回想ツアー モアイの島からこんにちは | 旅と生活の備忘録

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生活と旅の備忘録。

12月18日
早朝5時にビーニャを出るバスでサンティアゴにある空港へ向かう。
ビーニャの日本人宿・汐見荘を出ると、外はまだ暗いし、寒い。

イースター島は物価が高い。本土の数倍する品物もあるという。
汐見荘に、ちょうどイースター島から戻ってきた人たちがいたので、情報を教えてもらう。
私は5日間滞在するので、宿の共同キッチンで自炊する事を前提に、ビーニャで食料を買い込んできた。野菜・パン・パスタ・調味料などなど。
飛行機の荷物が重量オーバーにならないように、イースター島で使わないものは、「5日後に帰ってきますので」と汐見荘で預かってもらうことにする。そうそう、ここでは、キッコーマンのしょうゆも手に入る。シーフードがおいしい島なので、日本人としては醤油を忘れてはイケマセン。(ワサビもね)

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サンティアゴ空港ロビーにそびえるスーツケースのタワー。オブジェ用に購入したスーツケースか、はたまた忘れ物・盗難品か??

空港で時間をつぶすのにダンキンドーナツへゆく。
クランベリーマフィンを食べていると、何やら硬い物が口の中に・・・・。
クランベリーの種も硬いけど、形状が違う。
口の中で選り分けて出してみた。
「!!!!!!????????」

なんと、巨大ホッチキスの針が入っていた。

とりあえず、店員に見せて「これ、なに?中に入ってんやけど~」ときくと「すぐに取り替えます」との対応。ま、ここはラテン文化圏だから、あまり騒いでも仕方がない。
ということで、新しいマフィンをもらってここは納めることに。
日本なら、どうなってるんだろ。異物混入でお金を握らせるのか、騒ぎになるのか・・・・。


結局、LAN航空は1時間遅れで出発。
機内は快適。パーソナルテレビもオンデマンドで番組が見られ、好きなものを好きなときに初めから鑑賞できる。映画をみてくつろいでいる5時間ほどでイースター島へ到着。
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太平洋の孤島・イースター島。気候も違い、湿度もあり暖かい。
空港の到着カウンターには、安宿・キャンプ場・ホテルの出張窓口が並ぶ。さて、どこに泊まろうか・・・。
汐見荘で安いと聞いていた安宿は窓口がなく、他のユースホステルなども少々高め。
結局、ミヒノア・キャンプサイトにすることに。
この旅初の、テント生活です。

キャンプサイトには大小さまざまなテントが張られている。私が泊まる一人用テントは小さいけれど、中に入ると意外に広い。まぁ、日中は太陽サンサンで暑くてテントにいられないので、夜寝るだけだと思えば十分。しかし、アリさんがけっこう多い。どうも、咬まないタイプのようなので一安心。

イースター島周辺ではマグロが獲れる。
「日本人しか食べない」というマグロの頭を市場でタダでゲットしてきたキャンプ場の客が「兜焼きにしよう」と誘ってくれた。
さっそく元調理師の旅人が包丁を握る。
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不気味なツナ・ヘッドに、欧米人バックパッカーは気味悪そうに見ている。食文化が違うということはおもしろい。でも、「食文化が違う」というだけで、おいしいものをフイにしてしまうのはナントモもったいない。でも、生活する環境ではぐくまれた味覚は簡単には変えられないから、やはり、自分の中にない食文化の食べ物は、「不味い」と脳は判断するんだろうか?
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カブトをゴリゴリつついて身をかきだす。レモン汁としょうゆでさっぱりといただき、大満足。

キャンプサイトは西の海に面し、夕日がすんばらしい。
ジュジュジュー、と熱の塊が海に沈む音が聞えそう。
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夜は、旅行者同士で話が盛り上がり、キャンプサイトのおかみさんに「何時までしゃっべてんねん!うるさいから、さっさと寝ぇや~(関西弁訳)」と怒られた。

満天の星の下、テントで眠る。
もちろん、テントで星は見えないが・・・・。