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第32回 日韓学生フォーラム

日韓学生フォーラム(JKSF:Japan-Korea Student Forum)は、
1986年に発足し、来年創設30周年を迎える、
日韓の大学生による国際討論・交流プログラム(非政治・非営利・非宗教)です。
英語による直接対話を通して、より深い相互理解を目指しています。

こんばんは!
久しぶりの更新となります。
今回はゲストハウスについてお話しようと思います!

大田で3日間ほど過ごした後、メンバーはゲストハウス組とホームステイ組に別れてそれぞれ目的地へ向かいました。
そして私たちゲストハウス組は、バスでゲストハウスがある公州市へ向かいました。
私たちが泊まった公州韓屋村は、全体が村のようになっており韓国の伝統住居である韓屋の要素と現代の施設を組み合わせて造られています。外観は韓屋なのにもかかわらず、鍵はオートロックだったのが個人的にツボでした。


(公州韓屋村)

韓国ドラマでしか見たことのない韓屋に実際泊まることができたのはとても貴重な経験でした。
この公州韓屋村では、百済時代の文化を体験することができ、私たちも1日目に文化体験をしました。栗の粉にはったい粉と蜂蜜を混ぜた韓国の伝統お菓子である「栗のタシク」を作ったり、韓国国内ではここでしか着ることができないという伝統衣装を着て韓国の文化を楽しみました。



メインフォーラムの日程は毎日とてもハードで、朝は早く、夜は必ずJKとKJに別れてミーティングがあります。
このゲストハウス滞在中は、夜のミーティングもなく日中も完全にフリーなのでメインフォーラムが始まって初めての完全フリーな日でした。
朝は10時頃まで寝て、夜はチキンやピザを買ってきてみんなでパーティーをするという生活がとても新鮮に感じたのを覚えています。
普通の旅行ではなかなか体験することができないことや、あまり行かない地方都市を訪問することができるのもこのメインフォーラムの醍醐味だと改めて実感しました。

清水亜矢
こんばんは!
今日は日韓学生フォーラムでの毎年恒例行事である、Japan Nightを紹介します。
Japan Nightとは日本文化をKJメンバーに紹介、そして交流し友情や信頼を深めるための行事です。今期、第32回日韓学生フォーラムでのJapan Nightは大成功に収めることができました。


今期の日韓学生フォーラムは団体発表だけでなく、個人発表も豊富でバランスの取れた発表でした。まず初めに、カップスというものを披露しました。
カップスとはコップと机を使い、リズムや音楽に合わせながらコップ、机、手を叩き合わせるパフォーマンスです。カップスは序盤ながらも大いに盛り上がり、Japan Nightを良い盛り上がりでスタートすることができました。
その後は関東、関西グループで主に別れ、様々な発表を披露しました。関東グループでは韓国人学生を参加させるゲームや、日本の小学校で伝統的なラジオ体操などを披露した他、韓国語での笠地蔵朗読を披露しました。KJメンバーはゲームやラジオ体操に積極的に参加してくれ楽しんでいる様子がう伺えました。


(一緒にラジオ体操をするKJメンバーたち)

関西グループはカラオケやウクレレ披露という個人発表、また漫才やダンスなど多彩なパーフォーマンスを披露し、Japan Nightはたちまち盛り上がりました。



そしてJapan Nightでの恒例パフォーマンスである、”ソーラン節”を最後に披露し、Japan Nightは幕を閉じました。
ソーラン節を披露した際にKJメンバーは一生懸命私たちの真似をし、一緒に踊ってくれました。


(ソーラン節最後の決めポーズ)

Japan Nightを終えた達成感というものは言葉では表すことのできないように素晴らしい達成感で、またこのように韓国人学生と真正面から文化交流を出来たことへの幸福感でいっぱいになりました。
そして韓国と日本の間の絆が深まる一つの鍵が、Japan Nightであると確信しました。
新たにKJメンバーとの間との絆を深めることができたことがとても嬉しかったです。

由佐 真奈美


こんばんは!
今回の記事はフィールドトリップ3についての記事になります。

8月15日に私たちは定林寺を訪れました。
定林寺(チョンリムサ)は、百済の都がプヨに置かれていた時代に建造された仏教寺院で昨年、他の百済関連遺跡共にUNESCOの世界遺産に登録されました。
百済と日本の結びつきは深く、仏教や文字などの多くが百済から日本に伝えられたことはみなさん知っていると思います。
定林寺は、寺院中央にそびえたつ5層の石塔がみどころです。
定林寺内には石塔と博物館があり、私たちはまずガイドさんに従って博物館の中で説明を聞きました。
ガイドさんの説明は韓国語で行われたのですが、内容も大変難しく、韓国側のメンバーは英語で説明するのに非常に苦労していたようでした。
ガイドさんの説明の中で、印象に残っているのは、定林寺の石塔が厳密な比例の形態を持つ点でした。
一層部と四層部の高さの和が二層部と三層部の高さの和と等しく、高さが高くなるにつれて一点に向かって収束してゆきます。
石塔の頂点を三角形の頂点とみなすと、そこから下に向かって広がる二等辺三角形のような構図をとり、完全なシンメトリーの形態を持っていました。
このような建築技術も日本に伝来したことだろうと想像しながら、見ていました。


(定林寺の石塔にて)

次に私たちが向かったのは、宮南池(クンナムジ)でした。
読んで字のごとく、宮殿の南側にある池です。
蓮の花が咲いた池が周囲に広がり、なにか仏教的な雰囲気が感じられます。
中心部には百済の武王が作らせた大きな人口の池があり、池の中央にある東屋に橋まで架かっている大変美しい場所です。
百済の武王と新羅の姫、善花が憩ったと言われるロマンチックな場所なのですが、暑さに疲れた私たちは思い思いの方法で涼を楽しみました。


(宮南池にて)

架谷 健太郎




こんばんは!
今回はフィールドトリップ2に関しての記事です^^

8月13日のフィールドトリップは、韓国、釜山にあるヘウンデに行きました。
韓国国内でも随一のビーチがあるという事で、第1回目のDTとシンポを終え、緊張の糸がとれたJK・KJのメンバーは、その日を大いに心待ちにしていたことだろうと思います。
ヘウンデではビーチ組と、ショッピング組、カフェ組の3つのグループに分かれてそれぞれ行動しました。私はカフェ組だったのですが、ビーチの周りのいたるところに、ショッピングモールや、カフェ、料理屋などが立ち並んでおり、日本ではまず見られない光景だと感じました。


(ヘウンデビーチにて)

それぞれのグループが集結した後は皆で魚料理を食べ、その後チムジルバンへ行きました。
チムジルバンは初めての経験だったのですが、フォーラム内で一番の思い出に残る記憶となりました。チムジルバンでは、お風呂へ入った後、皆でかき氷のようなジュースを食べながらそれぞれのことを語り合いました。
しばらくすると、花火の音が聞こえました。外は出てみると、ヘウンデのビーチに高層ビルが光照らす夜景と花火がマッチしてなんとも美しい光景でした。



ヘウンデでは、日本にはまず見られない光景を見ることができたこと、初めて経験するチムジルバン、その中でJK、KJメンバーが打ち解けあえたことが私の中で印象深い思い出となりました。


松本隆志



メインフォーラム二日目の8月11日、私達は初めてのフィールドトリップに出かけました。

最初に訪れたのは、朝鮮通信使歴史館です。
朝鮮通信使については、日本史の授業でもともと知っていましたが韓国側の視点で考えたことがなかったのでとても新鮮でした。朝鮮通信使は、様々な文化を日本にもたらし日本と韓国の平和と友好のための国家使節であると紹介されており、このフォーラムの最初の訪問地としてふさわしい場所だと感じました。


(朝鮮通信使歴史館 永嘉台の前にて)

その後は甘川文化村を訪問しました。この村は朝鮮戦争の時代に避難した人々が居住地にしたことが始まりで、現在は町おこしによってアートの街になっています。街は戦時中に多くの人が逃げ込んできたこともあって、建物で入り組んでいました。朝鮮戦争のことは歴史の授業で学んで知っていましたが、異国の地の戦争を実感することは難しく、訪問前はイメージがそんなにありませんでした。今回実際に戦争の影響を受けた場所を訪問し、朝鮮戦争が人々の生活を変えてしまうほど恐ろしいものであったことをひしひしと感じました。ただの知識として持っていることと、訪問し体で感じることの違いに気づかされたよい経験でした。現在ではアートの街となっているため、家の一つ一つの壁がカラフルで丘から見た眺めが最高でした。また、町の至るところにアートの作品があって歩いているだけで楽しめました。


(甘川文化村にて)

また、アート体験として陶製のネックレス・ストラップづくりを体験しました。作品には個性が表れており、JKとKJ各々を知ることができたり、作品を作りながら楽しく様々な話ができたりなど良い思い出となりました。


(甘川文化村で作った陶製のストラップ)

最後に、釜山タワーを訪問しました。釜山タワーからは釜山を一望することができ、夜景は絶景で一日中歩き続けて疲れた私達を癒してくれました。


〈釜山タワーから見た夜景〉

このフィールドトリップを通して、日韓の友好の歴史、朝鮮戦争がもたらした街と発展、釜山という街の魅力などさまざまなことを実感しました。何よりもたくさんKJと交流できて、彼らとの友好の一歩を踏み出せたことが一番の収穫でした。

安田萌香