『「1日10分」で脳が生まれ変わる』 苫米地英人


イースト・プレス

苫米地英人

発売日 2009年3月19日

和書


満足度 ★★★★


この本は

「とにかく人生の目標を達成したい人」

「心理学に興味がある人」

「脳機能科学に興味がある人」

におすすめします。






「仕事が36倍速くなる!?」


ひさしぶりのブログ更新です。

多数のコメント、メッセージありがとうございました。


本日紹介させていただく一冊は『残り97%の脳の使い方』 『英語は逆から学べ!』 どでビジネス書ファンにはお馴染みの脳機能科学者、苫米地氏の自己啓発書です。


仕事が36倍速くなる「ビジネス脳」トレーニングという、見出しに惹かれて購入しました。


この力をマスターすれば私もブログ更新をどんどんできるかも!?。







この本のポイント


生まれ変われるかどうかは「ゴール設定」で決まる(P.40)
本当のゴールを設定すれば生まれ変われます。
未来側、ゴール側から情動レベルを書き換えることが必要なのです。



「過去」ではなく「ゴール」で自分を縛れ(P.43)
過去の情動ではなく未来のゴールが自我を制約します。
他人の意見ではなく自分でゴールを決めることが重要なのです。



ゴールを決めれば、達成の方法がみえてくる(P.48)
自分でゴールを設定すると、ゴールの方法が見えてきます。
自分の人生のすべてが、ゴール達成のためだけに役立つようになります。



ゴールは「現状の外側」に設定せよ(P.52)
現状の延長線上にあるゴールは、ゴールとしてまったく意味がありません。
現状の変更が必要なゴール、現状の維持では絶対に達成できないゴールを目指さなければいけません。



「have to」より「want to」を重視せよ(P.56)
ゴール設定の条件は「want to」であることです。
本当に欲しいものということです。
ひとつでも「have to」があってはいけません。
ゴール側は「やらなければいけない」という意思で設定してはダメです。
24時間楽しくなければダメなのです。



ゴールを達成するのに「努力」はいらない(P.59)
人間には「ホメオスタシス」という恒常性維持機能があります。
ホメオスタシスを変えればゴール側の生まれ変わった自分でいることが快適になります。
自身の「コンフォート・ゾーン(=快適な領域)」をゴール側に設定すれば努力は必要なくなります。



脳は重要なことしか認識できない(P.78)
人間は重要でないことは見ません。
「スコトーマ(=心理的盲点)」によって必要ではない情報はシャットダウンしているのです。



「自分にとって重要なもの」を変えれば、脳は生まれ変わる(P.80)
コンフォート・ゾーンをずらせば自動的にゴールに必要なものが見えてきます。
自分の興味があるものによって見えるものが変わります。



「ゴールを達成した自分」を現在形でイメージせよ(P.86)
リアルにゴールを達成した自分の姿をイメージすることでコンフォート・ゾーンをずらせます。
ゴールを達成したら「こういうふうに感じるだろうな」とイメージするのです。



ゴールを思い出せるアイテムを身に着ける(P.131)

ゴールを達成している自分の体感を思い出すきっかけとなる「トリガー」をつくることはとても重要です。

いつも持ち歩け、最低でも1時間に1回は目に入るものをトリガーとして身に着けると良いでしょう。



成功体験を再現し、次の日の成功を思い描く(P.152)
夜寝る前に、今日の出来事でうまくいったことを思い出すことで、コンフォート・ゾーンが良い方向にずれていきます。



仕事に「3つのラベル」を張る(P.171)
目の前で起きていることにラベルを貼っていくことができれば、コンフォート・ゾーンを維持することができます。
「自分のゴールに関係があること」、「ゴールに関係がないこと」、「雑念や感情的になったこと」をラベリングすることで、ゴールと関係がないことを考えないようにするのです。


社長の椅子に座って自分の仕事を見る(P.190)
つねにひとつ上、ふたつ上のポジションの視点で自分の仕事を見るようにしていきます。

そうすると生産性がアップします。



新入社員の視点で考える(P.192)
企画力とは新しいものを見つけ出す能力です。
同じ企業での勤続年数が長いほどスコトーマができます。
そこで、新入社員の視点をつくるのです。




内容的には、『残り97%の脳の使い方』 と重複している部分が多く、著者のファンであれば、

「今まで出した本の切り口を少し変えただけじゃないか!(怒)」という怒りの感想を抱く人もいるかもしれません。


しかし、それでも私は自己啓発書が好きな人や、心理学に興味がある人にはぜひこの本をおすすめします。


「コンフォート・ゾーン(=快適な領域)」を良い方向でしっかり維持することが重要である、ということはわかっていても、ついつい誰しも気づいたらゴールと関係のない情報に意識を操られてしまうものです。

常に意識をゴールに向かわせ、しっかりとしたコンフォート・ゾーンを維持するために、著者の以前の本を読んだことがある人でも復習の兼ねて是非読んで欲しいと思います。


ちなみに36倍速で仕事をするのは、今の私には無理でした・・・・残念。







この本から学ぶ教訓

すべての認識はゴールがつくる!

未来のあるべき姿をリアルにイメージしよう!





目次

Introduction これまでの「成功法則」で成功できなかったあなたへ
Prologue 「1日10分」で、あなたの人生が変わる!
1 「なりたい自分」が見つかるゴール設定
2 自分を洗脳するための「脳のメカニズム」
3 「成功している自分」を体感するトレーニング
4 「夢をかなえる脳」をつくる1日10分トレーニング
5 仕事が36倍速くなる「ビジネス脳」トレーニング
6 世界を自分の思いどおりに変えるトレーニング
Epilogue 夢をかなえるための「最強のゴール」とは?