
嘉義の公営バス。車体にも気分を盛り上げる登山鉄道のデコレーション
3月11日(日)
台南から列車で1時間北上。嘉義へ到着。
ここは、阿里山への玄関口。
今回の台湾での一番楽しみにしていたところ。
阿里山は台湾の最高峰、玉山(3952m)西方に連なる山塊の総称。海抜2000mあたりに森林公園があり、樹齢数千年の巨木群が見られる歩道が整備されている。また、祝山での雲海昇ってくる日の出を見るのも!!
嘉義に到着し、森林鉄道に乗ろうと、一旦改札を出る。切符の窓口に並ぼうとすると、怪しげなおじさんが寄ってくる。「阿里山行きの列車の切符は売り切れだよ。バスはどう?」と中国語で話しかけてくる。台湾にきてやっと出会えた客引き!やっぱり、阿里山は一大観光地のようす。
私は中国語わかりませ~んポース。窓口に並ぶ。
が、しかし、出発1時間前ですでに『SOLD OUT!!!』。
あぁ、膝から力が抜ける。
アジアでも有名な登山列車に乗りたかったのに・・・。箱根の登山鉄道よりもスゴイらしいそれに・・・・。
駅のベンチに座りとりあえず一人作戦会議。
明日の列車はあるそうだけれど・・・・。今回は1週間と限られた時間だったので、とりあえず先に山を目指すことにしよう。
さっそく駅前の公営バス乗り場へ。
公営バスの窓口なのに、隣から『ミニバスにのりなよ~』とさっきのおじさんが声を掛けてくる。ミニバスというかワゴン車。少し割高だけどすぐに出るらしい。
まぁ、公営バスは1時間待ち。ローカルな旅も人間観察も楽しいので公営バスに乗ることにする。
クネクネとカーブしながら上ってゆく。
車窓の植物も亜熱帯から温帯、高山性と変わってゆく。
おっと、斜め後ろの妊婦さん、吐いてるよ。
クネクネ・ロードで高山病の可能性もある2000メートルに旅行なんて、タフな妊婦さんだなぁ。あと1時間だ、もうちょっとだ、がんばれ妊婦!でも、産気づかないでよ。
途中、お茶畑が延々と続くエリアに。阿里山ではお茶も特産品。
コンビにもある。
想像していた『山』ではなく、リゾート&観光地という風情。まぁ、よく考えると20世紀初頭から占領していた日本政府が森林資源の利用のために開発しているのだから、100年も経てば、人もモノも、ね。

特産のお茶のパッケージにも森林鉄道。

森林鉄道の終点:沼平駅。線路は歩いても大丈夫か?!
阿里山に到着。
森林公園のゲートで入山料を支払う。
日曜日なので、けっこうな人・ヒト・ひと。
とりあえず泊まるところを探す。
地図とアップダウンの関係が分からず下ってよいのか上ってよいのか・・・。しばし迷うも、宿街へ到着。適当に選んで部屋があるか聞いてみる。一軒目、こじんまりしたきれいな宿。幸い部屋もありここに泊まることに。荷物を置いて、早速、森林公園へ散策に出かける。
それにしても、海抜2200mは寒い。
