ホッとする記事ですね。
共同通信社より。
次世代iPS
来年にも整備
ゲノム編集活用、
山中氏
京都大iPS細胞研究所の山中伸弥(やまなか・しんや)所長は5日、東京都内で開かれた再生医療研究のシンポジウムで「ゲノム編集技術を用いて免疫の型を変え、より多くの人に移植できる次世代の人工多能性幹細胞(iPS細胞)のストックを計画中で、来年には順次そろえていきたい」との目標を明かした。
山中氏によると、世界のほとんどの人に対し、移植時の拒絶反応のリスクが小さいiPS細胞を提供するには、現状では、千タイプ以上のiPS細胞の作製が必要。
しかし、生物の遺伝子を改変できるゲノム編集技術を使用すれば、10タイプで済むという。
5年ほどでそろえられるとの期待も示した。
iPS細胞を使ったパーキンソン病患者での世界初の治験を行っている京大の高橋淳(たかはし・じゅん)教授は「安全性や有効性が分かればもっと早い段階で細胞を投与し、悪くなった人を良くするのではなく、そもそも悪くさせないような治療に発展させたい」と語った。
iPS細胞から角膜を再生する臨床研究計画を進める大阪大の西田幸二(にしだ・こうじ)教授は「高齢化とともに、視覚障害者が増えている。視力が悪いことは認知症のリスクにもなる」と話し、眼疾患への応用の重要性を訴えた。
シンポは国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」が主催し、約800人が参加した。