♦役行者様
『慎一郎は覚えていないだろうが、昔もそうして掃除をしてくれていたんだぞ。
慎一郎は山が怖いだろう?それはな、
【こんなに修行をしたのに何も無かった】と思い、悲しみながら死んでいった事があるからだ。
その時の思いから、修行していた事を魂が思い出さないようにしているのだ。
山にはおまえの仲間がたくさんいる。
山も神仏もおまえを護っている。
山は何も恐い事はないから安心して山を歩きなさい。
今まで、よく頑張ってきた。
慎一郎には話したい事がたくさんあるから、また来なさい。』
♦【寺で修行している小坊主の時代】
周りに冷笑され、馬鹿にされても笑いながら掃除をしている