neneのブログ -3ページ目

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約束当日、笑っている自分がいた。


誰とのデートでも、デートというものはテンションは上がるみたいだ。


何を着ていこうか、メイクはどうしようか、一つ一つに時間をかけて、遅刻しそうになるのが分かって、あわてて家を出た。



待ち合わせには間に合った。


時間には間に合ったけれど、彼は先に来ていた。



「じゃあ、行こうか。」



彼はそう言って、自分の手を私の手に重ねてきた。


何か、気が進まなくて、


「あんまり、手を繋ぐの好きではないの。まだ、手は放していてほしい。ダメかな?」


分かったよ、そう言って手は離れた。


2人で一緒に並んで歩いた。


彼は笑っていた。



けれど、いつも笑っていたから、自分にそんな余裕も無かったから、気付けなかったんだ。


今なら、すぐに分かったのに。



13

きっと何かを忘れているのだろう。


あるいは、どこかに置いてきてしまったのだろう。


キスに動揺することも、そんな自分に驚いていることも、なんだか訳が分からない。



彼は、その後も何度か連絡をくれた。


ある日、こんな事を言われた。


「週末、予定が空いていたらデートしませんか?」



拍子抜けした。

なんかストレートだな。

というか、今まで会っていたのは、彼にとってはデートではないのか。

いやしかし、自分もデートとは思っていなかったのだから、彼に言う立場でもないか。


なんて思いながら、日程と待ち合わせを決めてしまった。





デートなんていつぶりだろう。。



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案の定、彼はその夜の事を忘れていたようだ。


その夜から3日くらい過ぎて、連絡があった。


酔ってしまい迷惑を掛けなかったかと、彼は私に聞いてきた。


電車に乗せるのに本当に苦労したと、私がいじわるで言うと、彼は申し訳なさそうに謝った。



私はホッとした。



キスした事も、キスされて動揺していた事も、私だけしか知らない。