アパレルのネット販売と競争激化【スタートトゥデイ】 | 投資は自己責任で

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ZOZOSUITで注目されるスタートトゥデイですが、一方で「衣料品のネット販売の競争激化」といった記事も見かけます。
□ゾゾ揺らぐ牙城 スーツ遅配に誤算 競合、買収・提携で包囲網(2018/4/28 日経)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29940250X20C18A4FFN000/
□楽天、伊藤忠と通販 ゾゾ追撃 アパレル新会社(2018/5/2 日経)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30035820R00C18A5TJ1000/

まず前者の記事ですが、三陽商会がネット通販支援会社(ルビー・グループ)の買収、マガシークとロコンドの抬頭で、「『ゾゾタウン包囲網』がじわじわと広がっている」とのこと。
数字は知らなくても、衣料品のネット通販の規模感、イメージを持った人が読めば、なんだか違和感の残る記事ではないでしょうか?記事中でもさらっと「(取扱高の)差は大きい」と書かれているけど、1桁、2桁違う会社を引き合いに出して「包囲網」とか書いている時点で??ですねw。
後者の楽天と伊藤忠も然り。確かに楽天はネット通販大手ですが、最近は楽天市場の通販事業は頭打ちの状況。楽天カード等の金融事業の好調で保っている感じですし、これまでの楽天市場でのアパレル販売はどうだったんでしょう?ZOZOTOWNと競争できるようなオシャレさは感じられないんですがw。

スタートトゥデイの記事に限ったことではないけれど、日経は最近、大手広告主の提灯記事みたいなのが増えています。スタートトゥデイは日経に広告を出さないから、日経は書きやすいのかも。加えてスタートトゥデイは、決算説明会で広告事業を始めると発表したから、尚更かなww。

ネット通販大手で、衣料品に力を入れている会社として引き合いに出すなら、アマゾンでしょう。

アマゾンはアメリカで、衣料品・靴販売のネット販売シェアが35%とダントツのトップ。ちなみに2位はメーシーズで10%。日本のアマゾンでもアパレル販売に力を入れteori、将来的にZOZOTOWNと競合関係となるポテンシャルはあります。

ただ、アマゾンの場合、アメリカでは成功しているものの、ヨーロッパでは苦戦中と、以下のWall Street Journalの記事で紹介されています。
□アマゾンの世界征服、欧州アパレルには至らず
 米で衣料品と靴のネット販売独占を達成したアマゾン、西欧で苦戦する理由は(2018/5/1 Wall Street Journal日本語版)
http://jp.wsj.com/articles/SB12032445690865114584804584196732219429184
以下、記事より抜粋。
・ユーロモニターによると、衣料品・靴のネット販売で西欧トップは市場シェア9.6%の独ザランド。
・ユーロモニターのアナリストは「欧州ファッション市場の主要プレーヤーには、もちろんアマゾンの脅威を見くびる気はない。アマゾンには何でも達成可能に見えるからだ」と述べた上で、「だが私たちの顧客はなお、ある程度は安心している。アマゾンがファッションでは消費者に認められていないと感じているからだ」と説明した。
・「アマゾンは確かに手ごわい競争相手だが、基本的な商品と大量のディスカウント品に軸足を置くゼネラリストだ」と述べ、ファッションブランドは斬新な製品をエイソスやザランドに置く一方でアマゾンでは主流に近い商品を販売する傾向があると付け加えた。
・アマゾンは混とんとしたオンライン百貨店であり、ブランドは製品の見せ方をほとんどコントロールできない。対照的に、ザランドやエイソス、その他アパレルに特化したサイトには高級オンラインモールの趣があり、アマゾンサイトに比べるとブランドのコントロールがきき、演出もしゃれているという。

アマゾンは「ディスカウントショップ的であり、おしゃれな服を買うサイトではない」というようなイメージで、ヨーロッパ(西欧)ではあまり受け入れられていないようです。アメリカでのシェアは高いけど、これも廉価なものやディスカウント品がたくさん売れている状況なのかもしれません。

ZOZOTOWNが受け入れられているのは、買いやすさに加えて、イメージ戦略的な部分も大きそうで、この点で日本市場は、ヨーロッパ市場と似ているのかもしれません。

楽天市場は、アマゾン以上に混沌としているけど、どうなんでしょうね?
個人的には、これから軌道修正してくるであろうアマゾンのほうが、将来的には驚異だと思います。だからこそ、ZOZOSUITのような革新的な、ひょっとするとアパレル業界のゲームチェンジャーとなりうる製品の投入が、マストなんだと考えます。

ZOZOSUITについて、広瀬隆雄さんの興味深い記事。
□ZOZOSUIT未来感喪失問題で考える小売業の未来 サブスクリプションはクライアント・ジャーニー(顧客との旅路)をどう変える?
http://markethack.net/archives/52076259.html
投資という観点、あるいはマーケティング的にみると、こういうことだと思います。

 

[ZOZOSUITに関する最近の投稿]
■ZOZOSUITとツイッターでの反応について(2018/4/30)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12372464081.html
■アマゾンの新戦略とZOZOSUIT(2018/5/4)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12373296570.html
■ZOZOSUITとアマゾンの3Dボディスキャニング(2018/5/6)
https://ameblo.jp/2sc372/entry-12373803373.html