アドラー心理学のライフスタイル分析で
用いられる「早期回想」とは
・10歳ころまでのできごと
・ある日、ある所での特定のできごと
・始めと終わりのあるストーリーであること
・ありありと視覚的に思い出せること
・感情をともなっていること
という条件のある、思い出や記憶です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180531/00/23johdan5645/11/d5/j/o0640042714201600563.jpg?caw=800)
早期回想を2つ以上思い出してもらうと
その方が
・世の中(世界)をどう見ているか?(世界像)
・自分はどんな存在であるか?(自己概念)
・自分はどのようになりたいか?(自己理想)
を読み解くことができると言われています。
もちろん、読み解かれた
「世界像」「自己概念」「自己理想」
は、10歳までの「早期回想」からの
ものですので、それぞれの考え方が
「未熟」であったり「偏り」があるのは
当然だと考えます。
アドラーが言う
「人間は不完全である」
という言葉は
「10歳くらいまでに感じたものだから
まだまだ未熟な考え方で当たり前でしょ」
って感じじゃないかな~、と思います。
たくさん出来事の記憶がある方は、その日その時
自分の中で真っ先に蘇ってくる記憶が
いつも違っている、かもしれないということです。
現に、私も話した早期回想は、以前話した内容と
若干変わっているところがあることに気づきました。
============= 私の早期回想 =============
幼稚園の年中か年長の時、家の近くの
用水路のような川で遊んでいました。
その川を、1つ上の男の子と同級生の男の子と
3人で遊んでいる時に、1つ上の男の子が
棒のようなものを川にさして飛び越えようと
しましたが、失敗して川に落ちました。
私は、近くの大人に助けを求めました。
==========================================
人の記憶は、その人にしかありませんし、
その記憶が本当なのか嘘なのかも、
その人にしかわかりません。
その記憶が嘘だったとしても、他人には
ある意味「どうでもいいこと」なのです。
「悲劇の主人公」だった出来事も、
いつしか「Happy end」の出来事に
変わっているかもしれません。
その記憶に囚われない、
その記憶から読み解ける考え方にも囚われない、
過去の自分に囚われない、
そんなことを気づければいいと思いませんか?
ライフスタイル診断を