いまの

 

当たり前は

 

いつだって

 

当たり前じゃない

 

聖徳太子のころは

 

みんなロン毛

 

それをうまく

 

素敵に束ねている

 

武士はお化粧をしていたし

 

やっぱり

 

ロン毛だった

 

かつての

 

ロン毛は

 

きっとずっと

 

はるかに

 

手入れが

 

大変

 

だって

 

ドライヤーがない

 

たった

 

それだけで

 

冬の

 

お風呂上がりは

 

修羅場になる

 

ほぼ

 

外と同じ室温の家は

 

いまもあるけれど

 

そのころは

 

お風呂自体が

 

普通にきっと外

 

身も

 

髪も

 

凍る

 

そんな中

 

ロン毛を維持していたのは

 

美容院がそこら辺になかった

 

だけが理由じゃないだろう

 

過去の

 

時代時代の

 

ロン毛には

 

きっと

 

生きていくための

 

運を切らさないような

 

何か

 

深い

 

理由が

 

あったのだろう

 

髪が伸びるっていうこと自体が

 

生きているっていうことで

 

それを

 

切ってしまったら

 

命を削ってしまうような

 

氣がしたのかもしれない

 

それ以外にも

 

何かあるのかも

 

 

森の中に

 

おいしそうな

 

香りが漂ってきて

 

それは

 

突然

 

あらわれた

 

軽く

 

70年くらい

 

そこに

 

あったような

 

昭和な

 

おうちは

 

まるで

 

お菓子の家のように

 

森をさまよう者を

 

誘う

 

その家の前には

 

昭和の値段の

 

看板がたつ

 

もしかしたら

 

このおうちが

 

うまれたころの

 

ケーキセットのお値段かしら

 

きっと

 

冗談か

 

そうでなければ

 

まじょが

 

住んでいるのかも

 

しれない

 

だって

 

このあたりの

 

ケーキセットの

 

お値段は

 

軽く5倍はするもの

 

おそるおそるのぞいてみると

 

まじょではないみたい

 

わたしたちを

 

食べようとはしていない

 

むしろ

 

おいしいお茶と

 

甘さが控えめで

 

おいしいお菓子を

 

甘さ以上に

 

控えめな

 

お値段で

 

ごちそうしてくださる

 

ありがとう

 

そんな不思議な

 

不思議な

 

タイムトリップ

 

お稲荷さんの

 

きつねに

 

つままれたような

 

氣もちに

 

なりながら

 

過去から

 

帰ってきましたとさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12年前

 

しろっぽい大きいどぜうと

 

くろっぽい小さいどぜうが

 

やってきた

 

すでに大きく

 

いつうまれたのか

 

とんとわからない

 

しかも帰りに袋から

 

1匹とびだし

 

地面に落ちた

 

1メートルくらいの

 

高さから

 

暑い日中

 

道路で

 

どぜう焼きに

 

なったかと思ったけれど

 

奇跡的に回復し

 

仲良く昨年まで

 

一緒に

 

暮らしていた

 

昨年しろい方がおかくれに

 

くろい方は

 

金魚と出目金と暮らしていたが

 

最近

 

沈み方がわからなく

 

なってしまった

 

油断すると

 

すぐ

 

浮いてきてしまい

 

さかさまに

 

なったり苦労している

 

かと思えば

 

普通にいつもどおり

 

下にいたりもする

 

めしいてしまったようで

 

目が緑色だ

 

そういえば

 

どぜうは

 

なぜ

 

沈んでいられるの

 

よく考えたら

 

不思議じゃないか

 

上昇志向どぜうは

 

驚異的な

 

生命力で

 

何とか

 

ふんばっている

 

がんばれどぜう

 

見守ることしか

 

できないけれど

 

 

 

 

 

 

朱い月を

 

隠して

 

すさまじい嵐が

 

やってきた

 

雨は一日

 

降り続いて

 

小降りになっていたのが

 

一変

 

豪雨へと

 

本氣をみせる

 

ちゃらちゃらと

 

朱い月を

 

見たり

 

撮られたり

 

されないよう

 

皆を家に追いやり

 

厳重に隠す

 

見えないとなると

 

わたしたちは

 

興味をなくして

 

ふつうの夜のように

 

過ごすことになる

 

わたしたちは

 

すべてを

 

見たり

 

知ったり

 

することはできないからこそ

 

謙虚に

 

畏敬の念をもって

 

世界に

 

向き合う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亀もひっくり返る

 

急な坂を

 

ものともせず

 

おさむらいさんは

 

走るよ走る

 

もしかしたら

 

姫も走る

 

お馬ももちろん

 

走るけど

 

断崖絶壁

 

氣を付けて

 

からすのように

 

お空から

 

高みの見物

 

楽しいね

 

上空が

 

雨あられ

 

強風のときは

 

こちらから

 

低みの見物

 

がんばれからす