飲み物も頼んでいいよというと、弟は

「まじ!じゃあこれ!」

と、メニューもろくに見ずにいちごみるくを選択。

料理を待つ間、弟はおもむろにスティックシュガーを手に取り、ぐにゃぐにゃ揉み始めた。

私「ちょっと!もったいないから!」

弟「いいんだよ!入れるんだから!」

私「…おまえいちごみるくに砂糖入れんの?」

弟「そうだよ!」

私「そう…ならいいけど…」

一旦は呆れて放置したものの、運ばれてきたいちごみるくを見て、私は思った。

私「…あんたそれ、冷たいから砂糖溶けないよ」

弟「じゃあいいよ!」

私「あーあ…砂糖もったいない…」

弟「うるせぇ!」

そう言うと弟は、揉みしだいたスティックシュガーをテーブルに置き、いちごみるくをズビズビと一気飲み。
すべて飲み終えたところで、弟はグラスに先ほどの砂糖を入れ始めた。

呆れながら眺めていましたが、弟はストローの先に砂糖をつけてはなめてみたり、空のグラスをズビズビ吸ってみたり、最後まで砂糖を楽しんでいました。