活動紹介 - フィールドトリップ4 - | 第32回 日韓学生フォーラム

第32回 日韓学生フォーラム

日韓学生フォーラム(JKSF:Japan-Korea Student Forum)は、
1986年に発足し、来年創設30周年を迎える、
日韓の大学生による国際討論・交流プログラム(非政治・非営利・非宗教)です。
英語による直接対話を通して、より深い相互理解を目指しています。

こんばんは!
今日はフィールドトリップ4についての記事です。

8月21日はソウルにある戦争記念館を訪れました。
立派な施設で、先史時代から近代までの朝鮮の戦争に関する展示の他、戦争で亡くなった方を追悼する空間もありました。
ここでは5,6人のグループに分かれて、時折KJに解説してもらいながら館内を見て回りました。



見学して気付いた点がいくつかあります。
まず、当たり前のことかもしれませんが、日本から見る歴史と韓国から見る歴史は違うということです。
例えば、豊臣秀吉の朝鮮出兵の説明をしているコーナーに足を運んだ時、戦闘の様子を日時、場所から事細かに説明してありました。
日本では秀吉が朝鮮に出兵したという簡単な説明で済まされるケースも多いですが、文禄・慶長の役は日本が朝鮮を侵略しようとした初めての出来事であり、韓国にとっての朝鮮出兵に対する態度を実感しました。
次に日本との展示の仕方の違いです。
日本の戦争記念館は多くの場合、戦争の悲惨さや無残さを大きく取り上げ、二度と戦争を起こさないようにという趣旨が強いです。
その一方、今回訪れた韓国の歴史記念館はそのような趣向というよりは、今までの戦争の実情、例えば使われていた武器や戦闘の様子などをありありと伝えるような展示でした。
特に私が驚いたのは、朝鮮戦争でソウルを奪還する時の様子を4Dで体験する展示です。
まるでテーマパークのアトラクションを連想させるようなその展示は日本では絶対にありえない展示だと思いました。
そこで強く感じたのは、韓国が現在進行形で戦争中であるという事実です。
休戦中ではありますが、いつ戦争が勃発してもおかしくない社会背景がそこには介在していることを実感しました。



黒川紗代