初夏の秩父・三峰神社にて。
霧のなかで「こっちだよ~」と呼んでいる
ようにみえるヤマトタケルノミコト。
手が大きいのが、なんか好きです。
20代も30代も、
仕事を頑張ってきた。
目の前の仕事に必死だった。
成果を出せば評価される。
評価されれば次のチャンスが来る。
そんな毎日だった。
昇進もした。
年収も上がった。
人から評価もされるようになった。
大変なこともたくさんあったけど、
仕事にやりがいがあったし、
自分が成長している実感もあった。
できなかったことが
できるようになる。
後輩が育つ。
チームで結果を出す。
そんな瞬間が嬉しかった。
忙しかったけれど、充実していた。
むしろ、
「今は仕事を頑張る時期だから」
そう思っていた。
食事は外食でいい。
掃除は家事代行でいい。
お金で解決できることは、
お金で解決すればいい。
そのほうが効率的だった。
自分がやるべきことは、
もっと成果を出すこと。
そして、稼ぐこと。
限られた時間を、
自分の強みに集中させること。
その考え方は合理的だった。
そして実際、
それによってたくさんのものを
手に入れてきた。
キャリアは積み上がった。
経済的な不安もなくなった。
欲しいものは買える。
行きたい場所にも行ける。
周りから見れば、
成功している人生。
実際、自分でもそう思っていた。
でも――
40代半ばでふと思うのです。
私は、何のためにこんなに
働いているのだろう。
気づけば、仕事が人生の中心になっていた
会社にいると居場所がある。
役職がある。
責任がある。
頼られる。
評価される。
自分の存在価値を
確認できる場面が
たくさんある。
仕事の話ならいくらでもできる。
部下の育成。
組織の課題。
事業戦略。
ところが、
仕事を離れるとどうでしょう。
家族の話。
パートナーの話。
休日の話。
趣味の話。
そんな会話になると、
急に話すことがなくなる。
仕事の話はできる。
でも、
自分自身の人生の話になると、
言葉が出てこない。
そんな経験はないでしょうか。
気づけば、自分を評価してくれる世界だけが残っていた
会社では評価される。
必要とされる。
結果も出している。
だから安心できる。
居心地がいい。
人は誰でも、
得意な場所にいたいものです。
だからさらに仕事を頑張る。
成果が出る。
評価される。
また仕事を頑張る。
気づけば、
人生の中心にはいつも仕事がある。
もちろん、
それが悪いわけではありません。
ただ、
あるとき気づくのです。
仕事以外に、 私は何を育ててきただろう。
お金がアイデンティティになっていないだろうか
収入は増えた。
家事も外注できる。
移動もラクになる。
時間をお金で買うことが
当たり前になっている。
それは合理的です。
間違っているわけでもありません。
でも、
いつしか
「稼げる自分」
がアイデンティティに
なっていないでしょうか。
仕事ができる私。
必要とされる私。
収入の高い私。
評価される私。
もしそれらを失ったら、
自分には何が残るのだろう。
そんな問いを避けながら、
また仕事に向かう。
その繰り返しになっているのでは
ないでしょうか。
本当は何が欲しかったのだろう
自分は、
自分が本当に欲しいと
思ったものに、
向き合ってきただろうか。
パートナー。
家族との関係。
友人とのつながり。
仕事以外の居場所。
本当は欲しかったかもしれない。
でも、
「忙しいから」
「今さらだから」
「どうしたらいいかわからないから」
そうやって先送りにしてきたものも
あったのではないでしょうか。
そして気づけば、
仕事だけは手に入っていた。
他のものは、
考えないままになっていた。
迷い続けるだけでは人生は変わらない
もし今、
「このままでいいのだろうか」
「本当は何かを変えたい」
そう思いながら
何年も同じ場所に
立ち続けているのだとしたら。
それは未来について
考えているようでいて、
実は何も変えていない状態かもしれません。
迷い続けることは、
人生を創ることではありません。
立ち止まり続けることです。
時間が過ぎていきます。
現実を変えたいなら、自分の思考を知る
フラクタル心理学では、
今ある現実は、
自分の思考がつくり出した結果である。
と考えます。
だから現実を変えたいのであれば、
まず自分自身が何を考えているのかを
知る必要があります。
本当は何を望んでいるのか。
何を恐れているのか。
何を避けているのか。
そこを見ていく必要があります。
そこに気づかなければ、
今までと同じ選択を繰り返し、
今までと同じ現実を
生き続けることになるからです。
人生を変える答えは、自分の中にある
もし今、
「このままでは終わりたくない」
「本当はもっと違う人生を生きたい」
そう感じているのであれば、
まずは自分自身の思考の棚卸しから
始めてみてください。
人生を変える答えは、
外側にはありません。
自分自身の中にあります。
40代になって気づくことがあります。
仕事は手に入った。
キャリアも積み上がった。
評価も得られた。
でも、
ふと立ち止まったとき、
自分自身の人生について語ろうとすると、
言葉が出てこない。
本当は何が欲しいのか。
どんな人生を生きたいのか。
何を大切にしたいのか。
意外なほど、
分からなくなっていることがあります。
だからこそ大切なのは、
もっと頑張ることではなく、
まず自分の思考を知ることです。
自分は何を望んで生きてきたのか。
そして、
これからの人生を
どう生きていきたいのか。
未来は突然変わるものではありません。
思考が変わる。
行動が変わる。
そして現実が変わっていく。
もし今、
仕事の話はできるのに、
自分の人生の話になると
言葉が出てこないのだとしたら。
それは、
自分自身と向き合うタイミングが
来ているということなのかもしれません。
自分はこれから
どんな人生を生きたいのか。
それを明確にし、
「私はこう生きる」
と決めたとき、
人生は動き始めます。
