
11月29日
となりのロスリン宅のポッセ君6歳がやってきた。
いつもは元気いっぱいで、それなのにあまり愛想のないポッセ。
今日はお母さんのロスリンにおぶられてやってきた。
聞くと昨日から熱が出て、モモのあたりが腫れている。傷口が化膿したのが原因のようだ。
子供たちはいつも裸足で遊びまわる。
石が多いこのビチェ村では足をけがすることがしょっちゅう。
海も、岩がごつごつとしている。
写真を見ても、海面すぐ下には巨石がいたるところに横たわっている。
夢中で遊んでいて、足や腕を切ることは日常茶飯事だ。
傷、けがは子供の証しである。
でも、傷口がふさがらないうちに、当然遊びに出かける。
ついつい、傷口にばい菌が入ってしまう。
小さな子供は、小さな傷が化膿して熱を出すことも。
このビチェ村には診療所はない。
薬屋もない。
時には、伝統的な医療行為として森の薬草などを煎じたり塗ったりする。
とりあえず今日は、相方が日本から持ってきた抗生物質入りの軟膏を塗る。
早く直るといいなぁ。
まぁ、こんな格好で木に登ったりすれば、傷、けがはしゃーないか。

体温計にマラリアの薬、解熱剤に抗生物質、数種類の塗り薬・・・これだけを持って相方は夜な夜な村中を回っている。
近くの診療所までは、ボートで45分ほど。
徒歩なら2時間ちょっと。
医療システムが整っていないのが長期滞在で心配な点。
とりあえず、相方が村にいる間はDr.コトー状態で、できものに薬を塗ったり、打ちみねんざに湿布したり、マラリアの村人の体温チェックと薬をあげたりしている。
化膿症の私は、岩だらけの村で、いつもこけないように気をつけている。