やっぱ原住民博物館 ~台湾2~ | 旅と生活の備忘録

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故宮博物館のゴミ箱。風情あるこういうモノ好きです。

3月9日(金)
台北といえば、やはり故宮博物館。
あいにくの雨の中、北門のバス停からバスに乗り込む。
ガラガラの車内から台北の町並みをキョロキョロしていた。
すると、士林でどど~っと人が乗り込んでくる。学生が多い。
おしゃべりな学生たちだが、優先席ならぬ『博愛座』はきっちりと空けてある。律儀だなぁ。

気がつくと目の前に山が見える。故宮博物館に到着。
雨の中、緑を借景にその姿をどど~んと横たえている姿は、ちょっぴり優美。

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わくわくしつつ入り口へ。
日本人観光客がいっぱい。おまけに現地の小中学生も遠足だろうか、どやどやといる。
まぁ、世界四大博物館だから仕方ない。

3階までつづく展示室をゆっくりと進む。
個人的には、景徳鎮などの美術品よりも仏像とか土器、青銅器、民俗学的なものが好き。
でもやっぱ、一番は仏像やね。
ということで、今回の初故宮では仏像が少なくて、ちょっぴり残念。
心にぐっときたのは、チベットの大黒天ね。
大黒天は、もとはインドの戦いの神様だから、日本みたいな好好爺ではなかった。故宮で出会ったそれも、牙をむき出し、ふと短い足の先には尖った爪。袋から財宝なんて出しそうにもない。逆に「持ってるもん、全部 だせや~」とにらみを利かせている。
あぁ、カッコイイ。

それでも故宮で2時間ほど過ごし、近くにある順益原住民博物館へ。
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ここはいい!
かなりいけてる!
私立の博物館だけど、すごい展示内容も展示方法も素晴らしい。台湾の原住民がこんなにも多種多様だったなんてすごく面白い。
それに、現在、移住者である漢民族が大多数を占める社会で、いかに問題を抱えているかということまで触れていて、なかなか興味深い。
伝統、文化、民族、多様性、近代化、経済活動・・・共存することの難しさと共存できたときの多様性の素晴らしさを想像するだけでも、この博物館に立ち寄ってよかなたぁ。
台湾は、中国(中華人民共和国)と違うんだなぁと。
地下鉄も押し合いへし合いじゃなかったし、街中のゴミも少ないしそうしう意味でも、ね。

帰りにビルマに住んでいた華僑が移住してきているという 南勢街へ行く。地下鉄の終点のそこは、外国人なんていなさそう。
そんなところでも、あまり目立たないのが日本人のヨイところ。
夕暮れの南勢街を歩き回ったが、ビルマ文字を発見できたのはわずかに2店舗だけ。
駅のエスカレーターを上がったところに「ビルマ華僑組合」のような文字があったのでかなり期待していたのだが。
ビルマ好きにはちょっと残念だった。
まぁ、華僑はどこの国でも漢字を使っているから、あえてビルマ文字で書く必要がないのかも。

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