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いともたやすく行われるえげつない行為

ツンです。
  

例えば、
 
 
いつもなら買わないような 高価な品物でも、
『いまだけのセール品』、『この場所でしか売っていない限定品』というのであれば
がんばった自分へのご褒美、 ということにして、思い切って購入できる。
 
 
海外で トイレが有料だったとき、
『入国したばかりで小銭が無いからしかたない』という理由があれば、
係員の目を盗んで 支払いをせずに その場を離れることへの罪悪感が薄まる。
  
 
 
理由をつけて、正当化してあげれば
普通ためらうことだって いともたやすく行うことができる。
そういう話。
 
 

 
 
カシュガルは ウイグル自治区の中でもウイグル人の割合が多い街で、
7割程度がウイグル人だと言われている。
 
かつて、東トルキスタン・イスラム共和国がこの地に成立したこともあり、
ウイグル人が多いことも合わさって、漢民族との対立・独立運動が盛んな場所でもある。
 
 
 
 
 
カシュガルで宿泊した宿も 周りにウイグル人が多く住んでいる場所にあった。
  
◆宿の周辺

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しかし、ウイグル人が多く住むカシュガルだが、
ウイグル人が住む地区はある程度固まっていて、それ以外の場所は
漢民族の侵食を受けている。
 
 
 
街の中心部では、北部にウイグル人が住む地区がある一方、
南部は 中国的な建物ばかりである。
 
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ウイグル人の街、というイメージのカシュガルだったけれど、
中心部の多くは ウルムチと変わらない。
  
  
  
 
 
 
 
さて、ウイグル人の住む地区に訪れてみる。
 
この地区はとても埃っぽい。
それは、中国化された南部と違って 道が未舗装であることにもよるが
それ以上に、至るところで工事が行われていることに起因する。
 
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この工事は、
『古い建物を取り壊し、新しく建て替える』という工事である。
 
建て替えられた建物は、近代的である一方、
集合住宅のような 画一的な雰囲気を感じる。
 
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このように ほとんどを取り壊し、建て替えているのだ。
 
 
 
そして、新しい建物と共に、
しばしば 立て札が 立てられている。
 
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この立て札には、
『この建物は工芸品のお店です』とか、『古くから続く鍛冶屋です』とか、
そういうことが書かれている。
 
立て札の内容には、『ふうん、まあそうなんだ。』というくらいにしか思わなかったのだけれど、
これは建物を新しくするのとは関係が無い。
 
 
なぜこんなにも建て替えを行うのだろう。
なぜだろう。
 
 
 
 
 
 
その答えは、
2009年に建てられたという この時計塔に書かれていた。
 
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『ウイグル人の住む住居はとても古くて危ないのです。
 なので、中国政府がたくさんのお金を使って建て直してあげているのです』
 
 
 
中国政府はこのような名目の元に、
古くからあるウイグルの街並みを壊し、作り変えているのだ。
  
作り変えた後は こういう立て札を置く。
そうして、最終的には観光地にするのだ。
  
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自分たちの住む家や地域が観光地となることは、ウイグル人にとって良いことではないだろう。
生活が脅かされるのはもちろんだし、
この地に観光に来るのは対立する漢民族だからだ。
 
 
 
 
 
しかし、一概に この行為が悪いとは言い切れない。
 
古い家が新しくなるのは単純に良いことだと思うし、
加えて 大きいのは、この建築作業の多くをウイグル人が行っているためだ。
 
 
実際、ウイグル人にはあまり仕事が無いと思う。
この工事を行うことによって、彼らにも仕事が与えられるのだ。
 
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この点を考えると、一概に建物の取り壊しが悪だとは言えない。
中国政府の言い分にも一理あるように思える。
  
 
だがしかし、古くから この地に住むウイグル人たちは 
純粋なウイグル建築が次々と取り壊されるのを 決して良くは思わないだろう。
  
 
  
 
中国政府は、『仕事を与えて 新しい建物を与えるのだから とても良いことだ』と思っている。
だから、いともたやすく取り壊しを行う。
 
ウイグル人は不満を持ちながらも 完全な否定ができない。
絶妙な関係である。うまくやったものだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もうひとつ、とても上手な言い訳がある。
 
 
それが、高台住居と名付けられた区画である。
 
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街中に 一部だけ残された 古い建物の区画。
この区画については、ウイグルの住居を 古いまま保存することになっているのだ。 
『取り壊しだけでなく、保存のことも考えている』という 体裁である。
 
  
 

保存の約束が形式だけのものである。これは高台住居の中に入ってみるとわかる。 
 
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古いウイグル建築は残されているが、補修しようという考えが見られない。
これは保存とは呼べないだろう。
 
  
 
 
 
これは想像だが、
高台住居の区域は このまま補修をせずに、朽ちさせるのが狙いだと思う。
 
 
まずは、保存されている区域があるということを理由に 建て替えを進める。
そうしているうちに 高台住居はボロボロになる。
保存するという名目なので 許可無く補修もできない。
 
 
高台住居には まだ住民がいるのだが、
もしかしたら 壁が崩れてケガをするかもしれない。
 
そうしたら、『古い建物はやはり危険だ、取り壊そう』という意見が正当化する。
 
 
こうして、高台住居も消滅することになり、
古くからのウイグル建築は淘汰されるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
建て直した 新しい建物には中国の旗が立てられる。
 
  
街の真ん中には像が立つ。
 
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そうして 至るところに中国の旗。
カシュガルの中国化は順調に進行している。
 
 
 

金鹿航空(DEER JET)搭乗レポート

 
こんにちは。ツンです。
 
今回は、あまり情報が無いというか、そもそもバックパッカーには必要ないというか、
そういう路線について。
 
   
フライトはこちらの便を利用しました。 
  
金鹿航空(DEER JET) 
  
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前回の写真と違って、今回はまともな写真ですねー。
 
金鹿航空ですが、機体に『首都航空』とあります。
これは、旅客定期便部門を金鹿航空から北京首都航空と改称して運航しているためです。
 
正しくは 既に金鹿航空でなく北京首都航空なのかもしれないですが、
チケットを購入したときも空港の職員も金鹿航空だ、と言っていました。
 
まあ金鹿航空だろうと首都航空だろうと聞いたことねー航空なんですが。
  
 
 
 
金鹿航空は
ウルムチ→カシュガルの移動に利用しました。
 
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A印がウルムチ、赤星がカシュガルです。
(青四角は この前シンガポールからウルムチまでのトランジットだった広州)
 
やあ、カシュガルはパキスタンに近いですねー。今回はもうパキスタンには行かないですが。
 
 
 
 
この、ウルムチ⇔カシュガルの移動については、
寝台バスで行くのが一般的です。
なので バックパッカーは空路を使わないし、だから情報もない。
 
 
でもさ、ほら、
長距離バスって疲れるじゃん?
という、社会人がタクシーを選ぶようなノリでバス移動を拒否。
飛行機での移動にしました。我々バックパッカーに非ず。
  
(バスだと300元(約3700円)払って臭いめのバスで24時間移動なわけで、
 それならば 飛行機2時間550元のほうがコスパが良い、という考えもあります)

  
 
 
航空券ですが、ネットで調べたら けっこう高かったり、
中国のサイトからの購入だとギンレイカードしか使えなかったりするため
ウルムチの代理店で購入しました。
 
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代理店での航空券購入はガラパゴスのとき以来ですねー。
ウイグル人のフレンドリーなお姉ちゃんが てきぱきと応対してくれました。
 
 
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僕らが航空券を購入したのは↑青四角のあたりの 回転扉があるホテル1階部分のトコですが、
市内には 他にもけっこうチケットオフィスがあり、たぶんそちらでも同じ料金だと思います。
(ちなみにこのカードにあるホテルは高いですが快適でした)
 
 
 
 
さて、金鹿航空の機内はこんな感じ↓
 
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思いのほか機体は新しい。そして席も狭くない。
  
2時間のフライトでしたが、機内食も出ました。
ライスオアヌードルでライスを頼んだらウイグルの人用だった。  
 
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◆機内販売より たぶん犬を鳴かなくさせるための器具。
 中国らしいというか、非道い。

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【詳細】
 
購入日 2012年 10月12日(代理店にて購入)
搭乗日 2012年 10月17日(水)
 
13時10分 ウルムチ出発 
14時55分 カシュガル到着
(共に北京時間)

※実際の出発、到着時刻は
 ウルムチ空港に飛行機到着が遅れたぽい影響で出発到着共に30分遅延。
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【料金】(1名分の料金です)
 
550元(現金払いのみ)

※参考 15日13:10発 700元、 16日7:20発 600元
 
 
 
 
 
【空港情報】
 
 
■ウルムチ地窩堡国際空港(Ürümqi Diwopu International Airport ・URC
 
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今回はウルムチ市内から空港への行き方について。
 
空港からウルムチ市内に行くときのように、27番か51番のバスに乗れば良いのだけれど、
終点が空港じゃない。
 
終点はバスの車庫というか停車場みたいなところで、
そこから再度 市内へ行く方面の27番か51番のバスに乗換えなければならない。
市内へ行くバスも、空港を経由して市内へ行くものと そうでないものがあるので注意。
 
市内から空港へ路線バスで行く場合は、多めに2時間くらいかかると思っていたほうがいい。
 
 
◆51路バス 路線図・停車場
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※ぼくらはホテル近くから出ているバスに乗って、紅山で51路に乗換えようと思ったが
 なぜか紅山には51路のバスは停まってくれなかったので西虹路まで歩いて乗換えた。
 
 
 
 
 
■喀什机场・カシュガル空港(Kashgar Airport・KHG 
  
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ウルムチほどではないけれど、思いのほか大きめの空港。
 
 
バッケージクレームの後はすぐに外。
目の前に白いバン(たぶんエアポートシャトル)が停車していたので1人10元で乗車。
ホテルまで行ってくれるかと思ったが、ホテル近くで降ろされた。
  
 
 
エアポートシャトルまで使っちゃって、 
とんでも贅沢にカシュガル入りです!
  
 

ああ、旅で価値観を変えるだなんてそんな恥ずかしいこと!

中国の西の端 元々東トルキスタンという国であったってゆー、こんな場所にまで
ってゆーかハッキリ言えば こんなド田舎町ですら こんなものを目にする。



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お洒落目で高級なシューズショップの前に立つ
このいやにデカくて派手な色の看板を目にしたときは、
おお なんか国慶節記念バーゲンの告知なのかな なんてのんきに思って近づいたんだけど
中の化粧がヘタクソなオネエサン店員にギロリと睨まれて気づいた、『魚島』の文字。

この店の前を通過する人のうち、少なくとも4割程度はまウイグル族なわけで
ほぼ100%間違いなく、日本人より中国人を憎んでいるだろう彼らの言語が中国語の上に併記してあるのは イヤらしいパフォーマンスだと感じる。


この看板は、この店だけでなく他のいくつかのショップやホテルの前などに立っていた。
宿に入れば、チェックイン手続きをするスタッフの後ろのTVで
アベ氏の靖国参拝らしきニュースが永遠流れているし
水餃子を食べに食堂に入れば、おそらく第一次世界大戦が舞台なのであろう古い映画の中で日本軍の戦闘機が爆撃を行っている。

この「国」は、本当に本当にほんとーーーーうに、
日本が嫌いなんだなあ、悪者にしたいんだなと思う。
もしくはスカートめくり的にすんごい好きなのかもねw






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ウイグルでこれなんだから、本土の都市へ行ったらもっとスゴいんだろうなぁとイヤな気分になる。


でも私は知っている。
日本人だよ、って伝えた後でも
ちゃんと筆談でメニューをとってくれる食堂のおばちゃんや、
携帯電話を貸してくれる少年や、
バックパック背負ってたらバスの席を譲ってくれた女の子とか
ビールが買える商店を教えてくれる宿のスタッフ。


それでも、ウイグルでのジェノサイトや核実験を肌で感じてしまったこのときの私は、
中国という国と、そこに暮らす一般の人を分けて考えることに苦戦していた。










トルファンは観光都市だが、肝心の観光スポットは町の郊外に点在している。
そこまでの交通公共機関がないため、いくらバックパッカー貧乏旅行とは言えども
ツアーに参加する or 車をチャーターする
のどちらかを選択せねばならないんだった。
当然、通常はツアーのほうが安い。

ツアーのほうが安いのに、普段なら絶対ツアーをとるのに、
宿泊していた東方酒店(ダブル100元WIFI有!!!)のオーナーである安岡力也(仮)に
明日のツアーバスの客は全員北京からきた中国人だ、ときいて
そのバスには絶対乗りたくないぞバカヤローーー!!!
って即答したのは、やっぱり中国という国と、そこに暮らす一般の人を一緒にしてたからだと思う。




まあ結局、値切り値切って車チャーターがツアーと同じ価格になったんだけどね。
こちとらムダに500日間もケチケチしながらフラついてないぜ。



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そんなわけでウイグル人ドライバー、2PIECESと・・・
一人旅の中国人のおじさん、の4人で出発したのです。
「うちらのほうが人数で勝ってるから、いざとなってもイジメられないね」
なんてバカなこと言いながら。






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世界遺産交河古城。
世界最大規模にして最古級だという都市遺跡。
ほったらかし感が満載で、好きなところにずんずん入っていけるし、触ることもできて
個人的にはヨルダンのペトラ遺跡より感動。
・・・やっぱダメかな、ペトラより感動しちゃ笑




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そうそうこの、思いっきり砂漠のド真ん中の僻地にあったんだぜ感がたまらないのだよ。
そうなのだよ。










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砂漠の中のオアシス、ってことで水路スゴ!
って感じでの水路(けっこう有名ぽい)なんだけど、入場せずゲート手前の水をサワっとして終了。






次なる目的地、西遊記のフライパン山のモデルになったっていう火焔山に向かう車の中で
なぜか終始無言のおじさんに 我々はコミュニケーションを試みた。

おじさんのガイドブック(もち中国語)を指差して、「見せて」とジェスチャーで示す。
おじさんを指差し、「ベイジン?シャンハイ?ホンコン?」と、どこの街の出身か聞いてみる。
おじさんは、今まで黙っていたのがウソみたいにミラクルマシンガンで唾を飛ばしながら何やら答える。

ベイジン、のとこだけ聞き取れたので、
ああ、ベイジンねえ、ベイジン、ビックシティーだよねえ~
と理解したアピールで大きくうなずいて見せる。
案の定、「ビック」って単語すら伝わらないんだけどね。

こっちが中国語サッパリなのをわかってるのかいないのか、相変わらずしゃべりまくるおじさんに
ツンが紙とペンを渡し、書いてくれ、とジェスチャーをする。

みんな、知ってる?
中国の漢字ってさ、全然読めないからね!読めても日本のと意味違うしね!

で、返ってきた紙で解読できた部分は「地方人」。
どこの出身?って意味だろうと理解し、東京、と書いて返す。ちなみに「東」は旧書体みたいなやつで。


すると、東京の文字を見たおじさんは突然顔を真っ赤にして何やらコーフン気味にまくしたててきた。
どうやら、おじさんはうちらを同じ中国人だと思っていて
うちらがおじさんの中国語を聞き取れないのは、地方の出身(方言の違い)だと思っていたみたい。
シンジン、シンジン、シンジン・・・って何度もうなずきながら呟いて
今度はさっきより長く、おじさんはペンを動かしていた。

そして、上気した顔で振り返り、後部座席の我々に文字がいっぱいの紙を渡してきた。
あんまりにも目が真剣で、やっぱり怒ってるのかなって思った。

それなのに今度の文章は、とても読みやすかった。
知ってる単語があったから。








朋友。



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おーぃおいおいおい また泣かされそうだぜーーーー

怒っていたように見えたおじさんの顔は、不安そうな顔に変わっていた。
早く同意をしなくては、と思って 「パンヤオ、パンヤオ」ってピンインもナニもない発音で
でもこの中で唯一読み方がわかる単語を繰り返しながら、
ガッサガサのおじさんの手を握った。
ここにTVカメラがいっぱいあって、マツコデラックスとかもいて、みんなが見ていて、
この握手が、みんなを代表する中国と日本の握手になってしまえばいいのに、と思った。














その後、北京のリュウさんは
西遊記のモデル火エン山に行っては「中国政府は入場料を取りすぎだ」と怒り、

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山自体は当然、普通に山で外から丸見えなので入場せず。









砂漠や山脈が超雄大で美しい景観の中、超意味不明な銅像や
ウイグルっぽさを出したい一心なのであろうがその試みはムダに終わっているフェイクのモスクなど
中国お得意の見栄っぱり表面だけ芸術に対し怒り、
「こんなもんは写真に撮るな!」とまた怒り、


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なんとかって名前の ウイグル族の王国があったとかいう場所では
そんな名残ゼロで完全リメイクしてしまっている姿に嘆き、



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北京の友達に渡すのだ、と言って10キロ以上の干し葡萄を購入するのに1時間も迷ったりしていた。

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迷う北京のリュウさんがどれかはナイショです











まあリュウさんの「」の部分は全部中国語だったわけで、
ものすごくゆっくり喋ってくれてるのは嬉しいんだけど ゆっくり喋られようがなんだろうが
わからないもんはわからないんで 想像で書いたんだけど


私としては、中国にもこんな風に政府批判をしたり、派手なものやレプリカを嫌悪したり、
堂々と、日本と中国はずっと友人同士だ、とかって
そんな考え方をする人がいることに 単純に驚いていた。


たった一部の報道のみを信じて
ウワサを鵜呑みにして
自分の都合のいいようにとらえて
偏見の塊となって物事と接する。
マインドコントロールされてることも気づかずに、全てを知っているような顔でけなし、笑う。

それは私のほうだったみたい。



みなさん、気をつけて。