
風通しのいい、サゴヤシの葉で作った家
12月12日(火)
いつものように6時から子供たちがにぎやかだ。
朝ごはんも食べずに浜辺へ降りてゆく。
ひどいときなんて、浜辺ちかくの友達の家でごはんを食べて、夕方まで帰ってこない。
学校は、赴任してきてくれる先生が見つからないから休校だし。
朝のトイレに川へ行く。
村はずれで海からも見えないように上手い具合に木がカバーしている。
でも、トイレエリアの川に他の人がいれば、イェス!オープンエアー。
もちろん、女性限定ね。
今朝は、私のお気に入りトイレスポットに行くと、数人女の子がいた。小さい子は、ちょっと肌の色が違う私が気になるらしく、じーっとみることもある。ちょっとコマルなぁ。と思っていると、15歳のメピオナが「ちょっと、あんたたち、ホーリーのお尻みるんじゃないわよん!!」と大声で注意してくれる。で「さぁ、安心してね」という笑顔をこちらに向けてくれる。
家に帰ると、一家のあるじ:フェロルが「今日から、家の床の修理をするから、ちょっとうるさいかもよ。日中は隣のじいさんちに行ってるほうがいいよ」と。
フェロルは元・大工さん。
さすがの手つきで床を順番にはずし、新しい材木を敷いてゆく。
途中まで見て、ホコリと振動から非難。

フェロルの背中。さすが、4人の子供のパパ。頼りがいがあります。勉強家で独学で英語も勉強。私と話すときは英語。現地のマラボ語がおぼつかないので、助かります。
フェロルだけでなく、家の修理や新築も自分たちでやります。
一人じゃ足りない作業は、村人の協働。屋根や壁に使うサゴヤシの葉や木材は森から。
でも、最近は、『相互扶助』『森からの恵み』でまかなっていたものが、金銭のやり取りで労働力や資材を買うというようなことも。
同じ島の別の村で、外国人がお金で資材や労働力を買うようになったこと、また、労働力も資材もお金が必要ない『労働力・協働』と『天然の恵み』では足りなくなってきているから。
都市に出る若者も多いし。
森林伐採や開発、ツーリズムというもの。
変化をもたらすファクターは、こうして村人の生活に『変化』をもたらしている。
豊かさって、何だろうね。
少しずつ、コミュニティや自分の中のものさしが変化してゆくのだろうか。