去る3月16日、アストラゼネカ従業員労働組合が主催する勉強会に参加しました。
「厚生労働省医政局経済課ベンチャー等支援戦略室長」 飯村康夫氏から医薬品産業を巡る情勢について講義がなされました。飯村氏は肩書き以外にも薬価算定に関わる仕事もされており、製薬企業の今後の情勢に関して極めて詳しい方です。
飯村氏の1時間に亘る密度の高い講義は、非常に興味深く今後も製薬企業で働く人間としていろいろと考えさせられることばかりでした。
内容は『①社会保障を取り巻く議論②薬価制度の抜本改革と今後の議論③日本創薬力強化プランと医薬品産業強化総合戦略 』の3部構成でしたが、特に私たちにとっては2番目の薬価制度に関しての話が今後の製薬企業の存続に関係することで、興味深いものでありました。
製薬企業は今後のラインナップだけでなく、現状や今後の取り組みによって大きく将来性が変わってくる。すなわち新薬メーカー・ジェネリックメーカー問わず「イノベーション」を実現できないメーカーは薬価に関して厳しい見通しとなり、今後の存続に大きく影響が出てくるとのこと。
ところが厚生労働省の技官という立場の方から「今後の医薬品産業を巡る情勢は今後とても厳しい見込みとなる」という現実的な話を聞くと、アストラゼネカだけが今後順風満帆でいられる要素など見当たらず、会社の普段のメッセージに対し強く違和感を覚えました。
今回の様な勉強会は、今後製薬企業で働く為に必要な知識を得られるとても有意義な機会でありましたので、是非ともアストラゼネカの将来を担うであろう若い従業員こそ参加すべきです。
また、この様な企画を会社に先駆けて実施できるアストラゼネカ従業員労働組合の活動を改めて高く評価した一日となりました。
K組合員