やりたいことがあって

 

やることも決まっていて

 

でも

 

その前に

 

片づけないと

 

いけないことが

 

たっぷりあって

 

片っ端から

 

片づけようとしたら

 

足を引っ張ろうと

 

邪魔がはいる

 

そんなこんなで

 

足踏み奉行

 

足踏み修行

 

わたしを

 

変わらせないように

 

変わるんだとしても

 

なるべく

 

邪魔して

 

ぎりぎりまで

 

遅らせてやろう

 

そう簡単に

 

やりたいことへ

 

向かわせてなるものか

 

あとまわし

 

あとまわし

 

こっちはいそがしいんだ

 

あとまわし

 

あとまわし


仕事をさっさと

 

喜んでやるのは

 

自分の時間の価値がわかっているから

 

お金のための仕事なら

 

効率がよくても

 

悪くても

 

入ってくるのが同じなら

 

ゆっくりゆっくりやればいい

 

余計な仕事は

 

あとまわし

 

あとまわし

 

敵っていうのは

 

こういうときに

 

わかるものだね

 

でも

 

本当の敵は

 

歯車じゃない

 

目の前にいる歯車は

 

単なる道具に過ぎない

 

 

 

 

 

ここから

 

はじめよう

 

とにかく

 

はじめてみよう

 

奥の

 

奥へ

 

引っ込んでいた

 

だれにも

 

知られない

 

わたしなら

 

安心安全かも

 

しれないけれど

 

叫んでも

 

だれにも届かない

 

いつまで

 

たっても

 

ひとりぼっち

 

だから

 

明るい世界へ

 

出ていこう

 

広い世界に出ていっても

 

もうちょっとやそこらじゃ

 

もみくちゃにされないから

 

わたしという

 

存在があることを

 

世界へ

 

お知らせしていこう

 

何があっても

 

大丈夫

 

エゴじゃないなら

 

大丈夫

 

何度でも

 

立ち上がり

 

そのたびに強くなる

 

実戦のたびに

 

強くなる

 

自分の軸を

 

ぶらさずに

 

肝を据えて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラスが呼ぶ

 

漆黒の身体を

 

上下に震わせて

 

大きな口を開けて

 

精一杯叫ぶと

 

遠くで

 

別のカラスが応えて

 

一緒に飛びたつ

 

わたしも

 

付いていきたい

 

大きな羽を広げて

 

しばし

 

空で

 

会合を開く

 

最近はどう

 

ずいぶんと

 

過ごしやすいし

 

ごはんも豊富

 

カラスの季節到来だね

 

これからが

 

お楽しみ

 

 

 

 

 

 

 

どうしてなんだろう

 

人前で

 

ピアノを弾こうとすると

 

手が震える

 

別に

 

上手に弾こうとか

 

思っているわけではないのに

 

そもそも

 

そんな技量はなく

 

趣味としても

 

まだまだなのに

 

だからこそ

 

大舞台で

 

たっぷりとした

 

情感で

 

弾くことができる人を見ると

 

それだけで

 

尊敬する

 

魂の

 

広がりを

 

指先から

 

繊細に解き放つとき

 

そこには

 

きらきらとした

 

金の粉や

 

熱い

 

火花が散る

 

演奏全体を

 

心から

 

楽しむことができれば

 

もう

 

それは

 

競争ではなく

 

ひとつひとつの

 

異なった

 

時の

 

芸術

 

評価は

 

あとからついてしまうけれど

 

ただ

 

ただ

 

ブラボー

 

惜しみない

 

拍手を

 

 

 

 

 

 

あんなに

 

かたい絆だと思ったのに

 

蜜月は

 

長くは続かないもんだ

 

頭のおかしな人が

 

大声で

 

うそをわめきたてても

 

そんなことは

 

意にも介さないだろう

 

と楽観的にとらえていたけれど

 

意外や意外

 

そうではなかった

 

まじめな人ほど

 

頭で考える

 

確かにあの人は

 

頭がおかしいようだけれど

 

自信をもって

 

大声でわめきたてているからには

 

相手にもどこか

 

非があるんじゃないか

 

何かの

 

理由がなければ

 

あそこまで

 

騒ぎ立てることも

 

さすがにないのでは

 

そういう

 

正論の

 

さざ波が

 

その人の心の中で

 

広がっていく

 

疑り深いしみは

 

どんどん広がり

 

膜となり

 

信頼していたけれど

 

今後は

 

なるべく

 

関わらないようにしよう

 

そして

 

関わらないといけないときは

 

疑ってかかることにしよう

 

いとも簡単に

 

大声を出す人に

 

自分のものの見方を

 

操られていく

 

以前なら

 

愛想よく挨拶してきた

 

あなたが

 

わたしから

 

あからさまに

 

目をそらしたのを

 

気が付かないとでも

 

思うのか