
左・リープ(19歳) 右・モンジョコロ(30歳)
折り紙に夢中
12月8日(金)
朝、川へ飲み水をくみに降りる。
帰ってくると、家の前でモンジョコロにあった。手には大量の釘。
「それ、なに?」とたずねると、「リープんちで家を建て直してるから、それに使う釘を持っていくんだ」とのこと。
ちなみに、釘はビチェ村では手に入らないので、荒物屋がある島へ行く人に頼んで買って来てもらうことになる。
しばらくすると、リープとモンジョコロがやってきた。
アーロンが私が作った算数のプリントに汗かいて取り組んでた話などをすると、アーロンの兄であるリープも興味を持った様子。
二人も算数プリンとにチャレンジすることに。
ソロモンでは小学校から落第がある。
兄弟の年齢が近いと、弟や妹が兄や姉を追い抜くこともしばしば。
また、教育費用もかかるので、勉強ができても家計を理由に上へ進むことをあきらめるケースも多い。
生活していく上で学校教育がどれほど有意義かは、未知数。ビチェ村では、勉強ができるよりも料理がつくれたり、畑仕事ができたり、魚を獲るのが上手いほうが生活できるのだから。
でも、教育で新しいことを知ることは、それぞれの人生の選択肢を増やすことにもつながる。それはいいことなのではないかと思うんだけど・・・。
とまぁ、ビチェ村では『教育って??』と考えることもしばしば。
リープは中一、モンジョコロは優秀だったけど、家計の問題と、優秀な妹と弟に教育機会をゆずるため、小学校6年生であきらめている。
ふたりとも、気の優しい兄ちゃんだ。
とくにモンジョコロは、手先が器用。
私が子供たちに折り紙で作ってあげた手裏剣を「あれは星だね。作り方を教えてよ」と目がキラ~ン。
折り紙を渡すと、「ずいぶんまえに、青年海外協力隊の岡本さんが教えてくれたんだ」と言って、鶴とカブトを折ってくれた。
今日の即席折り紙教室では、手裏剣(別名:星)と折り紙風船 を伝授しました。
折り紙も、もっと色んな折り方をマスターしてくればよかった・・・・。