チベットで、撮りたかった景色。
チベット編が本格的に始まる前に書いておくけど、
ウイグルの記事でガッツリ扱ったため、このたびのチベット編については
中国政府によるチベット侵略 及びチベット人120万人大虐殺、同化政策、
そしてここ数ヶ月相次いでいる それらに対抗し独立を願う僧侶による焼身自殺などの件については
深く書かないことにします。
でも、ここでも行われている中国の行為については知っておいて欲しいので、
ウィキ先生とかで調べてみてほしいな。
この場所と人々のの美しさフリー・チベット そしてフリー・ウイグルを願い、
この先チベット編を読み進めてもらえれば書いてるうちらも嬉しいです。よろしく!
標高4,000m、東チベット文化圏リタン(理糖)。
朝起きると、サオリ氏もショウ氏も、ゲロまみれだったツンでさえも高山病から回復していた。
人間の適応能力ハンパないぜ。
ちなみにマリエ氏はこの4人の中で最も軽症だったと思われるが、
ヨユウぶっこいて後からクルのもイヤなので、ここはみんなに合わせて「大変だったぜぃ~」と言っておいた。フフ。
さてまずは、明日の交通手段の確保。
昨日のタバコ煙モクモク 前後左右から止まない痰を吐く音
そして永遠流れ続ける日中戦争の映画にウンザリってかゲンナリってか
もう一刻も早く中国人のオッサンがいない環境に行きたくて、
バス移動じゃなくバン移動に切り替えることにする。
ってかまあ、辺境すぎてバスなんてもう走ってないってのがホントの話なんだけどね。
バンは簡単につかまえられた。
チベット人にグルリと囲まれ、明日7時発ガンズ(甘孜)行きバン110元/人で交渉成立。
そう、真ん中へんのかわいらしい女性がサオリ氏です。
日本に残したダンナ様に愛されまくりです。ポ。
さーーーーて!
空が青くてサイコーな気分で リタン・ゴンバに向かって歩き出す。
私の中のチベットっぽさ、それは色とりどりの旗と 日に焼けた日本人フェイスのチベット人たち。
真っ青な空に浮かぶ色あせたラマ旗を見て、ようやく『チベット』に来たなあって感じがする。
なんか寒そうな家。
気温は低いんだろうけど、太陽が近いからか陽射しが痛くて、
石ちゃんなら半そででもイケそうな感じ。
家の壁に貼られるうんこ。
・・・なぜだ。
じいぃぃぃぃ っとこっちを凝視するチベタンたちに、かたっぱしから
「タシデレ~ タシデレ~」 って声をかけていく。
こっちが思っていた5割増しのスマイルと大きな声で、タシデレ!!が返ってくる。
ううううゥゥゥゥ うれしい・・・
チベットの人たちの顔は、日本の人たちの顔に似てる気がするんだよね。
特に小さい子供やおじいちゃんおばあちゃんがそうで、
その顔で優しく手招きなんてされちゃうと もーたまんない。
座りなされ、のお言葉に甘えばあちゃんの横に座る。
ばあちゃんが手にもっているのはマニ車。
ぐるりんぐるりん、とひとまわしすると、お経を一回唱えたことになるんだってさ。
タシデレ~ タシデレ~
今度はむこうで手招きしてる。
どんどん人が吸い込まれてく扉の中に入ってみて、ドキリと心臓が飛び跳ねる。
いや、ここ4,000mだかんね、ただでさえバクバクいってんだけど
この時は心臓口から出そうだったよ。
扉の中は、寺になっていて。
そこにいたのは、ダライ・ラマ14世の写真と
その人に向かい五体投地をする信者だち。
マニ車を回しながら、10畳ほどの間をぐるぐると周る人たち。
子供もいた。
ビックリ衝撃映像みたいな写真になっちゃってますが、コレ加工品ね。
中国に侵略されてから、この土地ではダライ・ラマの写真を所持することは禁止されてる。
寺の外観が普通の民家みたいになってるのも、ボカしなんだろうと思う。
見つかれば、没収、連行、暴行・・・ご想像あれ。
なので、これからのブログもダライ・ラマだけでなく、
それを明らかに信仰しているとわかる僧の写真にはボカしを入れるか、後ろ姿で掲載するね。
ムカつくっしょ?
自分が写真載せれない立場になって、改めてムカつくわー。
ダライ・ラマとは簡単に言えばキリスト教のキリスト、仏教のブッダ的な存在なわけで、
信仰の対象となるものを所持することを禁止する、
それはすなわち、間接的ではあるけど
チベット仏教を信仰すること自体を禁止しているに等しいと私は思ってる。
こんな国で、平和の祭典とされているオリンピックやら万博やらが開催されてんだもんね。
まぢでワットイズ平和ー
よそ者のうちらが寺に入ってきてもニコニコと迎えてくれたおばちゃんたちにお礼を言って、
再びリタン・ゴンバに向かって歩き出す。
ワットイズりたんごんば?
まぢスゴかったから!長いけど最後まで読むべし!!
向かいからマニ車ぐるぐるの女性たち。
巡礼が終わって帰るとこなのかな。
デタ!!!
リタンゴンバっぽい!!
ますますリタンゴンバっぽい!!!
こっからずっと登り。なんど瞬きしても登り。
しつこいけどここ標高4,000mね。オーバー富士山ね。
歩いているだけで肺がしめつけられる感じがして、超エゲつない。
どん位エゲつないかっていうと、
ここでダンクシュート決めてる長州小力がいたら自分からプロポーズしちゃう程エゲつない。
にしてもみんな、歩くのはやーーー。
おばあちゃんにもおじいちゃんにもチビにも、どんどん抜かれてく。
こんなとこで出産だなんで、女の人はいつの世も大変だな~
なんて突然おかあちゃんのキモチに入っちゃうくらいに脳がクラクラする。
子供の顔はたくましい。
長い読者さんは気づいてると思うけど、うちのブログ、子供の写真どエラく少ないでしょ。
マリエ氏の趣向なんです笑。
基本コドモはニガテ。
でもまあ、こういうキリっとたくましい子供の写真撮るのは好きなので今日珍しく数枚。照。
このまま進むと寿命が縮みそうなので休憩。
でもそろそろ行こーよーーー
ツン28歳・・・「脳が割れそう」
サオリ氏29歳・・・「頭がクラクラする」
ショウ氏35歳・・・「え!!!もう行くの?!!!」
こちらも後姿で失礼。
ヘアスタイルが超おっしゃれなおばちゃんにも タシデレ~
!!
おばちゃん、マニ車まわさせてくれた!!
うれし!!!
結構ずっしり重いのに、しっかり振らないと上手に周らない。
これ、スゴい腕力使うんだね~
これがチベット文字。
上にひゅ~って線があって、そこからクルクル丸が出て、人の顔みたい。
これは、安らかな生活を願うコトバなのか、それとも独立を願うコトバなのか。
丘をずいぶん登ったところで、チベットの人が住む集落が見えてきた。
屋根が平らなのね。雪積もったら大変そう。
そして、見えた、リタン・ゴンバ!!!
チベット仏教の人たちにとったら、ここは聖地なわけで
入っていいもんかとためらっていたけど ここでもタシデレ光線に救われた。
門に居た僧に、入っていいよ、と丁寧にジェスチャーで示される。
いや~~ 品があるわぁ。
建物にも人にも品がある。ここは絶対中国じゃないわ。
外に出ると、僧がみんなで座って喋ってた。
「タシデレ!!!」
身体が大きくて声が大きい。
カメラを向けるとピースサインをする僧もいて、なんか思ってた僧よりだいぶライトな感じなのね。
が、そんなピースサインもボカし入りで見えましぇーーーん。
長いね。今日写真いっぱいだからね。
もうちっと!これで最後だからがんばってー
しかも写真的には超ナイスです。
なので写真メインでいくです。
宿までの帰り道、丘のさらに上に見えたカラフルな塔みたいなもんに登ることにした。
みんな4人ともいい歳だし激ヤツれてフラフラしてるのにねー笑
でもほらー、見て見て!
人生最高レベルの脈拍数を記録した先に、
見たかったもの。
撮りたかった景色。
おまけ ショウ氏が小さいオンナノコを撮るときのポーズ。
何気にショウ氏×2PIECES、3度目の旅になります。写真の通り、ステキな方です。
このコね。
ずいぶんと遠い所に来たような気がして、
同時にこの旅もクライマックスに入ってきてるなあって思っちゃったよね。
もうこれは越えないだろう。そんな風に。
それくらい、ここは美しい場所でした。
フクミさん、行かなアカンリストに追加お願いします。
ウイグルの記事でガッツリ扱ったため、このたびのチベット編については
中国政府によるチベット侵略 及びチベット人120万人大虐殺、同化政策、
そしてここ数ヶ月相次いでいる それらに対抗し独立を願う僧侶による焼身自殺などの件については
深く書かないことにします。
でも、ここでも行われている中国の行為については知っておいて欲しいので、
ウィキ先生とかで調べてみてほしいな。
この場所と人々のの美しさフリー・チベット そしてフリー・ウイグルを願い、
この先チベット編を読み進めてもらえれば書いてるうちらも嬉しいです。よろしく!
標高4,000m、東チベット文化圏リタン(理糖)。
朝起きると、サオリ氏もショウ氏も、ゲロまみれだったツンでさえも高山病から回復していた。
人間の適応能力ハンパないぜ。
ちなみにマリエ氏はこの4人の中で最も軽症だったと思われるが、
ヨユウぶっこいて後からクルのもイヤなので、ここはみんなに合わせて「大変だったぜぃ~」と言っておいた。フフ。
さてまずは、明日の交通手段の確保。
昨日のタバコ煙モクモク 前後左右から止まない痰を吐く音
そして永遠流れ続ける日中戦争の映画にウンザリってかゲンナリってか
もう一刻も早く中国人のオッサンがいない環境に行きたくて、
バス移動じゃなくバン移動に切り替えることにする。
ってかまあ、辺境すぎてバスなんてもう走ってないってのがホントの話なんだけどね。
バンは簡単につかまえられた。
チベット人にグルリと囲まれ、明日7時発ガンズ(甘孜)行きバン110元/人で交渉成立。
そう、真ん中へんのかわいらしい女性がサオリ氏です。
日本に残したダンナ様に愛されまくりです。ポ。
さーーーーて!
空が青くてサイコーな気分で リタン・ゴンバに向かって歩き出す。
私の中のチベットっぽさ、それは色とりどりの旗と 日に焼けた日本人フェイスのチベット人たち。
真っ青な空に浮かぶ色あせたラマ旗を見て、ようやく『チベット』に来たなあって感じがする。
なんか寒そうな家。
気温は低いんだろうけど、太陽が近いからか陽射しが痛くて、
石ちゃんなら半そででもイケそうな感じ。
家の壁に貼られるうんこ。
・・・なぜだ。
じいぃぃぃぃ っとこっちを凝視するチベタンたちに、かたっぱしから
「タシデレ~ タシデレ~」 って声をかけていく。
こっちが思っていた5割増しのスマイルと大きな声で、タシデレ!!が返ってくる。
ううううゥゥゥゥ うれしい・・・
チベットの人たちの顔は、日本の人たちの顔に似てる気がするんだよね。
特に小さい子供やおじいちゃんおばあちゃんがそうで、
その顔で優しく手招きなんてされちゃうと もーたまんない。
座りなされ、のお言葉に甘えばあちゃんの横に座る。
ばあちゃんが手にもっているのはマニ車。
ぐるりんぐるりん、とひとまわしすると、お経を一回唱えたことになるんだってさ。
タシデレ~ タシデレ~
今度はむこうで手招きしてる。
どんどん人が吸い込まれてく扉の中に入ってみて、ドキリと心臓が飛び跳ねる。
いや、ここ4,000mだかんね、ただでさえバクバクいってんだけど
この時は心臓口から出そうだったよ。
扉の中は、寺になっていて。
そこにいたのは、ダライ・ラマ14世の写真と
その人に向かい五体投地をする信者だち。
マニ車を回しながら、10畳ほどの間をぐるぐると周る人たち。
子供もいた。
ビックリ衝撃映像みたいな写真になっちゃってますが、コレ加工品ね。
中国に侵略されてから、この土地ではダライ・ラマの写真を所持することは禁止されてる。
寺の外観が普通の民家みたいになってるのも、ボカしなんだろうと思う。
見つかれば、没収、連行、暴行・・・ご想像あれ。
なので、これからのブログもダライ・ラマだけでなく、
それを明らかに信仰しているとわかる僧の写真にはボカしを入れるか、後ろ姿で掲載するね。
ムカつくっしょ?
自分が写真載せれない立場になって、改めてムカつくわー。
ダライ・ラマとは簡単に言えばキリスト教のキリスト、仏教のブッダ的な存在なわけで、
信仰の対象となるものを所持することを禁止する、
それはすなわち、間接的ではあるけど
チベット仏教を信仰すること自体を禁止しているに等しいと私は思ってる。
こんな国で、平和の祭典とされているオリンピックやら万博やらが開催されてんだもんね。
まぢでワットイズ平和ー
よそ者のうちらが寺に入ってきてもニコニコと迎えてくれたおばちゃんたちにお礼を言って、
再びリタン・ゴンバに向かって歩き出す。
ワットイズりたんごんば?
まぢスゴかったから!長いけど最後まで読むべし!!
向かいからマニ車ぐるぐるの女性たち。
巡礼が終わって帰るとこなのかな。
デタ!!!
リタンゴンバっぽい!!
ますますリタンゴンバっぽい!!!
こっからずっと登り。なんど瞬きしても登り。
しつこいけどここ標高4,000mね。オーバー富士山ね。
歩いているだけで肺がしめつけられる感じがして、超エゲつない。
どん位エゲつないかっていうと、
ここでダンクシュート決めてる長州小力がいたら自分からプロポーズしちゃう程エゲつない。
にしてもみんな、歩くのはやーーー。
おばあちゃんにもおじいちゃんにもチビにも、どんどん抜かれてく。
こんなとこで出産だなんで、女の人はいつの世も大変だな~
なんて突然おかあちゃんのキモチに入っちゃうくらいに脳がクラクラする。
子供の顔はたくましい。
長い読者さんは気づいてると思うけど、うちのブログ、子供の写真どエラく少ないでしょ。
マリエ氏の趣向なんです笑。
基本コドモはニガテ。
でもまあ、こういうキリっとたくましい子供の写真撮るのは好きなので今日珍しく数枚。照。
このまま進むと寿命が縮みそうなので休憩。
でもそろそろ行こーよーーー
ツン28歳・・・「脳が割れそう」
サオリ氏29歳・・・「頭がクラクラする」
ショウ氏35歳・・・「え!!!もう行くの?!!!」
こちらも後姿で失礼。
ヘアスタイルが超おっしゃれなおばちゃんにも タシデレ~
!!
おばちゃん、マニ車まわさせてくれた!!
うれし!!!
結構ずっしり重いのに、しっかり振らないと上手に周らない。
これ、スゴい腕力使うんだね~
これがチベット文字。
上にひゅ~って線があって、そこからクルクル丸が出て、人の顔みたい。
これは、安らかな生活を願うコトバなのか、それとも独立を願うコトバなのか。
丘をずいぶん登ったところで、チベットの人が住む集落が見えてきた。
屋根が平らなのね。雪積もったら大変そう。
そして、見えた、リタン・ゴンバ!!!
チベット仏教の人たちにとったら、ここは聖地なわけで
入っていいもんかとためらっていたけど ここでもタシデレ光線に救われた。
門に居た僧に、入っていいよ、と丁寧にジェスチャーで示される。
いや~~ 品があるわぁ。
建物にも人にも品がある。ここは絶対中国じゃないわ。
外に出ると、僧がみんなで座って喋ってた。
「タシデレ!!!」
身体が大きくて声が大きい。
カメラを向けるとピースサインをする僧もいて、なんか思ってた僧よりだいぶライトな感じなのね。
が、そんなピースサインもボカし入りで見えましぇーーーん。
長いね。今日写真いっぱいだからね。
もうちっと!これで最後だからがんばってー
しかも写真的には超ナイスです。
なので写真メインでいくです。
宿までの帰り道、丘のさらに上に見えたカラフルな塔みたいなもんに登ることにした。
みんな4人ともいい歳だし激ヤツれてフラフラしてるのにねー笑
でもほらー、見て見て!
人生最高レベルの脈拍数を記録した先に、
見たかったもの。
撮りたかった景色。
おまけ ショウ氏が小さいオンナノコを撮るときのポーズ。
何気にショウ氏×2PIECES、3度目の旅になります。写真の通り、ステキな方です。
このコね。
ずいぶんと遠い所に来たような気がして、
同時にこの旅もクライマックスに入ってきてるなあって思っちゃったよね。
もうこれは越えないだろう。そんな風に。
それくらい、ここは美しい場所でした。
フクミさん、行かなアカンリストに追加お願いします。
自我を失う、これまでで一番非道いバス
こんにちは。ツンです。
今日のブログはみじかめ、でもダメージは大きめ、の話。
★
カンディンから理糖(リタン)へ向かう。
朝6時半のバスに乗車。
今日のバスは前回のバスよりも ちとボロイ。
乗客は満員。通路には荷物とチャリダーの自転車を乗せ、ぎゅうぎゅうで
未舗装のがたがた道を進んでゆく。
走り始めて30分、マリエ氏の時計に付いた高度計は
すでに4000メートルを記録した。
カンディンから先は、高度4000メートル付近に道や町がある。
山をに沿って道があり、ツヅラ折りに登り下りを繰り返す。
なので、時間がかかる割りにバスは なかなか進まない。
高地の気温は低く、日陰には氷やツララがある。
そして高地では高山病が危険だ。
僕は以前ウユニでやられたが、頭痛と発熱、あと吐き気などが症状として現れる。
対策としては深呼吸をして酸素をたくさん取り込むことが有効だ。
がたがた道を走ること5時間半、昼食タイム。
・・・まあ、ここまでは良かった。
昼食休憩後、再びバスは走り始め、1時間もしないうちに
『ここは4500メートル地点』という看板が見えた。
ここらへんから頭痛がしてきた。
高山病だ。
ぎゅうぎゅうの車内で深呼吸をしようとする。
しかし車内はタバコの煙でいっぱいだ。
中国はバス内でもタバコを吸うと聞いていたが、このバスはそうだった。
今まで乗ったバスではタバコを吸う人はいなかったのだが、きっと禁煙バスだったのだろう。
リタンまでのバスは運転手もタバコを吸うし、喫煙のバスだった。
タバコの煙が臭く、深呼吸どころか うまく息もできない。
悪化する頭痛に、未舗装の道を走る がたがたというバスの振動が響く。
加えて、車内で上映されている映画の爆音だ。
これは、リタンまでのバスに限らないのだが、車内で上映される映画は
4本中3本が戦争ものだ。
若い兵士が友達と村から出てきたり、軍馬との絆の話や、戦艦での打ち合いなど
パターンはあるが、悪役はもちろん日本。気が滅入る。
そして車内では、映画の台詞もそうだし、乗客の叫ぶような話し合いもそうだし、
とにかく中国語が鳴り響く。
これは個人的な感覚だが、僕は中国語のイントネーションが嫌いだ。
なんというか、大声で喋る部分も合わさって、非常に下品な印象を受ける。
甲高い声の女子が歌うような北朝鮮みたいな中国の音楽も嫌いだし、
中国の音が合わないのだと思う。
混み合う車内で、
目をあければ映画と中国人
耳からは つんざくような爆音と中国語
タバコ臭くて息もできない
乗車時間は11時間。これまでで一番最悪なバスだった。
面白みゼロの話だが、最後まで良いことは無かった。
夕食後、頭痛だけでなく吐き気も出てきて、
汚い中国のトイレで全部吐いた。
意識はもうろうとしていたので あまり覚えてはいないが、
マリエによると『屈辱的だ』とつぶやいていたらしい。
うん、うっすらとだけど覚えている。
中国が大嫌いで とにかく早くこの国を出たいと思った。
そしてマリエもそれに激しく同意したという。
今日のブログはみじかめ、でもダメージは大きめ、の話。
★
カンディンから理糖(リタン)へ向かう。
朝6時半のバスに乗車。
今日のバスは前回のバスよりも ちとボロイ。
乗客は満員。通路には荷物とチャリダーの自転車を乗せ、ぎゅうぎゅうで
未舗装のがたがた道を進んでゆく。
走り始めて30分、マリエ氏の時計に付いた高度計は
すでに4000メートルを記録した。
カンディンから先は、高度4000メートル付近に道や町がある。
山をに沿って道があり、ツヅラ折りに登り下りを繰り返す。
なので、時間がかかる割りにバスは なかなか進まない。
高地の気温は低く、日陰には氷やツララがある。
そして高地では高山病が危険だ。
僕は以前ウユニでやられたが、頭痛と発熱、あと吐き気などが症状として現れる。
対策としては深呼吸をして酸素をたくさん取り込むことが有効だ。
がたがた道を走ること5時間半、昼食タイム。
・・・まあ、ここまでは良かった。
昼食休憩後、再びバスは走り始め、1時間もしないうちに
『ここは4500メートル地点』という看板が見えた。
ここらへんから頭痛がしてきた。
高山病だ。
ぎゅうぎゅうの車内で深呼吸をしようとする。
しかし車内はタバコの煙でいっぱいだ。
中国はバス内でもタバコを吸うと聞いていたが、このバスはそうだった。
今まで乗ったバスではタバコを吸う人はいなかったのだが、きっと禁煙バスだったのだろう。
リタンまでのバスは運転手もタバコを吸うし、喫煙のバスだった。
タバコの煙が臭く、深呼吸どころか うまく息もできない。
悪化する頭痛に、未舗装の道を走る がたがたというバスの振動が響く。
加えて、車内で上映されている映画の爆音だ。
これは、リタンまでのバスに限らないのだが、車内で上映される映画は
4本中3本が戦争ものだ。
若い兵士が友達と村から出てきたり、軍馬との絆の話や、戦艦での打ち合いなど
パターンはあるが、悪役はもちろん日本。気が滅入る。
そして車内では、映画の台詞もそうだし、乗客の叫ぶような話し合いもそうだし、
とにかく中国語が鳴り響く。
これは個人的な感覚だが、僕は中国語のイントネーションが嫌いだ。
なんというか、大声で喋る部分も合わさって、非常に下品な印象を受ける。
甲高い声の女子が歌うような北朝鮮みたいな中国の音楽も嫌いだし、
中国の音が合わないのだと思う。
混み合う車内で、
目をあければ映画と中国人
耳からは つんざくような爆音と中国語
タバコ臭くて息もできない
乗車時間は11時間。これまでで一番最悪なバスだった。
面白みゼロの話だが、最後まで良いことは無かった。
夕食後、頭痛だけでなく吐き気も出てきて、
汚い中国のトイレで全部吐いた。
意識はもうろうとしていたので あまり覚えてはいないが、
マリエによると『屈辱的だ』とつぶやいていたらしい。
うん、うっすらとだけど覚えている。
中国が大嫌いで とにかく早くこの国を出たいと思った。
そしてマリエもそれに激しく同意したという。
0勝2敗1分
ハーイ、成都から東チベットに行きマース。
東チベット行きメンバーはこちらでーす。
マリエ氏(写真撮影)とツン氏と、
旦那が日本で待つサオリ氏と(リンク) 、嫁募集のショウ氏でーす。
この4人で東チベット、そして後ほど西チベットに行きマース。
西チベットは10月27日現在パーミット申請中。パーミット取れるかねえ。どうかねえ。
本日の目的地は康定(カンディン)。
8時間乗車の後、無事到着。
道も舗装されており、問題のない移動でした。
こちらがカンディンの町。
いかにも『川が岩を削ってできた』という町です。
町の人はほとんど漢族ですが、大きなお寺があったり(観光地ぽかったけど)
岩肌にチベットぽいペイントや旗が見えます。
町はまあまあ都会です。ハンバーガー屋やATMもあります。
さて、カンディンは東チベットの入り口なのですが、
中国ビザの延長が用意にできる場所でもあります。
成都では通常、5営業日でビザ延長が完了するそうですが、
カンディンでは1泊2日で完了するのです!
西チベットに行くと、ビザが切れてしまうので、ここカンディンで延長するのです!
ということで、ビザ延長のため公安に行きました。
『きみたちのビザはまだ結構 日にちが残っているね。
残り日数7日未満でないと延長申請はできないよ。
というか、ここにはビザのシールが無いから、来週月曜日まで無理だよ』
ということで カンディン、初戦敗退。
ビザ延長を急ぐ方は楽山に行きましょう。
しかし、カンディンでやることは これだけではない!
西チベットのパーミッション申請結果を問い合わせたり、
僻地でもインターネットに接続するために、携帯のSIMカードを購入せねば!
以前購入したSIMはどうやらウイグル地区でしか使用できないものだったため、
今回は成都、東チベット、ラサで利用できるSIMを手に入れよう!
『その3地区で利用できるSIMは3GのSIMになります。
3GのSIMは月額制です。 契約と10月、11月分の支払いが必要になります』
MENDOKUSEー!
10月25日から11月10日くらいの半月しか使わないのに なんで2か月分も払うんだよ!
日割りとかないのかよ!というか普通にプリペイドのヤツはないのかよ!
ということで カンディン、2戦目敗退。
やるせない。
しかし、泣き言を言っていてもしかたないので、みんなで火鍋を食べに行こう!
宿の人オススメの『おいしくて安い』という店に到着。
人、ぎっしり。
こりゃあ間違いないね。当たりだね。
このお店の火鍋は、僕のイメージの火鍋と違ってて、
具は自分たちで取りに行きます。
具材はすべて串に刺さっている。
葉っぱや肉やカニカマやキノコやキューリやエビや・・・とにかくいろいろな具があって面白い。
写真ボケてしまいましたが、こんな感じです。
それを この熱々のスープで煮立てて いただくんですねー。
ああ、これは間違いないですね。初白星でしょう。
では1串目。
葉っぱをいただいてみましょう!
うわおわ!!
あぶらっぽいーい!!
このスープ、たぶんもともと全部油。それに唐辛子を入れたもの。
それは当然、油葉っぱだわ。
そして、漬けダレはあぶらにニンニクを入れたもの。
あぶらで湯掻いた葉っぱを あぶらにつけて食べる。驚きだ。
それでも、すり身のだんごとかは美味しくて(あぶらに浸蝕されにくいから)
4人でこれだけ食べた。
この串の本数を数えてお会計。
飲み物代を抜いて 合計93元なり。
安っ!鍋食べて一人頭25元しないよ!
宿の人オススメの『おいしくて安い』火鍋。これは引き分け。
0勝2敗1分のカンディンでした。



