ダイソン深掘り
「80's Rider」へようこそ!最近入手したダイソンのコードレスクリーナー、色々深掘りしているのですが、メルカリ、ヤフオクなどでジャンク扱いされているものの中にはバッテリーが赤点滅で動作不良として出品されているモノが多い。大抵はバッテリーを交換する事で解決するパターン。Amazonなどで売っている互換バッテリーや純正新品に交換する事で解決できます。中古品を狙うのであれば、赤点滅よりも、バッテリー寿命で動作時間が短い物を狙った方が確実だと思います。さて、この純正バッテリーですが、様々な方が修理に挑戦している動画を観るのですが、どれも大苦戦を強いられています。この事から、純正バッテリーパックの出来が優秀である事かお解り頂ける事と思います。大半の挑戦者はバッテリーセルの電圧の異常検知によってエラーが出る所までは解析できるのですが、その先の赤点滅の解除に漕ぎつけるのは相当ハードルが高い、という認識でした。で、たまたま見つけたこの動画ですが、この挑戦者はマイコンのEEPROMを書き換えるという手法によって問題解決を達成していて、非常に内容の濃い動画だと思いましたので、紹介させていただきたいと思います。所謂バッテリーをハックする訳ですが、これがなかなか面白いです。 一体何をしているかチンプンカンプンと言う方に一応説明させて頂きます。バッテリーの制御基板にはマイクロコンピューターが搭載されていて、バッテリーの電圧を常に監視している状態のようです。バッテリーの構成はリチウムイオン電池18650(3.6V)の6本直列によって21.6Vを出力できる仕様になっています。この中の一本でも不揃いな電圧の状態になった時、マイコンは赤点滅を出力し、バッテリーへの充電をロック、使用不能状態にするようです。挑戦者は最初、電圧の不揃いが原因と考え、それぞれの電圧を揃える事によってマイコンのエラー解除ができるかも、と一本ずつ充電し、6本のセルを±6m℣の誤差まで揃えるたのですが、エラー解除に至りませんでした。更にネット検索した結果、恐らく海外サイトあたりだと思われますが、制御基板に使われているマイコンが判明、マイクロチップ社の16LF1847である事が判りました。更に、このマイクロコンピューターに内蔵されているEEPROMのある部分の数値を書き換える事によって、一回だけ復活できるという情報を入手。このマイコン内のEEPROMを書き換えるのに使ったのがpickit3でした。そして書き換えが無事終了し、バッテリーのリセットが完了、となったのでした。数あるダイソンバッテリーへの挑戦動画でもかなりの出来と情報だと思います。ここでPIC、というあまり聞きなれない言葉が出てきたと思いますが、これはワンチップマイコンの類で、一つのチップの中にコンピューター、メモリ、プログラムが内蔵され、様々な制御に用いられる本当に小さいコンピューターで、秋葉原の秋月電子なんかでは一個45円から買える非常に面白いデバイスです。これに自作のプログラムを書き込んだり、読み込んだりをするのがPICKITの役割で、こうやってハックするのにも使う事が出来ます。恐らく、プログラム自体はプロテクトが掛かって読み出せないでしょうが、EEPROM部分の書き換えが出来て、一回だけ復活できる、というのが気になりますが、それも何かプログラムに仕掛けがあるのかも知れません。ぶっちゃけpickit3を持っていないと話しになりませんが、この手のハックが好きな方は一台持っておいてもよろしいかと思います。pickit3はPICだけでなく、様々なEEPROMにも対応しています。これが結構便利で、これができると様々な機械のハックや改造に結びつくのです。まぁ、この手の技術は紙一重の部分でもありますので、これ以上は書くのはやめておきましょう。(;^_^A