「定めの時と最後の時代」④ 詩篇102編12節から22節 モトイ・トクメイさん  | こるねりおのぶろぐ

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新改訳聖書から学んでいることを載せています。
プロテスタントの信仰を持つ、キリスト者のブログです(^^)

 

 

   2024.04.28

 

 

この幻は、なお、定めの時のためである。それは終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。

 

(ハバクク書2章3節 / 新改訳聖書第二版)

 

 

ー続きー

 

最後の『もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。』(3節)というこの言葉は、ちょっと遠回しなのですが、天の父なる神が私たちのうめきをご存じだという励ましの聖書箇所だと考えられます。というのは、「おそくなる」というこの言葉と「遅れることはない」という言葉は、相矛盾する全く逆の言葉だからです。

 

 

 

「もしおそくなっても」とは、そもそも何がおそくなると言っているのかというと、それは定めの時、終わりの時のことです。私たちも冷静に考えれば、神のことば、預言は必ず来ると分かっています。しかもそれは神のタイミングでドンピシャの一番正しくて一番よいとき。

 

 

 

「絶対におくれることはないんだ。神は気まぐれにいろいろなことをやって、「じゃあ今がいいかな?よし、いまだ。いや、もうちょっとあとにしよう」とは やらない。完全に神のタイミングで、正しいときに必ず来るということは分かっています。理性的、知識的に分かっています。

 

 

 

でも肉的、感情的には、地上で窮した者の祈りを天にささげる私たちとしては、「おそいです。主よ。おそいです」というように、おそくなっていると感じるのではないでしょうか。ここは私たちの思いと神の正確さが同時に書かれている。「もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない」というかたちで同時に書かれている。

 

 

 

相矛盾する言葉になるけれども、「わたしは、あなたの窮している祈りを知っている。だから、必ず来るからそれを待て。おくれることはないんだ」という励ましを、ここに何千年も前から記したということでしょう。神は私たちのうめきをご存じなんです。

 

 

 

天の父はご自分でも、「窮した者のためにこれを書きしるせ」と言って、「わたし(神)が天から見て、千年王国のことを思い描いて、天の父なる神としての計画の完成を切望している。うめいているんだ」ということをしるし、私たちを励ましている。

 

 

 

一方で、「あなたのうめきも知っている。おそくなっていると思っている。そう感じているということも知っている」と、何千年も前からここに記しているのです。それを知るときに、「私は1人ではない。神はご存じだ」という思いで、何か励まされる思いが私はしました。ものすごく、神は生きておられ、温かい方なんだなと思わされました。

 

 

 

しかも ここには、さらに不思議なことがあります。私が使っている新改訳聖書の第二版には、『それは終わりについて告げ』という言葉には別訳があるのだという注釈があります。「それは終わりについて告げ」というこの言葉ですが、「それ」というのはまぼろしのこと、預言のことです。

 

 

 

この幻は、なお、定めの時のためである。それは終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。

 

(ハバクク書2章3節 / 新改訳聖書第二版)

 

 

 

「それは、まぼろし、預言は終わりについて告げている」というこの言葉の別訳は、「それは終わりをあえぎ求めており」と言うのですね。「それ」、すなわち神の幻、預言、神のことばが終わりについてあえぎ求めているのです。終わりを預言が、幻が、神のことば、新約聖書的に表現するとイエス・キリストが、終わりをあえぎ求めていると言うのですね。

 

 

 

ものすごく不思議ですが、でも聖書のいろいろなメッセージから考えると、それは当然でしょう。天の父が私たち窮した者のために、「千年王国についてわたし(神)は考えている。これを書きしるせ」と うめいておられる状態と、このことは一致するでしょう。

 

 

 

神のことばであるイエス・キリストは、終わりをあえぎ求めておられるのですね。なぜでしょうか。これは私の考えですが、ほぼ間違いないと私は確信しています。この終わりというのは、もちろん神の怒りの時代であって、携挙後の、携挙から始まる地上の大混乱ですが、その携挙によって私たちは天に安息の、過越の祝いを持つことになるでしょう。

 

 

 

そして地上は、神のいわゆる本物のグレートリセットが起こって、千年王国、さらにその先の永遠の世界につながるのです。

 

 

 

つまり、かつて私たちの先祖であるアダムとエバの罪によってグチャグチャにされてしまったエデンの園のやり直しのような時代、さらにその先の、神によって完全に回復される新しい天と新しい地を、その終りを神のことばであるイエス・キリストが切望しないわけはないのですね。

 

 

 

私たちのために命がけで十字架上で愛を示してくださった、罪を身代わりに引き受けてくださった方が、その回復、終りをあえぎ求めているということでしょう。

 

 

 

天の父も私たち窮した者の祈りを聞いてくださり、あえぎ求めて、「これをしるせ」とおっしゃって、千年王国、終りの状態をしるしている。そして私たちを励まし、私たちが神に賛美を捧げるようにされている。そのかたわらで、イエス・キリストは神のことばとして終りをあえぎ求めていると言うのですね。

 

 

 

さらに言えば、黙示録22章17節のこの言葉とも合致するでしょう。ここでは、何度もご紹介した言葉ですが、私たちのうちにおられる聖霊なる神が、私たちのうちで、全能なる神であるにも関わらず、天におられる救い主イエスに向かって、「主よ。来てください」と祈っている。うめいているという状況です。

 

 

 

ー続くー



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