ONE PIECEの連載と出版業界の裏話 | むすび

むすび

天巫泰之

なにかの番組で、ジャンプの元編集長と落合さんの対談を視聴して驚きました。
ONE PIECEの連載を決める編集会議で、その元編集長は、尾田さんは筆が滑りすぎるという理由で、(私には意味不明ですが)最後まで反対していたそうです。
元編集長は、作者よりも編集者が強くならなければならないと持論を話されていました。ONE PIECEの連載に関しては、反対派と賛成派が半々だったらしいです。

ONE PIECEも、もし元編集長が折れなければ、連載にならず、テレビアニメ化、映画化、実写化もなく、この世にでなかったということです。

運、巡り合わせが悪く、世にでられなかった作者、作品、完結できなかったものがたくさんあるのかもしれません。

それはともかく、ONE PIECEの最終回はぜひみたいです。

闇に秘されていた真実と歴史を解き明かすとされるONE PIECE。
ホラー、都市伝説、SF、ユーモア、お色気、アクションなど、すべてのジャンルを抱合した壮大なストーリー。アニメではやたらと回想シーンが多くて飽きてきますが、20年以上やっているので、新しい視聴者のためのものなのかもしれません。

ルフィは世界の人々が自由に生きていける世界を夢見てるとありますが、ルフィの性格と行動をみていると、ONE PIECEをみつけたあと、海に沈めて、これからも冒険の旅を続けよう‼ と叫んで終わりになるような気がしてきますが、どうなのでしょう。ONE PIECEという壮大な物語と、旅の終わりってどうしても想像できないのです。

ほかの動画で、里中満智子さんや有名な漫画家さんたちの座談会をみました。
今回の哀しい出来事だけでなく、出版界の裏話も少しされていました。
編集者、編集長といえども、人間。
連載にして、作品を世に出し、その作品が成功するかはわからない、ギャンブルのようなものだと話している編集者たちもいるそうです。

また、連載やアニメ化、実写化することで、作者、クリエイターたちが成功させてあげているのだと思っている編集者さんもいると話していました。

ゼロから創造するクリエイターという存在。そしてそれ以上に、読者、視聴者、お客さまが最優先されるべきで、なによりも大切な存在だと思います。

               (了)