ボリビアの首都ラパスで木曜と日曜に開かれているマーケット『エルアルト』へ宿の人たちと5人で出かける。
町の中心部からバスで20~30分。マーケットは町を見下ろせる高台にある。
どろぼう市と言われているだけに、売られているものは本当に様々。食品、洋服、タイヤ、メガネ、古着の下着(!)、靴、カバン・・・・・・。
その上、ここエルアルトでは、本当の価値を知らない商店主によって、名の通ったブランドやメーカー品が破格の値段で売られている。もちろん、usedがほとんどですが。
他の南米では買い物を控え、ここで買い物魂を爆発させようともくろむバックパッカーも多いらしい。
山に囲まれているせいか、アウトドア系ブランドも多い。パタゴニア、ノースフェイス、コロンビア。ナイキ、ティンバーランドなどヤスっ安~。
天幕を張ったフリマ風のエリアに、商店街風のエリアと、とにかく広い。道を進んでいくと、途中途中で道が分かれて蜘蛛の巣状態。角を曲がるときには、何か目印を覚えておかなくては、帰って来れなくなりそうだ。
「スリが多いから、注意してね」と言われつつ、5人の最後尾を歩く。
ふと、みんなと少し間があいてしまったその一瞬に・・・・・・

ホントに、一瞬。
私の前をやたらとゆっくり歩く二人がー。
前は混んでいないのに、不自然だ・・・・。
「ん?これって、やばいシチュエーション????!!!!」
と思うと、後から手が伸びてきて、私のズボンのフラップつきのポケットを開けて手を入れてきた。
「うわっ!!!」
あわてて、その手をはらい、前の二人を割って走って逃げる。
幸い、何も取られなかったけど、一気にテンション↓。下がります。
ほんとに、しょぼ~~ん。
狙われたことに、がく~~~ん。
正直なところ、ちょっと恐かったし。
その時は気づかなかったのですが、ツバかけ強盗(*1)にも遭いそうになっていたらしく、ジャンパーの襟につばがかかってました。
その後は、挙動不審ぎみに周囲をチェック。
地元の買い物客と目が合うたびに「あ、私、狙われてるかも・・・・・」と、人間不信モード全開。
宿に帰ってその話をしていると、「私もすられそうになりました」という人が。
宿の情報ノートにも、エルアルトでスリに遭う人は多いとある。
ポケットには何も入れない(ハンカチなどでふくらんでいても、それが目印となって狙われやすくなる)、カバンは持たない、少人数で行かない、など。基本的な注意はやはり無視できない。
ま、相手は日銭稼ぎのスリのようなので、ナイフなどの凶器は持っていないみたいだけど、やっぱり、怖い。
ま、あんまり戦々恐々としていてもショッピングは楽しくないので、テキトーに。
それにしても、長財布をGパンのポケットに入れて、渋谷のスクランブル交差点を人とぶつかりそうになりながら歩いても大丈夫という日本は、スゴイなぁ~~。
(*1)ツバかけ強盗
ツバや液体を服にかけ、「汚れてるよ」とふき取るフリをしながら、財布などを盗む人のこと。同様の手口でケチャップ強盗もある。
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