“腸内細菌叢”やら“腸内フローラ”は
一般の方々も知る時代となり、
腸内環境と脳、
コレを無視できない
データが
次から次へと出て参りました。
免疫異常が病態の中核をなす
MSから見つけ出せた
事実は極めて重要。
我が国の国立精神から出された
研究結果は以前、
取り上げた通りです。
腸内環境と
認知症との関連をどう考えるか❓
MSやパーキンソン病の
“事実”を考慮すれば、
当然ですが、
濃厚ですよね❓
まだまだ、
色々と考えませんと。
より。
多発性硬化症における
腸の役割
多発性硬化症(MS)の
実験的なモデルマウスを使った研究で、
腸内マイクロバイオームが変化すると、
脳内の免疫細胞の活性が変化する
ことを明らかにした論文が、
今週発表される。
この研究は、
腸と脳の相互作用に関する
我々の理解を深めるものであり、
MSやその他の神経疾患の
新たな治療薬の開発に役立つ
可能性がある。
MSでは、
通常は休止している
脳内の免疫系が覚醒し、
ミクログリアとアストロサイトという
2種類の非神経細胞が活性化する。
今回、
Francisco Quintanaたちの
研究グループは、
MSのマウスモデルで、
腸内細菌による
食餌由来トリプトファンの
代謝物によって
ミクログリアとアストロサイトの
炎症誘発活性が低下する
ことを明らかにした。
また、
MS患者の脳組織の研究も行われ、
ヒトの脳において
類似の機構が働いている
ことが示唆されている。
食餌由来トリプトファンの代謝物が
ミクログリアとアストロサイトの
表面上の特定の受容体と結合すると、
これらの免疫細胞の活性に変化が生じた。
この受容体は、
生体内で自然にできる
他の化合物
(ブロッコリーなどの
植物由来の誘導体など)
とも結合する。
これに関連する
分子経路の構成要素を
標的とした治療薬は、
将来的にはMSの治療に
有用となるかもしれないが、
今回の研究では、
炎症性脳疾患が腸によって
間接的に抑制される
可能性のあることも
示唆されている。