わっかを描く

 

円を描く

 

そんな

 

簡単なことの

 

はずなのに

 

ちょっといびつ

 

最初と最後が

 

ぴったりじゃなくて

 

ももみたいな

 

うめみたいな

 

まる

 

絵描きさんには

 

なれないかしら

 

それでも

 

機械で

 

書いたような

 

まるは

 

ぴったり

 

閉じていて

 

だれも

 

入り込む

 

余地がない

 

ぐるぐる

 

ぐるぐる

 

いつだって

 

堂々巡り

 

安心かもしれないけれど

 

新しい

 

風を入れるには

 

少し

 

隙や余地が必要だね

 

だから

 

どんな

 

わっかだって

 

大丈夫

 

絵描きさんにだって

 

なんだって

 

望めば

 

何にでも

 

なれるよ

 

手間ひまは

 

かかるけれど

 

それさえ

 

惜しまなければ