1ドル=90円弱の円高時代に訪れた
ドバイのアルマハ。
為替は旅行だけでなく、
資産運用にも大きく影響します![]()
新NISAが始まり、
・オルカン(全世界株式)
・S&P500
・NASDAQ100
などに、投資信託(ファンド)を通じて
投資を始めた方も多いのではないでしょうか。
この数年で
「思った以上に資産が増えた」
と感じている方も少なくないと思います。
しかし、その増えた資産は
「株価上昇だけ」の成果でしょうか。
初心者の投資家の方に
見落とされがちなのが、
為替の影響
です。
今回は、外国株投資をするなら
知っておきたい「為替リスク」について、
基本的な仕組みから
考えてみたいと思います。
オルカンやS&P500は為替の影響を受ける
オルカンやS&P500などの株価指数に
連動を目指す投資信託(ファンド)について、
「円で投資しているのだから円の資産」
というイメージを持っている人
もいるかもしれません
しかし実際にはそうではありません。
例えば、S&P500の投資信託を購入した場合、
運用会社は
投資家から集めた資金(円)を使って
米国株を購入します。
イメージとしては、
円を売って米ドルを買い、
その米ドルで米国株を購入している
状態です。
つまり、私たちは投資信託を通じて、
実質的にドル建て資産を
保有していることになります。
そのため、
円安・ドル高 → 基準価額の上昇要因
円高・ドル安 → 基準価額の下落要因
となります。
外国株に投資をしている限り、
株価だけでなく為替の影響も
受けているのです。
株価が変わらなくても資産が増えることがある
例えば、
投資した時の為替レートが
1ドル=115円
だったとします。
100ドル分の米国株を
保有している場合、
日本円換算では
11,500円
です。
その後、
米国株の価格が
まったく変わらなかったとしても、
為替レートだけが
1ドル=160円
になったらどうでしょうか。
同じ100ドルでも、
円換算では16,000円になります。
つまり、
株価が変わらなくても、
円で見た資産は約39%
増えることになります。
これが為替の影響です。
2022年以降は円安が基準価額上昇の大きな追い風に
2022年初め、ドル円は115円前後でした。
その後、
・米国は急速な利上げを実施
・日本は超低金利政策を継続
その後、
日本も2024年に利上げを開始しましたが、
欧米との金利差が
縮小しなかったことなどもあり、
円安・ドル高基調
が続きました。
結果として、
ドル円は一時160円近辺まで
円安が進みました。
この期間にオルカンやS&P500へ
投資していた方は、
・株価上昇
・円安による為替効果
の両方から恩恵を受けていたことになります。
資産が増えた理由について、
「株が上がったから」
だけではなく、
「円安も味方してくれたから」
という面もあったことを
理解しておきましょう。
円高になったら売ればいいの?
ここで誤解してほしくないポイントがあります。
この記事は、
「これから円高になるから売りましょう」
あるいは
「円安だから買いましょう」
という話ではありません。
長期投資の観点では、
為替の動きを予想して売買することは
極めて難しいからです。
実際、2022年の時点で
「115円から160円近くまで円安になる」
と予想できた人は
ほとんどいなかったでしょう。
同じように、
これからどこまで円高になるのか、
あるいは再び円安になるのかも
誰にも分かりません。
為替リスクを知ることと、為替を予想することは違う
長期投資家にとって大切なのは、
為替がいくらになるかを
当てることではありません。
大切なのは、
自分が何に投資しているのかを理解すること
です。
オルカンやS&P500に投資しているということは、
世界の企業の成長に投資していると同時に、
為替の影響も受ける
海外の資産を保有しているということです。
資産が増えたときに、
・株価の上昇によるものなのか
・為替の影響によるものなのか
を理解しておく。
反対に資産が減ったときにも、
・株価が下がったのか
・円高が進んだのか
を冷静に判断できるようになる。
これが為替リスクを理解する
本当の意味だと思います。
長期投資では為替も含めて受け入れる
長期投資では、
・株価が上がる年もある
・株価が下がる年もある
・円安になる年もある
・円高になる年もある
でしょう。
私たちにできるのは、
それらを正確に予想することではなく、
世界経済の成長を信じて長く投資を
続けることです。
為替も投資リターンの一部として
受け入れながら、
長期目線で資産形成を続けていきたいですね。
為替は短期的には資産価値を
大きく変動させることもあります。
しかし長期投資家にとって重要なのは、
目先の為替変動ではなく、
世界の企業が長期的に利益を成長させて
いくかどうかです。
まとめ
新NISAでオルカンやS&P500を
購入している方は、
実質的に
「株式投資」と「為替の影響を受ける投資」
の両方を行っています。
2022年以降の資産増加は、
株価上昇だけでなく、
円安という追い風もあったかもしれません。
だからといって、
円高になるから売る、
円安だから買う、
という話ではありません。
長期投資において大切なのは、
為替を予想することではなく、
為替の影響を受けることを理解した上で
投資を続けることです。
為替リスクを知ることと、
為替を予想することは違う。
外国株への投資を続けるなら、
この視点はぜひ持っておきたいですね。
最後にひとつ。
長期投資家に必要なのは、
為替が将来いくらになるかを当てる力ではなく、
為替リスクを理解した上で、
淡々と投資を続ける力
です。
世界経済の成長を信じて積み立てを続ける。
それが、長期投資の王道なのだと
思います。
※本ブログに掲載している内容は、情報提供および個人の見解であり、
投資助言を目的としたものではありません。投資に関する最終的な判断は、
ご自身の責任において行ってください。
