相場が順調に上がっているときは、
投資はとても簡単に感じます。
しかし、ひとたび下落が始まると、
不安や迷いが一気に押し寄せます。
「このまま持っていていいのか」
「一度売った方がいいのではないか」
こうした気持ちは、
多くの投資家が
一度は経験するものです。
ただ、相場の下落には
いくつかのパターンがあり、
それぞれで取るべきスタンスは
異なります。
ここでは、
日常的に起こる下落と、
リーマンショック級の暴落を
分けて整理しながら、
長期投資家として
どう向き合うべきかを
考えていきます。
① 年に数回ある“10%程度の下落”
まずは日常的に起こる下落です。
株式市場では、年間を通じて
5〜10%程度の下落は珍しいものでは
ありません。
むしろ、投資をしていれば
何度も目にする場面です。
ある程度上昇すれば、
その分の調整が入るのは
自然な流れだと考えておいた方が
いいでしょう。
長期投資における基本スタンス
長期投資を前提にするなら、
結論はシンプルです。
短期の下落=買い場
価格が下がるということは、
同じ資産をより割安な価格で
買えるということ。
余裕資金がある場合、
追加投資の絶好のチャンスとなります。
面白いのが、手元に
余裕資金があるかどうかで
短期の下落場面での受け止め方が
まったく違ってくるという
ことです。
■資金余力がある人
→ 下落時に買い増しできる
→ 将来のリターンを押し上げやすい
■資金余力がない人
→ 資産の減少を耐える時間が長くなる
→ 精神的に消耗しやすく、
判断がぶれやすい
同じ下落局面に居合わせたとしても、
入金力
(=継続して資金を投じられる力)
の違いで、ピンチにもチャンスにもなる
というわけです。
これを知っているか知っていないかで、
手元の資金の割り振り
(消費に使うか、投資にまわすか)を
どうするべきかの大きな判断材料に
なるのではないかと思います。
② リーマンショック級の暴落
次に、数年に一度あるかどうかの
大きな下落です。
市場全体が悲観に包まれ、
- 「今回は違う」
- 「もう経済は終わりだ」
- 「株を持つべきではない」
といった言葉が世の中に
あふれる局面です。
例えば2008年9月、
アメリカの大手投資銀行
リーマン・ブラザーズの経営破綻を
きっかけに起きた暴落時、
市場はそのような絶望的な
雰囲気となりました。
本当に怖いのは
周りのムードにのみこまれること
このような局面では、
資産は大きく減ります。
ちなみに、私は、
リーマンショックの際、
毎日ものすごいスピードで株価が
下落する状況を目の前にし
「資本主義そのものが終わるのではないか」
とまで思ったほどでした。
しかし、そんなことは起きなかった
のです。
その後も企業は利益を追求し、
経済は成長を続け、
株式市場は再び上昇軌道へと戻りました。
あれほど金融市場が混乱しても、
市場はやがて立ち直りました。
企業が利益を追求し続ける力や、
経済が持つ回復力の強さ
を学びました。
その後、リーマンショックほどでは
ないものの、市場が大きく下落する局面は
幾度となくありました。
しかし、
過去のどの暴落も、
時間をかけて回復している
ということは認めざるを得ない
事実でしょう。
にもかかわらず、多くの人は
- 下落の途中や底付近で売り
- 回復してから買い戻す
という行動を取りがちです。
結果として、
「高く買って安く売る」
ことになってしまいます。
この局面で最も重要なのは、
市場に居続けること
です。
- 悲観的なニュースに振り回されない
- 周囲の声やSNSの情報に流されない
- 短期的な値動きを追いすぎない
場合によっては、
何もしないことが最適な選択になる
ことすらあります。
重要なことは、
準備は「平常時」にしかできない
ということ。
相場が順調なときには、
誰もが楽観的になります。
しかし、本当に差が出るのは
下落局面です。
だからこそ重要なのは、
事前にどう行動するかを決めておくこと
です。
- どの程度の資金を投資に回すのか
- どれくらいの下落まで想定しているのか
- 下げても売らない前提を持てるか
こうした準備ができていれば、
相場が荒れてもあわてて、
判断がブレることは少なくなる
と思います。
市場の参加者となる上で、
下落は避けられません。
しかし、それをどう受け止めるかで、
投資の結果は大きく変わります。
ブレない戦略のもと、
資金の余力と時間を味方に、
相場に居続けていきましょう。
※本ブログに掲載している内容は、情報提供および個人の見解であり、
投資助言を目的としたものではありません。投資に関する最終的な判断は、
ご自身の責任において行ってください。