オーダーシャツのECサイト、ORIGINAL STITCHの開発したアプリの記事が、ZOZOSUITと競合するのでは?、と話題になっています。
□2枚の写真を撮るだけで全身40カ所の採寸ができるアプリ、米「オリジナルスティッチ」が今夏ローンチ(2018/5/8 WWDJAPAN)
https://www.wwdjapan.com/609907
ORIGINAL STITCHが、身体採寸アプリ「Bodygram」を開発し、前面と側面の全身写真を撮影するだけで全身40箇所の採寸を3次元で行うことができる、とのこと。
実はBodygramはもともと2017年夏にローンチされたもので、既存のフィットしているシャツの写真を撮ると自動で採寸し、同じサイズでシャツを作ってくれるというもの。
□シリコンバレー発オンラインカスタムシャツブランド Original Stitch、先進技術を駆使した最新オンライン採寸機能「Bodygram(ボディグラム)」を発表(2017/8/24)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000026235.html
これを改良して2枚の写真で自動採寸、ということのようですが・・・。
Bodygram、プレス後は話題になっていなかったけど、2018/2のBloombergに以下の記事がでました。
□Don’t Use This AI Tailor … Yet(2018/2/6 Bloomberg)
After three shirts we ordered didn’t fit, Original Stitch took down its measurement software.
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-02-05/don-t-use-this-ai-tailor-yet
「このAIテーラーはまだ使うな。Bloombergが3回オーダーしてもシャツがフィットしないという事実を、ORIGINAL STITCH社の創立者Jin Kohに突きつけたら『これはまだベータ版だ』と話した後、このソフトで測る仕組みをひっそりと終了させた。」というような内容。
(この記事には、ZOZOSUITやアマゾンのBody Labsの話も出てきますね。)
こうしたニュースを見る限り、採寸精度を上げるのは簡単ではないように思えます。
ORIGINAL STITCHはアメリカの会社ですが、アメリカ版グーグルで調べても、この「改良版Bodygram」のニュースの英語記事は出てきません。画期的なアイデアのはずなのに、不思議です。記事中の写真は日本で撮影したものみたいですが、ひょっとするとORIGINAL STITCHの日本法人が独自で開発している、ということでしょうか?
あくまでも個人的な感想ですが、このニュース、ちょっと眉唾な感じがしてしまいますね。本当に、オーダーシャツができるレベルの採寸精度が達成できたのかな??
[ZOZOSUITに関する最近の投稿]
■ZOZOSUITとツイッターでの反応について(2018/4/30)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12372464081.html
■アパレルのネット販売と競争激化(2018/5/2)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12372820453.html
■アマゾンの新戦略とZOZOSUIT(2018/5/4)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12373296570.html
■ZOZOSUITとアマゾンの3Dボディスキャニング(2018/5/6)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12373803373.html