僕と世界一周

　
あけましておめでとうございます。ツンです。
　
　
先日（というか昨年）、マリエが書いてくれましたが
このたび、無事に世界一周旅行から日本に戻りました。
家族、友人、旅先で出会ったみなさん、情報をくれたみんな、本当に感謝しています。
　
　
　
　
いやしかし、ブログの更新をしないうちに年が明けてしまいましたね。
もう２０１３年だってさ。すげえ。
　　
　
僕の書く、最後のブログは
『僕は小さくてせせこましい人間です』という話です。
　
新年早々こんな内容ですんませんね。
　
　
　
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さて、ブログの中で『世界一周』って言葉をさんざん書いてきましたが、
『世界一周』ってスゴくないですか？
　
なんか凄くデカい言葉で、
なんというか、とてつもないような途方もないような。
　
　
　
　
そういう響きに魅せられて、
世界一周にチャレンジする人が多いのだと思います。僕らも旅行中にたくさん会いました。　
　
　
　
　
それでね、世界一周、もしくは長期旅行でも良いんですけど、
そういうことをしてる人は　いろいろ、一般的でない。平たく言えばフツウじゃない。
　
すごく元気だったり　変人だったり　思い煩っていたり
学生だったり　資格を持っていたり　前職が特殊だったり　
　
　
　
　
たとえばマリエ氏は、
『外国への留学経験があり、英語も堪能で、海外旅行が大好き。
これまでに努力をして挫折をして積み重ねているから、自分に自信がある。』
おお、スゴイねマリエ氏。　
　　
　
そう、長期旅行者には　いろいろなタイプがいると思うのですが
『自分に自信がある』という人が多いのではないでしょうか
　
　
　
　
　
　
　
　
　
一方で僕は、自信のない人間でした。
　
　
中学校は成績優秀だったけれど、高校生活はコケて、
大学はまあそこそこというか普通のところに合格。
　
アルバイトをしながら、だらんとした大学生活をして
就職活動もいいかげんで、最後の方になって、なんとか決まって。
　
仕事は忙しかったけれど、たまに大きく休みがもらえるから、
お酒を飲んだりマンガを読んだりして過ごして、それでバランスを取る。
　
　
心の底から楽しかった
死ぬほど努力した
苦しすぎる挫折だった
悩みぬいて決断した　
　
　
そういう経験がない。
ゆえに自信がない、誇れることもない。　
　
　　
　
　
　

そんな僕は、世界一周というデカい響きに魅せられ、
『世界一周をしたら自分の中で何かが起こるんじゃないか』
なんて、期待していたのでした。　
　
　
　
　
　
　
　
　
・・・まあ、結局　何も起こりませんでしたけどね。
　
そりゃあ、３０年弱付き合った自分というものは
１年そこらの経験では　そんなに大きく変わりませんよ。
　
　
　
僕らは世界の色々な場所に訪れ、自分で見て感じて、
これは聞いていたとおりだと確認したり、これは知らなかったと発見しただけです。
　
観光は自分の変化に直結するものではないですからね。
　
　
　
　
　
　
　
　
でもね、新しい自分を発見することも、自分の中での変化もありませんでしたが、
自分を確認することができました。
　
　
旅行の準備をするとき、次のルートを決めるとき
宿で交渉するとき、現地の人と話すとき
　
　
学歴とか経歴とか職業とか、『こうあるべきだ』という　しがらみが無い生活だったので、
おもいきり、自分と向き合うことができました。
　
　
　
　
そうして確認した自分は　『小さくてせせこましい人間』だったのです。
　
　
エネルギッシュに自分をぶつけたり、センスのままに自分を表現したり、
そういうことはできなくて、
　
小さいことに気を配って、自分ができる範囲で最善を尽くす、人を気にする、
無理はしない、チャレンジしない、外的要因のせいにする、いいわけが多い、
そういう人間。おお、残念だねツン氏！
　
　
　
　
　
たとえば、ブログを書く人にも　いろいろなタイプがいると思うのです。
　
思ったことを　そのまま吐露する人。
スラスラと１日に何本も書き上げる人。
　
　
僕もブログを書いてきましたが、
思ったことをそのままぶつけたことも、スラスラと書き上げたことも、一度もない。
　
ブログを書こうと思ってパソコンの前に座って、
全体の構成を考えて、それから写真を選んで、
文章を箇条書きにして並べ替えて。
　
　
そうしてなんとかブログを書き上げるけれど、そうやってできた文書だから勢いがない。
　
だから読みやすさだけは何とかしようと思って、行間を空けたり漢字や句読点や空白を直す。
　
　
　
　
　
　　
僕は結局そういう人間でした。
そしてそれは、長い旅行を通じても変わることのない僕そのものなのです。
　
　
　　
なんというか、小さくてせせこましいですが、自分はそういう人間だと、確実に分かったので
すがすがしく自分と付き合っていけそうです。
　
器のでっかい人間だったら良かったのだけれど、それはそれ。
　
　
　
　
　
　
　
　
こうして自分と向き合えたのは、世界一周に一生懸命だったからだと思います。
一生懸命やる中で、飾らない自分が見えてくる。
　
　　
　
　
そして、世界一周に一生懸命になれたのはマリエのおかげです。
　
マリエが明るくて賢くて、好奇心と思い切りがあったから、
イスラエルもイランもアマゾンもアフリカも行くことができたし、
500日を超える海外生活にも耐えることができました。おお、スゴイねマリエ氏。
　
　
あんまりブログ上で感謝をしてもしょうがないので、
今度　もつ鍋とビールと共に感謝をしたいと思います。ありがとう、マリエ。
　
　
　
　
　
　
　
　
さて、そんな　せせこましい僕ですが、
そういう人間なので、盗難や大きな病気もなく　無事に帰国できたと思います。
　
盗難とか病気が無いってのは　けっこうすごいことなんじゃないか。あれだけ　いろいろ周ってさ。
なんて、今では思います。
　
　
生まれて初めて、マリエに支えられて一生懸命取り組んだコト、
それが僕の世界一周旅行です！ありがと！
　
　
　

おしまい。

クリスマスイブなのにネットサーフィンをしている切ない皆様こんにちは。

２ＰＩＥＣＥＳ、帰国しました。

２０１１年４月２１日に羽田空港を出発してから、５５３日間で訪れた国は４７カ国。

なんとも素晴らしいことに、盗難にも事故にも一度も合うことなく帰って来ることができました。






最後の夜は、
フィリピンで５ツ星ホテルの、しかもプライベートラウンジ付きのエグゼクティブフロアに宿泊したのですが、
この旅で最大級に危機感たっぷりの夫婦喧嘩が勃発というオチ付きで
さらには最後の夜かと思っていたら、実はその翌日は汚いマニラの空港で空港泊という
ちゃっかり節約旅行っぽいネタまでできました。
さすが２ＰＩＥＣＥＳ。
２０００人もの読者をかかえているだけあって、話題には事欠きませんね。





だいじょーぶ、ちゃんと成田までには仲直りして帰ってきましたよ。
本当に、もう１０年分くらいのケンカしたなあ。
１０年分くらいの時間一緒にいたんだから当たり前だよね。
つまりは、１０年分くらい仲良くもなったのかな。


そう、夫婦で旅をするというのは、本当に大変なことでした。
だって、いくら結婚してたって、元々は他人だった人間同士が２４時間５５３日、
一時も離れることなく過ごすんだもん。
誰かと毎日２４時間一緒にいるなんてのは、母親と一緒にいた赤ちゃんだったときぶりのことだったと思う。

そんな相手と、限られた資金の中で、この広い世界を旅する。
広い世界の中から、行きたい場所や食べたいものや泊まるところを、２人で選んでいく。
それは、本当に大変な作業でした。

それでも、どんなに大変でもムカついてもジャマくさくても
フシギなもので、ふたりだと悲しみは半分に、感動や興奮は倍になるんです。
それが、この旅一番の醍醐味だったのかもな、
と帰国から２日目の、すでにツンとは互いの実家で就職までの別居生活を始めた今感じます。

うちら、一生この５５３日間の話を肴に酒飲んでいけるからね。
いいだろ。








さて　なぜかさらっと夫婦旅について悟りを開いてしまいましたが
今日は帰国のご報告までにとどめます。

このあと、ツンから一回、マリエ氏からも一回くらい、
旅を振り返ったネタでブログを書くと思いますので　もうしばらく２ＰＩＥＣＥＳブログにお付き合いください。



エニウェイ、２ＰＩＥＣＥＳの旅はこれにておしまいです。
ブログも、あと数回でおしまいです。
おしまいですので、この場で読者のみなさんにお礼を言いたいと思います。


旅の準備期間の記事も含めたら、このブログ１年１０ヶ月も続いているんですね。
すごいです。
なにがスゴイって、読んでるみなさんがスゴいです。
毎日毎日、殴り書きみたいなブログを読みにきてくれてありがとう。


私も、旅に出る前までは特定のブログを毎日読んでいた時期があったので、
更新を楽しみにしてくれている皆さんの気持ちがすごくよくわかるんです。
だから、できるだけ毎日更新するように努めました。
楽しみにしてくれている人たちがいるのをわかっていたから、毎日パソコンに向かうことができました。


私たちは、毎日遊びにきてくれて、時にはコメントも残してくれるみなさんに対して
感謝の気持ちでいっぱいですが、
みなさんはどうでしょう。
２ＰＩＥＣＥＳのブログに、満足していただけたでしょうか。
少しでも、見たことがない人や景色に対して、私たちと一緒に感動したり、怒ったりしてくれたでしょうか。

半分くらいの人が、ＹＥＳと言ってくれたら
このブログも書いていてよかったなあと思います。
このブログはただの記録でも家族への安否確認の手段でもなく、
今や読み物である、と認識していますので。


最後になりますが、旅に関してでも、まあ節度ある範囲で２ＰＩＥＣＥＳに質問があれば聞いてください。
最後にみなさんへのお礼として、少しでも我々の知っていることが役に立てばと思っています。
多分、ブログの中で返信します。
とかいって誰も何にも聞いてくれなかったらマジ寒いねー。
うう寒い。

今夜はカニ鍋です。
日本最高です。

最後から２番目の夜に

前回記事のチョコレートヒルズ尻割れの話はもちろんオマケで、
ボホール島に来たのもやっぱり潜るため。



みなさんの反応の薄さから、
ダイビング記事は大して評判よろしくないのを存じ上げておりますが、
めげずに今日も海中写真をＵＰさせていただきま－す。



いやあ　夏に一時帰国したときに、言われたんだよねー。

「ずっとマリエたちのブログ読んでたんだけど、エジプトでダイビングしてる話になってから
　ふたりが遠い世界の人になった感じがして読むのやめたー。」

っつってね。
しかも、すっご仲いい娘にね。
びっくりしたよね。
なんだか、みなさんにとって”ダイビング”ってすごく遠い？
ハードルが高い？無縁の？難しそうな？
ものなんだなあ、ってそのとき初めてわかったんです。

時間もお金もかかるしねえ。
化粧必須文化の日本においては、女性にとってもめんどくさいスポーツだよねえ。
わたし、今回眉毛作り道具すら持ってくるの忘れてしまったんだけど
成田からの道のりどうやって切り抜けようかねえ。










さてダイビングはもうおなかイッパイだよ読者のみなさんへの気遣いはこれくらいにして、
ダイバーの皆様、お待たせいたしました。
前回のモアルボアルと並びフィリピンを代表するダイブサイトであるバリカサグ島の様子をお届けします。





利用したショップはこちら。
アロナビーチのPhilippine Fun Diversです。
他のショップと同じく宿泊施設に併設されたダイブショップです。
１ダイブあたり1680ペソ＝約3400円・器材、海洋公園入場料込。たぶん安いほう。










で、バリカサグでは４ダイブしたんだけど、

本気寒くて死ぬかと思ったよね。
だって、

雨降ってるし、強風だし、


水温２７℃しかないし、


６５分も潜ってるからね!!









んだもんだから、ツンは終始機嫌悪いし（中学生か）

キンキンに冷やしたビールは身に応えるから飲めなくて余っちゃうし（７５歳か）

そりゃあホットシャワーに悶絶の雄たけびをあげるよね（坂口憲二か）






とはいえ、海の中はまあまあのデキでした。

相変わらずのウミガメパラダイスだったんで、
今日の目標は、「ツンがカメと一緒に写真に写ること」にしました。






ほうら。

成・・・功ですね。











あとはやっぱり、クマノミの種類がすんごく豊富だったり

特におもしろくもないガーデンイールが顔出していたりするんだけど















やはり目玉はこちらです。















ギンガメアジの大群。

ここのギンガメはマリエ氏の肘から手のひらの生命線くらいまでの大きさがあります。
すんごい旨そうです。
すんごい美味しそうです。
すんごいさばきたいです。
なめろうです。


動画も見たほうがいいと思います。
１分間のショートバージョンはコチラ。
５分間のロングはコチラ。カメもいます。





とオシてもめんどくさくてyoutubeまで行ってくれない方もいらっしゃるかと思うのでも少し写真を。



















バラクーダの大群もいるらしーですが、今回は会えませんでした。
フィリピン。
大阪からも東京からもＪＥＴＳＴＡＲで片道１万円ちょい。
ダイビングも１本３，０００円ちょっと。
カメにも群れにも絶対会える。

また来るかもね。



















さて、また来るかもね
なんつっておセンチなセリフの流れでもうひとおセンチ。

この夜は、とゆーかその前の夜も、
あのもりフーフ夫ジョニー氏が泥酔してツンのくちびるを奪いまくっていた夜
に出会ったトシちゃんタカちゃん夫婦とゴハン。
とゆーか酒。










２ＰＩＥＣＥＳ、世界旅最後から２番目の夜、とゆーことで豪勢にエビ！







フィリピンで潜った１０本のダイビング中で
タイガープラウンは１匹たりとも見かけませんでしたが
タイガープラウンのガーリックバター炒めです。










フィリピンはアジアで唯一のキリスト教信仰国です。
絶対人間はサルから進化したって信じてやまないくせに
ラブホテルとデパートのいいカモとして利用されている日本人のクリスマスですが、
こっちのクリスマスはガチです。
本気で「ウィーウィッシュ　ユアメリークリスマス」って思ってます。






でもわれわれは日本人なので、サンタはただのネタです。

ちょっとキモチワルイくらいの笑顔ですが、ムリもありません。
楽しかったんです。


ただ、酔っ払っているわけではありません。
だって、前述のもりフーフも含めての飲み会のときに、
６人で３本のジンを空けてしまった反省を生かして、
今回は４人で２本のラムを空けたにとどめたんですから。

世界一周卒業証書までいただきました。
ありがとね。





これは大げさな話ではないんですが、
うちらだけだったら、ちゃんと「帰国直前の夜」　をできたなかったと思うんです。

正直、チベット以降の自分たちには、自分たちがバックパッカーだという認識がなかったから。

タクシー乗って、マクドナルド食べて、１００％のパイナップルジュースも買っちゃうし、
宿だってエアコン付、そんでもってダイビング三昧。

完全に「世界一周出発からチベットまでの旅」と、「それ以降」は別モノでした。
帰国する覚悟ができすぎていて、
帰国後のこともわりと具体的に見えてきていて、
もう完全なる「遊び」になっていたんですね。
もちろん元々その計画で、わざとそうしているのだけど。



だからこの５５０日の旅の、これが最後の２日でも、ふーーん。って感じだったよね。
それでイイと思ってたよね。

なんだけど、この夜にうちらよりも長く旅しているフタリから、
「ケガもなく、盗難にもあわず、夫婦で世界一周を終えるってことは凄いことなんだよ。
　おめでとう。お疲れ様。」

って言われて、アツくなるものがあったよね。
凄いんだな、って思った。


なので、フタリには銀座のオシャレなお店で死ぬほどワインを飲ませてあげようと思います。
もちろんワリカンです。ｗ
嫁・タカちゃん、マリエ氏を不安にさせるほどの酒好きだったからね。
あたしなんて、これで酒好きとか言ってちゃバチあたるわ。




さて、今コレを書いているのはまだフィリピンですが、
もうまもなくです!!!