ベビーロック BL2-222 2本糸ロックミシンの修理 | 3402ohnojoのブログ

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ベビーロック 2本糸ロックミシン BL2-222 「縫い目が狭い」症状でお預かりしました。

2本糸ロックミシンです。 27~28年前のロックミシンで当社でもよく販売した機種です。

当時は、3本糸ロックミシンが主流でしたが、2本糸ロックミシンも売れていました。

シンプルな構造で故障が少ない機種ですが、糸調子に関しては上のダイヤルの糸(針糸)が裏に出て、下のダイヤルの糸(ルーパー糸)が表に出るため、慣れないとなかなか糸調子が合いません。

 

 

かがり幅が狭い原因は、押えの爪が欠損していたためで、新しい押え交換で直りましたが、ルーパーに前後のガタがあり調整が必要でした。   ルーパー部分はホコリも少なくきれいな状態です。

 

 

ルーパーを駆動させるパーツと軸受けに隙間があり、一度緩めて前後の隙間がないように調整しました。

 

 

ルーパー軸のガタをなくした後、針とルーパーのタイミングをみました。

上下同じ画像のように見えますが・・・・・

上の画像が調整前で針を最下点にした時、ルーパーの先との隙間が2ミリほどしかなく目飛びを起こす可能性があり、下の画像は3ミリほど隙間がでるように調整しました。

 

この画像は、針が上昇する時に糸をすくうため、ルーパーが針の裏を通過しましますが、わずかに隙間があります。

やわらかい生地やニット系の生地、針の貫通が悪い生地などで目飛びが発生します。

 

 

隙間が無いように調整しました。

 

 

 

内部の掃除、注油・点検を行いました。

上の糸調子ダイヤルは一度分解されたのか・・・・座金とバネの順番が違っていました。

上下のメスを交換してきれいに縫えるように調整して修理完了です。

まだまだご使用出来そうです。 末永くご使用ください。

 

2本糸ロックミシン、現在でも年に2~3台販売します・・・・ベビーロックとJUKIさんが造っています。 

店頭には展示していません。(カタログ販売のみ)

糸取物語、衣縫人が発売される前は、あまりに3本糸ロックミシンの糸掛けが難しくて、2本糸ロックミシンに買い替える方を何度か経験しました。  

今では、ほとんどが4本糸ロックミシンになってしまいましたが、

ご愛用のロックミシンは永年ご使用ですので、修理を選択されました。

 

今日もマニアックなミシンの修理ブログを見て頂き、ありがとうございました。