東大寺を後にしてバスに乗り込む。
奈良のバスは料金一律制ではなかったので、整理券の番号と前方の料金パネルが気になって仕方がない。
でも良く見ると、観光客がよく行く場所までの料金は書いてあった。
一安心し、財布の中身を確認して早速に両替を済ませる。
東大寺前から唐招提寺まで240円。
東大寺東門口で降りたものの、それらしき建造物は見当たらない。
ま、いいか。と思いつつ、先に下りたおじさんの後をつけてみる。
すぐにバス駐車場が見え、団体客が見えてきた。
東大寺に入ると、ガッカリ。
金堂が解体修理中。
金堂全体を覆うように倉庫を建設し、その中で作業が行われている。
まるで巨大工場のよう。
この解体修理は平成12年より行われているらしい。
あぁ、リサーチ不足・・・・。
それでも戒壇、講堂、宝蔵、鑑真和上のお墓などを見学し、そろそろ夕暮れという時間を過ごした。
たまたま金舎利殿で「仏舎利」の特別公開があり、ありがたい仏陀の舎利(骨というよりも骨粉)を拝むことができた。
水の中にキラキラと浮いている細かい砂粒のような・・・・。
それにしても、鑑真和上は5回も中国からの渡航に失敗し、失明してまで日本へやってきたというのだから、これまた信仰への情熱がすごい。
日本からの招聘に命を懸けてやってくるのだから、自分へ与えられた使命の重さを感じていたのだろうか。
それとも、何度か渡航に失敗して「ぜったい日本へ行ってやるんだから!!」と「意地」になったのか?それならチョットかわいいかも・・・。
徹夜明けで朝から奈良を観光し、唐招提寺あたりでそろそろ電池切れ。
明日にそなえて、大阪市内のホテルに移動することにしました。
一つ心残りだったのは、「柿の葉寿司」が食べられなかったこと。
駅の売店には売り切れてていた。探す体力もなく・・・。
残念。