久しぶりに鉄道ネタです。
標題は国鉄時代の車番で、
現在は津軽鉄道オハフ331です。
ストーブ列車の客車として使われています。
この車両 製造が1948年、それ以来国鉄の
客車として使われ、1983年に廃車となって、
津軽鉄道に譲渡されました。
つまり国鉄で35年間使われてから津軽鉄道に
譲渡された訳ですが、譲渡されてから今年で
何と41年が経過しているのです。
要は国鉄で使われていた期間よりも
6年も長い月日を津軽鉄道で過ごしている
のです。
このオハフ331が譲渡される前は、
やはり国鉄から1965年に譲り受けたオハ31が
ストーブ列車の客車として使わていました。
因みにこのうちの1両が廃車後に長らく
津軽鉄道沿線で静態保存された後、
再整備されて現在鉄道博物館に静態保存展示
されています。
オハ31が製造されたのは1927年、
国鉄での廃車が1965年と言う事で国鉄で使われた
期間が38年、津軽鉄道で使われた期間がわずか
18年で合わせて56年間使われた事になりますが、
それと比較してオハフ331については、
国鉄で35年、津軽鉄道で41年、合わせて76年も
使われていて現時点でまだ現役なのです。
車内は国鉄時代と同じ、木製ニス塗りで、
座席のモケットは張り替えられていますが、
その他の主な部分はほぼ国鉄時代のまま
使われています。
オハ31とオハフ331では車体の構造や強度も
異なるとは思いますが、やはり塗料やメンテナンスの
技術も向上しているものと思われます。
オハフ331が津軽鉄道に譲渡された1983年の
時点では、経年が76年にも及ぶ鉄道車両は
存在していなかったと思われます。
そして1983年にオハフ33 2520が津軽鉄道に譲渡
された時には、まさかその41年後までその車両が
現役で活躍を続けるなど予想だにしなかったのです。
なので世の中は色んな意味で変わって行く
ものなのだなあと感じます。
人間も長生きするようになったように、
鉄道車両も昔と比べると随分と長生きするように
なっているのです。
そして私の個人的な願望ではありますが、
津軽鉄道のオハフ331には、
これからも車内が木製ニス塗りのまま、
末永く活躍してもらいたいと思います。