夜中に突然弟から電話。

こちらが「もしもし」と言う前に、弟は突然歌い出しました。


弟「…流星~願いを託して~♪って何!?」

私「は?」

弟「だから!この曲何!?」

私「え…知らない…」


何やら後ろが騒がしい。
どうやら弟はカラオケに来ているようです。


私「あんたカラオケいるの?」

弟「そう!なんのアニメ!?」

私「アニメ…?」

弟「今オフ会来てるんだよ!」

私「オフ会…?なんの?」

弟「アニメの!アニメだったらなんでもいいの!」

私「はあ…?」


後ろから、今度はルパン三世のテーマが。


弟「こういうの来ないとついていけないの!だけど今俺だけ浮いてるの!」

私「…はぁ」

弟「ねぇこれ何!?三度呟いた幼い思い出~♪」

私「…って言われても…あ!わかった!あれか!」


それは、わたしたち姉弟が幼い頃見ていたアニメでした。
弟はよくカラオケで歌っていたものです。


私「名前は思い出せないけど、歌ってるのは林原めぐみだよ」

弟「マジで!林原めぐみか!ありがとう!」


そこで電話は切れましたが、弟は本当に女性声優の歌ったのでしょうか。
声変わりしたその声で。
弟が深いため息をついていた。

弟「疲れちゃったなぁ…………生きることに」

私「…そのセリフ、ラーメンズのコントにもあったわ」

弟「バカ!俺なんか中学の頃からこれ言ってるからね!」

私「そのコントは、たぶんもっと前のやつだよ…」

弟「でも俺の方が信憑性あるから!」

私「そう…」

弟「ラーメンズってシリアス系の笑いだよなー」


きっと彼は、シュールと言いたかったのでしょう。
昨晩のこと。

弟「なぁ!俺の話聞いてくれよ!」

私「ん?」

弟「俺の話聞いて!」

私「うん」

弟「俺の話聞いて!」

私「え、何?」

弟「俺の話聞いて!」

私「わかったから!何?」

弟「俺…就職した!」

私「え!ウソ!何やんの!?」

弟「営業関係!」

私「へー!何やってる会社?」

弟「営業関係!」

私「…?場所はどこ?」

弟「どこでもいい!都内でもいいし!」

私「…え?就職したんじゃないの?」

弟「今探してんの!」

私「就職してねぇじゃん…」

弟「でも友達とかにすげぇ聞いたりしてるよ!」

私「そうなんだ…」

弟「俺はさ、思ったんだよ。なめてたと!だから自分で金稼げるようにならなきゃな!」

わたしは思った。
なんでもう少し早く気付かなかったんだろう…と。

まぁなんにせよ、弟は地に足をつけると考えを改めたのだ。
このブログももうすぐ終わってしまうなぁ…

弟はアツく語り続けた。

弟「俺さ、本当ダメだったよ!」

私「ようやくわかったか」

弟「いっぺん死ぬよ!死ねばいいんだよ!俺なんか!」

私「何もそこまで…」

弟「死ぬ!そして生まれ変わる!」

私「はいはい…」

弟「生まれ変わって漫画家になる!」


このブログはまだまだ続きそうです。
ブログ、炎上させてくれ!

という弟の願い。
炎上の意味を取り違えているのは置いといて、炎上するほどの人気ブログになるには、

「ふろのブログ」

なんていう面白味のないタイトルでは、人はなかなか寄り付きません。

そのため、新しいタイトルを考えてみました。





…思い付かない。




ので、弟にメール。

「おまえあのブログのタイトル考えてよ」

返事はすぐに来ました。
それが、このタイトルです。
飲み物も頼んでいいよというと、弟は

「まじ!じゃあこれ!」

と、メニューもろくに見ずにいちごみるくを選択。

料理を待つ間、弟はおもむろにスティックシュガーを手に取り、ぐにゃぐにゃ揉み始めた。

私「ちょっと!もったいないから!」

弟「いいんだよ!入れるんだから!」

私「…おまえいちごみるくに砂糖入れんの?」

弟「そうだよ!」

私「そう…ならいいけど…」

一旦は呆れて放置したものの、運ばれてきたいちごみるくを見て、私は思った。

私「…あんたそれ、冷たいから砂糖溶けないよ」

弟「じゃあいいよ!」

私「あーあ…砂糖もったいない…」

弟「うるせぇ!」

そう言うと弟は、揉みしだいたスティックシュガーをテーブルに置き、いちごみるくをズビズビと一気飲み。
すべて飲み終えたところで、弟はグラスに先ほどの砂糖を入れ始めた。

呆れながら眺めていましたが、弟はストローの先に砂糖をつけてはなめてみたり、空のグラスをズビズビ吸ってみたり、最後まで砂糖を楽しんでいました。