Ψ(さい)のつづり -12ページ目
毎年
毎年
必ず
今頃
咲くのは
神さまとの
約束だから
最近は
秋や冬にも
春みたいな日があって
寝坊しちゃったかと
慌てそうに
なるけれど
年度の切り替わりの節目で
新たな一年の
はじまりに
美しさと希望を伝えて
みんなを励ます役目があるから
それに
長い冬を
耐えた虫たちに
栄養を
分け与える
お母さんでもあるから
やっぱり
今の時期に
咲かないとね
ウグイスが
歌の練習を
はじめたら
わたしも本腰入れて
咲く準備を
始める
月の満ち欠けが一巡する
時をへて
ようやく
花を咲かせて
今年の成果を
披露するのよ

毎日
毎日が
新鮮で
神聖な
氣持ちで
迎えられたら
理想だけど
寝不足だったり
寒かったり
暑かったり
大雨だったり
なかなか
そうはいかない
朝もある
そんな
わたしたちのために
ありがたいことに
いろんな節目が
きちんと用意されていて
ちゃんと
季節や
新たなサイクルを
意識できる仕組みに
なっている
今日は
宇宙の新たな
一年のはじまりで
昼と夜が同じくらいの長さで
太陽が牡羊座に
入る日
それ以前に
きちんと春分の日って
名前がついていて
本格的に春になる日
だから
一見ただの曇りの日だけど
ただものじゃない
そんな
大切な
一日

古民家といえば
聞こえはいい
昭和
平成
令和と
またがって
生き延びてきた家は
どこを
どう直すというよりも
すでに
生き字引のようで
若輩者の出る幕ではございませぬ
と降参せざるを得ない
寒さ
暑さが
直球で攻め
平衡感覚も
若干試されるような
氣分で
屋根の上で眠る猫に
ただいまをいえば
カラスもおかえりと
迎えてくれて
桜も咲く
これは
もしかして
とてつもない
豊かな時間の中に
いるのではないかと
じんわり
感動していると
そんなことも
わかっていなかったの
と
うぐいすが
笑い
かぐわしい
風が
そよぐ

砂浜の上は
もう
十分に
あたたかい
さらさらと
裸足を包み込み
ここちよい
そのまま
海へ
すらせら
ひたぴた
歩いていくと
波が迎えに来てくれ
足をひんやりと
包み込む
優しさのなかに
ぴりっとした
厳しさもあるけれど
凍えるような
冷たさではない
春の海が
寄せては
かえし
また寄せる
前よりずっと
きれいになった
海に
ただいまと
あいさつする
シーズンではない海は
落ち着いていて
懐に入ってきた
人たちを
明るく
励ます
もう
ちゃんと
春を呼び込んだから
しっかり
みんなに
エネルギーを補充したから
あとは
あなたたちの番よ
しっかりね

歩け歩け
歩みをとめるな
歩め歩め
前へ前へ
もうじき
星が新しい一年を迎え
太陽系の
天体が
一斉に
順行へ
前を向き
巡行するもよし
巡航するもよし
空を飛ぶもよし
何にせよ
やりたいことを
心躍らせ
始めるときは
星と自分と
自分と世界が
共同創造するとき


