日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 5/19号


日経BP出版センター

発売日 2009年5月2日
満足度 ★★★☆☆


この本は

「読書でレベルアップしたい人」

「今から書店へ行く人」

「自分に必要な本を見つけたい人」

におすすめします。




特集 あなたが今読むべき本


ゴールデンウィーク楽しんでますか?


まわりが休みの時こそ、勉強して差をつけるのがデキるビジネスパーソンです。


「とはいっても、何を勉強していいかわからない・・・」

という人は、ぜひこの一冊を読んでみてください。



「話す・書く」

「思考力・発想力」

「経営の視点」

「情報活用」

「営業力」

「リーダーシップ」

「キャリア」


など、さまざまなジャンルの約440冊を網羅。


デール・カーネギーの『人を動かす』 のような定番本から、深い内容の上級者向け本まで、幅広いレベルの良書を紹介しており、書店で本を選ぶ際の参考になります。


ゴールデンウィークの休み中にパワーアップを目指す人へオススメです。






目次


特集 あなたが今読むべき本


弱点克服、スキル強化に必ず効く!(020p)

タイプ ・ 目的別「プラス20冊」年間読書計画(022p)


【アソシエ編集部が選んだ】 より良い仕事のための先行投資80冊

話す ・ 書く(026p)
思考力 ・ 発想力(028p)
経営の視点(030p)
情報活用(032p)
営業力(033p)
リーダーシップ(034p)
キャリア(035p)


【専門家が薦める】 混迷の時代を生き抜くバイブル158冊

政治 ・ 経済 伊藤惇夫 氏/政治アナリスト河野 龍太郎 氏/ BNPパリバ証券チーフエコノミスト(042p)
もの作り 海稲良光 氏/オージェイティー ・ ソリューションズ専務(044p)
財務 ・ 会計 山田真哉 氏/公認会計士(045p)
マーケティング 本田耕一 氏/バンダイ取締役管理政策担当(046p)
人材活用 中田 研一郎 氏/青山学院大学客員教授(047p)
ビジネス法務 菊地 伸 氏/弁護士(048p)
技術戦略 三菱総合研究所(049p)
米国と中国 宋 文洲 氏/ソフトブレーン創業者、パトリック ・ ハーラン 氏/お笑い芸人(050p)
歴史 出口治明 氏/ライフネット生命保険社長(051p)
住空間 辰巳 渚 氏/家事塾代表(052p)
食生活 南 清貴 氏/フードプロデューサー 齋藤訓之 氏/フリーライター(053p)
心と体 川田浩志 氏/東海大学医学部血液内科/抗加齢ドック准教授 湯本 優 氏/ドクタープラス代表(054p)
働く女性 渥美雅子 氏/「女性と仕事の未来館」館長、弁護士(055p)
日本の伝統 小笠原 敬承斎 氏/小笠原流礼法宗家、大久保 喬樹 氏/東京女子大学教授(056p)
日本語 梶原 しげる 氏/フリーアナウンサー(057p)
理系センス 竹内 薫 氏/サイエンスライター(058p)
お金と癒やし 穴澤 賢 氏/フリーライター、中村芳子 氏/アルファ アンド アソシエイツ代表(059p)
インタビュー 一休社長 森 正文さん「ターニングポイントにはいつも本がある」 (036p)
絶対にハマる!通が薦める傑作小説60冊(038p)
オバマ米大統領の愛読書(040p)
会員数1500人!日本最大級の読書クラブ(060p)
本好きが集うブックカフェ(061p)
マンガ好きが選ぶ「本当に面白かった」40冊(062p)
目利きが選ぶ「必読書」 (064p)


ほか

『勝間和代のお金の学校』 勝間 和代

日本経済新聞出版社

勝間 和代

発売日 2009年4月14日


満足度 ★★☆☆☆


この本は

「すでに投資を始めている人」

「サブプライムの影響で投資に失敗した人」

「著者のファン」

におすすめします。






お金の学校(高学歴用)


「お金の話をもっと家庭でしましょう」

「お金の教育を子供のうちから」

「お金儲けが大好きなんていうと、品のない人間という評価がされてしまうことが多いですが、それはおかしい。」


このような声が最近多いですね。


こういうことを言う方は子どもがみんな、板東英二みたいになってほしいと思っているのでしょうか・・・。

(板東英二はプロ野球の現役時代、野球よりもサイドビジネスに意欲的でした)


さて、この本ですが、勝間氏いわく

「ああ、金融ってそういうことだったのか」

と言ってもらえる、わかりやすい金融のフルコースを用意した、とのことですが、金融初心者にとってはかなりハードルの高い本だと思います。


『お金の学校』というキャッチーなタイトルですが、金融初心者が手に取ると理解するのが難解なうえ、実利がほとんどないのでご注意ください。






この本のポイント


「リスク=危険」は間違い(P.4)
リスクときちんと向き合わないと生活は豊かにならない。
リスクを危険なものとして恐れるのではなく、リスクとうまく付き合うこと。



勉強好きのほうが儲かる(P.23)
しっかり勉強し、分散投資をしている人ほど利益が安定している。



販売用パンフでなく、目論見書と運用報告書を読め(P.87)
投資信託の説明書はわかりづらい。
購入する前にはパンフレットよりも、目論見書・運用報告書・週次、月次レポートをしっかり読むこと。



「仕組み」でマネーを生む(P.101)
投資は感情で買うと失敗する。
個人投資家は感情を排除して、なるべく時間や手間をかけずに自動的に積み立てする仕組みをつくるのが現実的。



投資と投機の区別がつかない(P.103)
投機=ボラティリティ狙い。
個人投資家が失敗しやすいのは、レバレッジをいっぱいかけてボラティリティで儲けようとするパターン。



ファンダメンタルズはワークするのか(P.165)
一番損をするパターンはチャート分析が大好きで、ファンダメンタルズの勉強が嫌いな人。



まず損切りポイントをきちんと決める(P.182)
個人投資家はリスクとうまくつきあい、どこまで損していいかを明確にすることが重要。
投資に厳しいルールを決めて、損切りのポイントを決めることが必要。



ESG-環境問題への企業の取り組みを評価する(P.236)
企業をESG(environmental,social,governance)という視点で評価する事がこれからますます重要になる。



βとαという概念をお持ちになったほうがいい(P.289)
β(ベータ)=市場全体の動向との連動性を示す数値。
α(アルファ)=市場全体のリターンより上回っている部分。






これで「学校」というのはちょっと酷い。


経済誌の対談をまとめたレベルの本。


これが素直な私の感想です。

本全体が金融・経済の専門家が対談で進めていく形式の為、レベルの高い話が中心で、とても初心者が理解できるとは思えない内容です。


そもそも対談を読んだだけで金融リテラシーがつくはずがありません。


わかりやすくいうと、イチローと松井の対談を読んだだけで野球のルールが詳しくなるわけがないよね?

ということです。



お金や経済のことを初心者が勉強したいのなら、

『経済ってそういうことだったのか会議』

『細野真宏の株・投資信託・外貨預金がわかる 基礎の基礎講座』

『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』

『東大生が書いたやさしい経済の教科書』

この辺りの本を順番に読んだほうがよっぽど為になり役立ちます。


著者のネームバリューにだまされてはいけません。




この本から学ぶ教訓

個人投資家は分散投資をしよう!





目次

1時間目 世の中の大きな動きの中で金融をとらえる(先生=竹中平蔵さん)
2時間目 投資信託を使って資産運用の「仕組み」をつくる(先生=竹川美奈子さん)
3時間目 金融危機に打ち勝つ株式投資術(先生=太田忠さん)
4時間目 金融から未来を変える(先生=河口真理子さん)
ホームルーム 読者からの三つの質問と、勝間からのメッセージ(聞き手=田中彰一)

『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』 小宮 一慶

ディスカヴァー・トゥエンティワン

小宮 一慶

2009年3月15日


満足度 ★★★★★


この本は

「経営者」

「社長を目指すビジネスパーソン」

「不況をチャンスに変えたい人」

におすすめします。




厳しい時代だからこそビジネスの原理原則が重要



お客様第一を徹底し、将来のために人材を大切に育て、仕事の働きがいを高めること。


これらは、経営・ビジネスにおける基本的なことですが、不況の時代だからこそ徹底して基本ができている会社が強いのです。


企業の方向がブレてしまい、人材育成をおろそかにし、利益追求が最優先になっている会社は、いざ売り上げがしんどくなるとお客様も社員もすべて離れていってしまうのです。


100年に一度の不況を100年に一度のチャンスに変える為には、特別なことをするよりも、まず基本を徹底することが重要なんだと、この本は教えてくれます。




この本のポイント


管理よりも「方向付け」(P.16)
経営の仕事は次の3つ。
①企業の方向付け
②資産の最適配分
③人を動かす



「目標」よりも「目的」(P.30)
人は通常のときは給料についてくる。
しかし、しんどいときにはビジョンや志についてくる。



「下請け」よりも「自立」(P.42)
ビジネスでも人生でも、大切なのは「自立」を保つこと。
特定の人、お客様、株主、銀行、仕入先などにコントロールされないことです。



「拡大志向」だけよりも「小さくなる能力」(P.52)
拡大しようとするときには、同時に「小さくなる能力」も確保しておくこと。
いざというときに小さくなることができれば、会社をつぶすことはありません。



「モチベーションアップ」よりも「働きがい」(P.64)
働く人のモチベーションを高めたいと思ったら、働きがいを高めること。



「新規顧客開拓」よりも「既存のお客様」(P.72)
ダメな会社ほど新規営業がうまい。
既存のお客様をより大切にすることがビジネスの根本。結果的にそのほうが儲かる。



「他社の真似」よりも「他社との違い」(P.76)
他社との違いをつけるポイントは、
①Quality 品質
②Price 価格
③Service サービス
お客様はこの3つで会社や商品を決めます。
特に③のサービスが差別化のカギとなります。
サービスは「やっている、やっていない」でなくて「どこまでやっているか」。
深みが勝負です。



「価格で勝負」よりも「サービスで勝負」(P.82)
お客さまは、製品の不具合は少しなら許してくれるが、サービスの悪さは決して許してくれない。
サービスで勝負する為には、小さな努力を積み重ね、「当たり前のことをばかになってちゃんとやること」。



「満足」よりも「感動」(P.98)
満足よりも上に感動がある。
感動は、期待していた以上のことが起こった場合に生じます。
満足は、ただ期待していたとおり、ということにすぎません。



「新規事業」よりも「人材育成」(P.112)
人を育てることが結局は企業業績をよくすることであり、人材を育てることは大きな社会貢献。



「報酬」よりも「誇りと信念」(P.142)
人が寝食を忘れて働くのは、そこに、「誇り」や「信念」があるから。



「評価」よりも「幸せ」(P.145)
会社はお客様に商品やサービスを提供することで幸せを与えなければなりません。
そして、働く人にも幸せを与えるものでなければなりません。



「会計・財務」よりも「戦略・マーケティング」(P.186)
どれだけ会計や財務の知識があったとしても、お客様に喜んでもらえる商品やサービスを提供することができなければ、企業は生き残ることはできません。



「自分」よりも「会社」(P.218)
リーダーがものごとを判断するときの基準は「For the company」でなければなりません。
会社のためかどうかの判断基準は「同じことを部下がやっても許せるか?」です。






A 当たり前のことを B ばかになって C ちゃんとやる


パナソニック(旧 松下電器産業)の創業者、松下幸之助氏は経営のコツをこのように言っていました。


「好景気よし、不景気さらによし」

『実践経営哲学』  松下幸之助 より



景気の良いときは、少しぐらい質の悪い商品やサービスでも売れますが、不景気のときは、お客様は本当に質の良いものだけしか選ばなくなります。


だから、それにふさわしい経営をおこなっている企業にとっては、不景気はむしろ差をつけるチャンスになる、ということです。

小さな努力を積み重ね、たくさんの小さなサービスでライバルに差をつけ、お客様に感動を与えること。

当たり前のことを徹底して行うことが、とても重要なのです。







この本から学ぶ教訓

価格勝負よりもサービスで勝負できる会社をめざそう!






目次


1 ストラテジー力—経営という仕事の認識を誤っているとうまくいくものもうまくいかない
2 マーケティング力—お客さまの心をつかむマーケティングの本質を理解する
3 ヒューマンリソース・マネジメント力—何が人を動かすのかをほんとうに理解しているか?
4 会計力—会計・財務を経営的に考えているか?
5 リーダーシップと人間力—結局はリーダーの人間力がものを言う

『日本でいちばん大切にしたい会社』 坂本 光司

あさ出版

坂本 光司

発売日 2008年3月21日


満足度 ★★★★★


この本は

「経営者」

「投資家」

「自分が働いている会社をいい会社にしたい人」

におすすめします。





会社は経営者や株主のものではありません。


「企業とは何のために存在するのか?」

「すばらしい企業とはどのような企業なのか?」


この問いにあなたは答えられますか?


ITベンチャーのライブドア。

乳製品のトップメーカー雪印。

国内最大の介護事業会社コムスン。

洋菓子の不二家。

日本を代表する高級料亭、吉兆。


社会のルールを破り、関わる人々を裏切る企業の行為が毎年、数多く発覚しております。


企業は何のために存在するのか。


その意味を忘れてしまったとき、経営の歯車は狂いだすのです。


この本は、実際に日本に存在する、すばらしい会社のエピソードを基に、

「会社が存在する意味」、「働くことの意味」を教えてくれます。





この本のポイント

「わかっていない」」経営者が増えている!(P.18)
多くの人が会社は経営者や株主のものだと勘違いしている。
会社は従業員やその家族、顧客、地域社会などその企業にかかわるすべての人々のものです。


会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動」(P.20)
①社員とその家族を幸せにする。
②外注先・下請企業の社員を幸せにする。
③顧客を幸せにする。
④地域社会を幸せにし、活性化させる。
⑤株主・出資者を幸せにする。
株主・出資者は他の4人の満足度を高めれば自然に幸せになる。
株主の満足度を最優先すると、長期的な経営はできない。


業績ではなく継続する会社をめざして(P.30)
正しい経営の決断を続けるためにはブレない正しい視点を持つことが大切です。
業績を上げることは継続させるための手段であり、会社でいちばん大切なことは「継続させること」です。


「多くの人を満足させる」こと。それが会社の使命(P.35)
重要なことは、心を打つようなことを会社がやっているか、いないかです。
心に響く活動や、やりがいをもって楽しく仕事に取り組めているかどうかが問題です。


誰でも何かの役に立ちたい(P.48)
幸福とは以下の4つに分けられます。
①人に愛されること。
②人にほめられること。
③人の役に立つこと。
④人に必要とされること。
このうち②、③、④は働くことによって得られるのです。


「いい会社をつくりましょう」(P.82)
いい会社とは、単に経営上の数字だけでなく、会社をとりまくすべての人が「いい会社だね」と言ってくださる会社のこと。
つまり、社員自身が会社に所属することの幸せをかみしめられるような会社のことです。


リーダーとは、人への思いが強い人(P.139)
よい会社のリーダーとは、人の心を敏感に読み取り、困っている人、苦しんでいる人に対する思いが強い人です。


教育も経営も基本は「感動」(P.159)
感動は人間に100%以上の力を出させます。
教育も経営も「感動」が何よりも大切なのです。


「あなたのお客でよかった」と言われる経営(P.194)
働く人は、お客様に喜んでもらうことがモチベーションとなります。
お客様の喜ぶ姿を、目で確かめることを忘れてはいけません。





いい会社は、かかわるすべての人が喜び、社員がやりがいをもっている。


売上のみを追求する企業は、長期的な継続した経営ができず、今、どんどん破綻しています。


100年に一度の不況といわれ、多くの企業の売上が下がっていますが、

「苦戦しているみたいだけど、あそこの会社は応援したい!」

「売上が下がり給料は下がったけど、この会社で働きたい!」

と、かかわる人に思っていただける会社が本当に強い会社なのです。


自分の会社に足りていないものは何なのか?会社をよくする為になにができるか?を考えさせてくれる素晴らしい一冊です。


働くすべての人にお勧めします!




この本から学ぶ教訓

会社の使命は「多くの人を満足させること」





目次

第1部 会社は誰のために?
第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち

1 → 『脳を活かす生活術』 茂木健一郎 PHP研究所 1,155円
2 → 『俺は、中小企業のおやじ』 鈴木 修 日本経済新聞出版社 1,785円
3 ↑ 『本当に頭がよくなる1分間勉強法』 石井貴士 中経出版 1,470円
4 ↑ 『日本でいちばん大切にしたい会社』 坂本光司 あさ出版 1,470円
5 ↑ 『一番売れてる投資の雑誌ザイが作った「FX」入門』 ザイFX!編集部 羊飼い ダイヤモンド社 1,680円
6 ↓ 『資本主義はなぜ自壊したのか』 中谷 巌 集英社 1,785円
7 ↓ 『英語は逆から学べ! 上級トレーニング編』 苫米地英人 フォレスト出版 1,680円
8 → 『不況に克つ12の知恵』  CD付き 松下幸之助 PHP研究所 500円
9 ↑ 『起きていることはすべて正しい』 勝間和代 ダイヤモンド社 1,575円
10 ↑ 『脳を活かす勉強法』 茂木健一郎 PHP研究所 1,155円




「年間365冊本を読むブログ」で紹介済みの本。


『脳を活かす生活術』  (2009年4月2日紹介)
『俺は、中小企業のおやじ』  (2009年3月23日紹介)

『資本主義はなぜ自壊したのか』  (2009年3月22日紹介)

『本当に頭がよくなる1分間勉強法』  (2009年1月13日紹介)

『起きていることはすべて正しい』  (2009年1月14日紹介)

『脳を活かす勉強法』 (2008年12月12日紹介)

『読ませるブログ』 樋口 裕一


ベストセラーズ

樋口 裕一

発売日 2009年4月9日


満足度 ★★☆☆☆

この本は

「ブログをはじめようかな・・・と考えている人」

「ブログ更新に疲れた人」
におすすめします。






体験した物事は、書かれてはじめて事実になる。


ブログを更新していて私がいつも感じるのは、アウトプットにおいてブログほど優れているツールは今のところ無い!ということです。


勉強、仕事、書評、ダイエットの記録など・・・ブログを利用すれば自身の成長・変化を確実に感じることができます。


大げさではなく、ブログは人生を変える可能性を秘めています。





この本のポイント


ネットで再評価される文章力(P.16)
文章を書くことは、思考力をつけ、社会や人間を見る目を養う原動力になる。
今やブログで文章力をアピールすることが評価される時代となった。



普通の人ほど、ブログを書くことに意味がある(P.27)
人間の体験は、書くことによってはじめて成立する。
ブログ文化が広まったことで、世界中の人に自分を発表できる時代が訪れた。



発信し合うことは、無限の情報を共有すること(P.60)
何百万人の知を集めれば、すさまじい集合知となる。
有意義なブログを発信することは立派な社会貢献。



「一味違うブログ」にするための心構え(P.66)
文章力は才能よりもテクニック。
ちょっとしたテクニックを覚えるだけで文章は一気に面白くなる。



書き出しに凝ってみる(P.107)
ブログで読者の心をつかむためには、書き出しがとても重要となる。
ブログは最初の一行で決まる。
書き出しでは、「短く」、「インパクトのある言葉を使う」ことに気をつけること。






ブログでメッセージを発信することで、人生が変わるという著者の主張は共感できますが・・・正直、中途半端な本でしたね。


「樋口氏の小遣い稼ぎ?」といわれても仕方ない内容です。


なにせ、この本で紹介されている文章テクニックは『人の心を動かす文章術』 の劣化版といった感じなので、純粋に文章力をアップさせたい人は『人の心を動かす文章術』 を断然お勧めします。


『人の心を動かす文章術』 がとても良い本で個人的に大好きだっただけに・・・ちょっと残念です。





この本から学ぶ教訓

体験をブログで発信すれば人生が変わる!







目次

第1章 ブログで世界が変わっていく
第2章 不特定多数に発信する恍惚と不安
第3章 はじめにブログの「設計図」を考える
第4章 「読ませるブログ」は書き出しで決まる!
第5章 読者を引きつける文章テクニック
第6章 楽しみながら、長く続けるコツ

『「1日10分」で脳が生まれ変わる』 苫米地英人


イースト・プレス

苫米地英人

発売日 2009年3月19日

和書


満足度 ★★★★


この本は

「とにかく人生の目標を達成したい人」

「心理学に興味がある人」

「脳機能科学に興味がある人」

におすすめします。






「仕事が36倍速くなる!?」


ひさしぶりのブログ更新です。

多数のコメント、メッセージありがとうございました。


本日紹介させていただく一冊は『残り97%の脳の使い方』 『英語は逆から学べ!』 どでビジネス書ファンにはお馴染みの脳機能科学者、苫米地氏の自己啓発書です。


仕事が36倍速くなる「ビジネス脳」トレーニングという、見出しに惹かれて購入しました。


この力をマスターすれば私もブログ更新をどんどんできるかも!?。







この本のポイント


生まれ変われるかどうかは「ゴール設定」で決まる(P.40)
本当のゴールを設定すれば生まれ変われます。
未来側、ゴール側から情動レベルを書き換えることが必要なのです。



「過去」ではなく「ゴール」で自分を縛れ(P.43)
過去の情動ではなく未来のゴールが自我を制約します。
他人の意見ではなく自分でゴールを決めることが重要なのです。



ゴールを決めれば、達成の方法がみえてくる(P.48)
自分でゴールを設定すると、ゴールの方法が見えてきます。
自分の人生のすべてが、ゴール達成のためだけに役立つようになります。



ゴールは「現状の外側」に設定せよ(P.52)
現状の延長線上にあるゴールは、ゴールとしてまったく意味がありません。
現状の変更が必要なゴール、現状の維持では絶対に達成できないゴールを目指さなければいけません。



「have to」より「want to」を重視せよ(P.56)
ゴール設定の条件は「want to」であることです。
本当に欲しいものということです。
ひとつでも「have to」があってはいけません。
ゴール側は「やらなければいけない」という意思で設定してはダメです。
24時間楽しくなければダメなのです。



ゴールを達成するのに「努力」はいらない(P.59)
人間には「ホメオスタシス」という恒常性維持機能があります。
ホメオスタシスを変えればゴール側の生まれ変わった自分でいることが快適になります。
自身の「コンフォート・ゾーン(=快適な領域)」をゴール側に設定すれば努力は必要なくなります。



脳は重要なことしか認識できない(P.78)
人間は重要でないことは見ません。
「スコトーマ(=心理的盲点)」によって必要ではない情報はシャットダウンしているのです。



「自分にとって重要なもの」を変えれば、脳は生まれ変わる(P.80)
コンフォート・ゾーンをずらせば自動的にゴールに必要なものが見えてきます。
自分の興味があるものによって見えるものが変わります。



「ゴールを達成した自分」を現在形でイメージせよ(P.86)
リアルにゴールを達成した自分の姿をイメージすることでコンフォート・ゾーンをずらせます。
ゴールを達成したら「こういうふうに感じるだろうな」とイメージするのです。



ゴールを思い出せるアイテムを身に着ける(P.131)

ゴールを達成している自分の体感を思い出すきっかけとなる「トリガー」をつくることはとても重要です。

いつも持ち歩け、最低でも1時間に1回は目に入るものをトリガーとして身に着けると良いでしょう。



成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く(P.152)
夜寝る前に、今日の出来事でうまくいったことを思い出すことで、コンフォート・ゾーンが良い方向にずれていきます。



仕事に「3つのラベル」を張る(P.171)
目の前で起きていることにラベルを貼っていくことができれば、コンフォート・ゾーンを維持することができます。
「自分のゴールに関係があること」、「ゴールに関係がないこと」、「雑念や感情的になったこと」をラベリングすることで、ゴールと関係がないことを考えないようにするのです。


社長の椅子に座って自分の仕事を見る(P.190)
つねにひとつ上、ふたつ上のポジションの視点で自分の仕事を見るようにしていきます。

そうすると生産性がアップします。



新入社員の視点で考える(P.192)
企画力とは新しいものを見つけ出す能力です。
同じ企業での勤続年数が長いほどスコトーマができます。
そこで、新入社員の視点をつくるのです。




内容的には、『残り97%の脳の使い方』 と重複している部分が多く、著者のファンであれば、

「今まで出した本の切り口を少し変えただけじゃないか!(怒)」という怒りの感想を抱く人もいるかもしれません。


しかし、それでも私は自己啓発書が好きな人や、心理学に興味がある人にはぜひこの本をおすすめします。


「コンフォート・ゾーン(=快適な領域)」を良い方向でしっかり維持することが重要である、ということはわかっていても、ついつい誰しも気づいたらゴールと関係のない情報に意識を操られてしまうものです。

常に意識をゴールに向かわせ、しっかりとしたコンフォート・ゾーンを維持するために、著者の以前の本を読んだことがある人でも復習の兼ねて是非読んで欲しいと思います。


ちなみに36倍速で仕事をするのは、今の私には無理でした・・・・残念。







この本から学ぶ教訓

すべての認識はゴールがつくる!

未来のあるべき姿をリアルにイメージしよう!





目次

Introduction これまでの「成功法則」で成功できなかったあなたへ
Prologue 「1日10分」で、あなたの人生が変わる!
1 「なりたい自分」が見つかるゴール設定
2 自分を洗脳するための「脳のメカニズム」
3 「成功している自分」を体感するトレーニング
4 「夢をかなえる脳」をつくる1日10分トレーニング
5 仕事が36倍速くなる「ビジネス脳」トレーニング
6 世界を自分の思いどおりに変えるトレーニング
Epilogue 夢をかなえるための「最強のゴール」とは?


最近仕事が忙しく、ブログ更新が遅れております。

本は1日1冊以上のペースで読んでいるのですが更新する時間がなく・・・。

楽しみにしていただいている方申し訳ございません。


『レバレッジ時間術』『レバレッジマネジメント』 を読み直して時間の捻出方法を再考します・・・。



しかし!仕事は充実しております!

鬱になってブログ更新できていないわけではありませんのでご安心ください!





『レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)







『レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』

1 ↑ 『脳を活かす生活術』 茂木健一郎 PHP研究所 1,155円
2 ↑ 『俺は、中小企業のおやじ』 鈴木 修 日本経済新聞出版社 1,785円
3 ↓ 『資本主義はなぜ自壊したのか』 中谷 巌 集英社 1,785円
4 ↑ 『本当に頭がよくなる1分間勉強法』 石井貴士 中経出版 1,470円
5 ↓ 『図解日本アムウェイ―ひと目でわかる!』 日刊工業新聞社 1,470円
6 新 『英語は逆から学べ! 上級トレーニング編』 苫米地英人 フォレスト出版 1,680円
7 ↓ 『日本でいちばん大切にしたい会社』 坂本光司 あさ出版 1,470円
8 ↓ 『不況に克つ12の知恵』  CD付き 松下幸之助 PHP研究所 500円
9 → 『社長さん! 銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!』 篠崎啓嗣 すばる舎 1,680円
10 ↓ 『起きていることはすべて正しい』 勝間和代 ダイヤモンド社 1,575円




「年間365冊本を読むブログ」で紹介済みの本。


『脳を活かす生活術』  (2009年4月2日紹介)
『俺は、中小企業のおやじ』  (2009年3月23日紹介)

『資本主義はなぜ自壊したのか』  (2009年3月22日紹介)

『本当に頭がよくなる1分間勉強法』  (2009年1月13日紹介)

『社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!』  (2009年3月16日紹介)

『起きていることはすべて正しい』  (2009年1月14日紹介)

『キミが働く理由』 福島 正伸



中経出版

福島 正伸

発売日 2009年2月28日

和書


満足度 ★★★★★

この本は

「仕事を探している若者」

「若者に仕事を教える上司」

「仕事で悩むベテラン社員」

におすすめします。






「仕事というのは、意味を忘れてしまうと、すごくつまらなくなってしまうのです。」


皆さん、仕事を楽しんでいますか?


「楽しくて楽しくて、毎朝職場に行くのがワクワクしちゃうよ!」

と仕事を楽しんでいる人は、その楽しさを周りに広めるために、この本を読むことをおすすめします。



「自分にあった仕事ってなんだろう・・・楽しい仕事なんてあるのかな・・・。」

と悩んでいる人は、働く楽しさを見つけるために、この本を読むことをおすすめします。



「最近の若者は仕事をなめているのか!!!けしからん(怒)!!」

と職場で怒っているベテラン上司は、若者の気持ちをつかむために、この本を読むことをおすすめします。




とにかくすべてのビジネスパーソンにおすすめです!!

著者の以前の作品と重複している内容はありますが、それを割り引いてもとても価値のある、人生の宝物となる良書です。





この本のポイント


毎日仕事をしながら、感動して泣くことが私の目標です。(P.18)
人は感動を求めて仕事をしています。
人は、毎日仕事を通じて感動できると幸せなのです。



こうすると、子どもたちが必ず成長する(P.23)
子どもと同じ気持ちになり、一緒に喜びながら生きていくのです。
子どもの感情を表現し、子どもよりも喜び、子どもよりも悔しがることで子どもは成長します。



やると決めて前向きに物事を考えるようにしたら、まわりの人の中傷や批判がアドバイスにしか聞こえなくなってしまった(P.32)
やめないと決めると、批判してくる人に感謝したくなるのです。
なぜなら、自分の欠点や問題がわかるからです。



「感謝」がすごいのは、最後は周りの人をすべて仲間にしてしまうということです。(P.41)
自分が成長したいと思って相手と接すれば、感謝したくなるはずです。
そして、感謝だけをしていると、自分を応援してくれる支持者が増えるのです。



やると決めたら、どうしたら実現できるかだけを考えればいいのです。(P.42)
夢や目標は、できるかできないかではない。
やりたいか、やりたくないかだけでいいのです。
そして、「やる」と決めたら、できる方法以外、考える必要はありません。
できない理由を探してあきらめるのは絶対いけません。



「この仕事はつまらない仕事だ」と思った瞬間に、つまらない仕事になってしまいます。(P.65)
考え方を変えるだけで結果は大きく変わります。
「この仕事を面白くしてやろう」と思ったら、どんな仕事だって面白くなっていくのです。



「今日も仕事が楽しかったな。明日、仕事にいけると思うと、興奮しちゃうな」というと、子どもさんは勉強し始めるのです。(P.74)
大切なことは、自分の毎日の生き方です。
自身が変わればまわりも変わるのです。



何のために働くのか。何のために生きているのか。それを思い出す習慣をつける。それが大切です。(P.90)
すべての仕事には意味や価値があります。
自分が今、何のために働いているのかを常に忘れないために、働いている意味や価値を思い出すことはとても大切です。



自分らしく働けるか、働く場に自分の存在価値があるか。その2つが、若者が心から望んで働くためのキーワードになります。(P.160)
使命を感じるところには、たくさんの若者たちが集まってきます。
使命を実感できる場に行くと若者は燃えるのです。



悩んだときはどうしたらいいかといったら、私は人に会うことだと思います。特に自分が目指している人に会うことです。(P.194)
自分が目指している人に会うことは、とても大切です。
自分が悩んでいることを乗り越えた人に会うと、悩みが解決できます。





「この仕事を面白くしてやろう」と思ったら、どんな仕事だって面白くなっていくのです。


「なんだかこの仕事って自分にあわないなぁ・・・」

なんて思いながら仕事をしていると、どんな楽しい夢のような仕事だってだんだんつらくなっていくものです。


逆に、ちょっとキツイ仕事や、安月給でへとへとになるまで残業をしても、まわりに感謝をし、楽しんで仕事をしていれば、空気が感染し、職場はどんどん楽しい雰囲気に好転していきます。



結局、仕事が楽しいか、楽しくないかは、自分自身の気持ちが決めるのです。



どうせ働くのであれば、だれだって楽しみながら働きたいのは当然です。


この本を読んで私は、改めて、

「同僚、取引先、お客様など、お世話になっている人たちに楽しさと、感動を与える仕事を毎日していこう!」

という気持ちを強く持ちました。


働く意味を考え直したいときに、何度も何度も読み返したい、とてもすばらしい一冊です。






この本から学ぶ教訓

仕事から感動を発見しよう!