SAPIXのおすすめ
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男の子3兄弟と共にやり抜く力を育てているmimisenseiです
\東大理Ⅲ 佐藤ママも愛用していた/
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愛読ブロガーさんおすすめ
ぬりえーしょん
以前の記事でご紹介しました
「町の弁護士は負け」
という考え方・価値観ががあることに、
私は大きな衝撃を受けました。
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***
さて、本日ご紹介します書籍は対照的な2冊
①東大に入る子は5歳で決まる
和田秀樹
(東大医学部卒)
②東大出たら幸せになるという大幻想
三浦朱門
(東京大学文学部言語学科卒)
タイトルが辛辣ですよね!
この2冊のどこが対照的かといいますと…
・東大卒で良かったと思っているか否か
・日本の受験エリート(詰め込み・先取り教育を含め)賛成か否か
・自己肯定感が高いか低いか(ここはあくまで予想)
という点です。
**
概要
①東大に入る子は5歳で決まる 和田秀樹
(東大医学部卒)
著者の和田秀樹先生のことをご存知の方も多いかと思います。
灘中・高→東大理Ⅲへ進学された方。
ご自身が灘や東大へ進学し、医師となったことや書籍を出版できていることなどにとても自信・誇りを持っており、昨今では珍しく「詰め込み教育」「先取り教育」に肯定的。
いわゆる、受験エリートを育てるにはどうしたらいいかという指南本。
2017年8月30日が初版の本ですが、近年、先取り・詰め込み教育賛成派の本は少数派ですよね。
しかしながら、ご自身が灘→東大医学部に入るためにすごく勉強してきた経験に基づいて論じられており、自己肯定感が高く現在とても充実しているのだろう。ここまで潔く勉強大事!と言ってくれる人はなかなかいないので、その潔さに感服です。
②東大出たら幸せになるという大幻想
三浦朱門
(東京大学文学部言語学科卒)
一方、三浦朱門さんは東大卒であることを誇りに思っておらず
〝プロローグ 一流大学出の人間は勝ち組なのか?
この本は今までの受験教育によって人生の方向を決めてしまった人間たちすべての人に読んでもらいたい。
私は88歳10ヶ月(書籍刊行時・91歳で逝去)だが、人生の勝ち組は88歳になるとよく見えてくる。
私から見ると大切な青年期を何と無駄な時間を受験のために費やしているかと歯がゆい思いである。〜
〜その後悔をしないために私と同じ東大出の仲間たちをはじめ、まわりの人間の生き様をありのまま披瀝しながら、参考になれば、とこの本を書いた。〟
(プロローグ より)
・5人の東大生のその後
・東大出で出世した者は皆無
・ペーパーテスト人間をつくってどうする?
・才能の芽を摘んでいるのは「受験」
・優れた能力は通知票に現れない
・義務教育6年だけで成功する人生
・学歴至上主義の男の末路
など、内容的には学歴至上主義ではない!いわゆる、非認知能力が大切だ!という主張で一貫されています。
しかしながら、5人の東大のその後や本書に出てくる登場人物は三浦朱門さんのバイアスがかかったものであり、全て鵜呑みにしてはいけないのかな?と。
非認知能力が大切だからこそ、
東大出たら幸せになるという大幻想
という言葉がでてくるのだと思いますが、根底には東大卒なのに…という自己肯定感の低さのようなものがうっすら見え隠れしているような…
それとも、自分の物差しを持っているからこそなのか…
これからの時代の教育において、至極真っ当なことを論じられているはずなのに、心に響く部分が少なかったのが印象的でした。
**
今回は、対照的な2冊をご紹介しましたがこの2冊を対比することによって
「本当の幸せとは?」ということを考えるに至りました。
受験エリートを育てるのに肯定派で、自分自身の歩んできた道を肯定している和田秀樹さん。
一方、非認知能力の重要性を論じながら、ご自身が東大を出たことに対して誇りを持っていない三浦朱門さん。
教育方針としては、もちろん非認知能力を大切にしたいと思っています。
しかしながら、子どもたちには自分の歩んだ道・選んだ道を肯定できるような人生を歩んでもらいたいな…
最後になりますが、
三浦朱門さんの
人生の勝ち組は88歳になるとよく見えてくる
という点において、
昨日ご紹介した、
「町の弁護士は負け組」
と思っていた東大法学部卒の方
や東大に流れていたそういった雰囲気が、
実は、そういった
「勝ち負け」という価値観でしか見られない人生こそ
「負け組なのだ」
と、おっしゃっているようでした。
地方で頑張っているたくさんの人を知っている私にとって、
「町の弁護士は負け」
という考えや
価値観が生じてしまう人生は、
寂しいものだなと、思わずには
いられません。
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