん
きゃはは
楽しい夢ではないけれど
そこまで
壮絶なものは
出てこなくなった
だから
寝覚めも悪くないし
夜時間が長い分
たっぷり眠れる
もしかしたら
呼吸が深くなるように
身体を
メンテナンス
するのは
よい睡眠と
よい夢を
運んでくれるのかもしれない
ありがたや

乾ききった
大地を
慈しむように
雨がしとしとと降る
遠くから
サイレンの音
また
どこかへ
だれかを
迎えにいくんだろう
雨は
世界の穢れを
祓い清め
大地は
受け流していく
土にしみ込んだ雨は
木の根を潤し
眠りに入ろうとする木に
あくる年
芽吹くための栄養を
あらかじめ
与えておく

わたしの時間は
わたし以外の
誰のものでもない
あなたの時間も
あなた以外の
誰のものでもない
だから
切り取って
きれいに
りぼんがけして
知らない
だれかに
みせるために
使える時間は
一秒もない
ちょっといいかなが
ちょっとで済んだためしはないから
当たり前に
わたしの時間を
奪おうとする
誰かを
ラグビー選手のように
かわしながら
走る走る走る
時間という
お宝を抱えて
跳び走り
トライ
何度でも
何度でも

世界は
愛に溢れている
目を閉じて
深呼吸して
地に足つけて
心を落ち着かせる
そうやって
感じてみれば
湧き水のように
こんこんと溢れだし
いつだって
身の回りに
たっぷりと
注がれている愛
そして
光
それらを
美しくたもつための
風


