2月1日。
都内の中学受験本番がいよいよ近づいていますね。
中学受験塾の世界では2月からが新学年。
長男の通う学校のお友達は意識高い子が多く、
お勉強にも習い事にもとても積極的。
その影響で、長男が塾に通いたいと言い出しました。
(少し前の出来事)
私も夫も低学年の間、
基礎学力や学習の習慣以外は遊びや読書の時間
習い事でやっているものの時間を大切にしてもらいたいなと思いました。
加えて、
低学年のいくつかの有名塾について検索魔になると
ヒットするのが
有名塾の低学年の塾講師の募集。
(大卒以上なら誰でも可、初心者もオッケイが多い。カリキュラムや教材にに支払っているという見方もありますが)
高学年の講師の公開募集はさほど見当たらないので
やはり、中学受験の本格化は小学4年生もしくは3年生なのかなと思いました。
これから低学年で通塾を検討されている方がいたら実際に検索してみるのもおすすめです。
しかしながら長男の強い希望もあり
有名算数塾の体験を受けることに。
(少し前のお話です)
実際に受けてみて、教材を見た結果…
ここの通塾はなしだな
塾の先生から算数の能力については太鼓判を押していただいたのですが、
習い事の体験をすると
いままで「やりたい!」
と口にする長男でしたが、
この日ばかりはやりたいと言いませんでした。
のちのち知ったのですが
その塾は、先生の質にばらつきがあるようです。
(その後の対応のエピソードも驚くことばかりでまたいつか記事にできたらと思います)
このとき、私は本日ご紹介します和田秀樹先生の著書の下記の言葉を思い出しました。
“いくら名門塾であったとしても、
その子に合うか合わないかの個人差があるのです。
そして合わない塾に通うことで、その子が勉強嫌いになったり、
劣等感をもったり、
自己肯定感を大きく損なったりすることは十分に考えられます。
それが将来、はかりしれない悪影響を及ぼすかもしれないのに。”
“塾はビジネス。子どものことを考えられるのは親だけ
→ついでに言うと、御三家の合格者数を売りにしている塾であれば、受かりそうな子は、その学校に合わないと思っていても無理に受けさせます。人によっては、下のレベルの学校に入って、トップクラスでいたほうが東大に入りやすいのですが、そこまで考えるのは親だけだと言っていいでしょう。”
本日ご紹介しますのはこちらの書籍
(先日とは違う箇所をピックアップしています)
自分から勉強する子の育て方
〜塾まかせが子どもをつぶす
(2019年9月)
著者 和田秀樹
著書 和田秀樹先生について
子どもの「自己肯定感」
を高める勉強法がある
1 章
「ブランド塾」に通っても成績は上がらない
2章
子どもに合った「塾選び」のポイントは?
3章
受験はこんな「戦略」で勝つ
4章
塾に入る前につけておくべき「基礎学力」とは
5章
「上位クラスの子」ほど注意すべきこと
6章
「中学受験」はしたほうがいい?
7章
賢い親は「情報」を集める
8章
「自分から勉強する子」の親は何をしているか
***
私の2人の娘はサピックスという名門塾に通い、女子学院と桜蔭という女子御三家の中学校に合格しました。
でも、それはたまたまサピックスという塾が娘に合っていたからだと思います。
なぜなら、合わない子や、そこで落ちこぼれた子たちの姿を、うなるほど見てきたからです。
私は、受験指導を始めて40年、精神科医になって35年経ちますが
子どもには個人差があることを痛感させられます。
いくら名門塾であったとしても、
その子に合うか合わないかの個人差があるのです。
そして合わない塾に通うことで、その子が勉強嫌いになったり、
劣等感をもったり、
自己肯定感を大きく損なったりすることは十分に考えられます。
それが将来、はかりしれない悪影響を及ぼすかもしれないのに。
いろいろな情報を集めて、
子どもに合った教育環境を求めることは、親にしかできません。
東大理Ⅲ(医学部)に子ども4人を合格させた佐藤ママと対談したことがありますが、
彼女は私の本を含め、できる限りの受験勉強法の情報を集めて、子ども一人ひとりに、違う勉強法をさせたそうです。
たしかに名門塾·ブランド塾は、合格のノウハウをもっています。
でも、それだけじゃない。
うまく利用するのはいいけど、塾の言いなりになって子どもを追いつめてほしくないというのが、私の願いなのです。
(本書 より)
***
以下、本日のピックアップ覚書_φ(・_・
※順不同
「情報を制するものが、受験を制する」は真実
受験というのは社会の仕組みでもあるのです。ダメだったときにやり方を変えるにしても、勝つための情報を集めるにしてもらそれができた人が社会で勝者になるのです。
親がしなければいけないことは、塾の言いなりになって、「今よりもっと勉強させる」ことではありません。
*
_φ(・_・
同様のことを細井先生もおっしゃっている。
〝医学部に確実に合格するために
情報
目標
戦略
この3つが非常に大事。〟
*
「佐藤ママ」は4人4通りの勉強法を工夫した
何度か対談している
→4人の性格を見て、それぞれにらまったくちがう勉強法をさせているのはさすが
「勉強の工夫」の宝庫といえるほど
佐藤ママは、私(著者 和田秀樹先生)の本も含め、勉強についての本をうなるほど読んでいます。その子その子に合った方法を日々試行錯誤し、実践きてきたのです。
受験勉強とは、本人の性格・能力・特性といった「スタートレベル」をまず把握する必要がある。
塾はビジネス。子どものことを考えられるのは親だけ
→ついでに言うと、御三家の合格者数を売りにしている塾であれば、受かりそうな子は、その学校に合わないと思っていても無理に受けさせます。人によっては、下のレベルの学校に入って、トップクラスでいたほうが東大に入りやすいのですが、そこまで考えるのは親だけだと言っていいでしょう。
***
本書は、現在の受験システムを勝ち抜き、
東大理Ⅲという日本最高偏差値の学校への切符を手にするためのノウハウがつまっています。
和田秀樹先生の他の著書との違いは
中学受験の塾について主に触れられていること。
塾を活用する際の「親のスタンスを変える」ために書かれた一冊。
特に、
第2章
子どもに合った「塾選び」のポイントは?
では、塾選びのヒントをくださります。
他にも、親が勉強になるようなことがたくさんありますのでまた改めてご紹介できればと思います
**
〝本当に子どもの未来を案じているのであれば、本書を読んで、今すぐ改められることは、改めてほしい。長い目で子どもをまつめていってほしいと思います。
親の意識が変わったとき、子どもの勉強に対する意識も変わりら志望校もぐんと近づいてくるのです。さらに、大人になった時に出くわすさまざまな課題に対応できる人間になれるポテンシャルがぐっとあがるのです。〟
(本書 より)