前回記事の続きです。
園駅から一畑電車1000系デハ1002の松江しんじ湖温泉行き普通に乗車します。
一畑電車では基本的にワンマン運転で、乗車時に整理券を取って降車時、運賃箱に運賃と整理券を入れる

バスと同じシステム(有人駅では券売機か窓口で乗車券を購入、降車時は改札口で乗車券・運賃・整理券を回収)となり、2両編成の電車では進行方向の車両の連結寄り側扉から乗車、進行方向の車両の前寄り側扉から降車となります(先頭寄り車両の中央扉と後ろ寄りの車両の全ての扉は基本的に締切)となります。が、日中の列車では車掌ではないアテンダントの女性が乗務し、車内で乗車券や
一畑電車グッズの発売、高齢者などの乗降補助、観光ガイドなどの案内放送などを行っています。『車掌ではない』というのは、運転取扱上はワンマン運転のため、扉扱いは運転士の作業であり、また駅発車の際の出発合図や緊急事態発生時の非常ブレーキ操作、事故発生時の列車防護はせず(それらは運転士の取扱い)、あくまで乗客サービスに専念する職務であることを意味しています(逆に言えば本来車掌の業務は運転士に列車出発合図を送ることと、事故発生時に隣接線路を走る列車に対して停車を促す列車防護が主たる業務で、そのつぎに扉操作や乗客案内的な業務が続きます)。
園駅の次に停まる一畑口駅で進行方向が変わりますが、これは一畑電車の前身である一畑軽便鉄道が、官設鉄道山陰線の出雲今市駅(現・出雲市駅)~一畑寺(一畑薬師)を結ぶ軽便鉄道として発足(1914年に出雲今市駅~平田駅間、1915年に平田駅~一畑駅間が開業)したこと、1928年に小境灘駅(現・一畑口駅)~北松江駅(現・松江しんじ湖温泉駅)間が、小境灘駅で合流する形で開業したこと、そして戦時体制の中で小境灘駅~一畑駅間が不要不急線として営業休止(レールを名古屋鉄道に供出するために施設撤去、1960年に廃止)したという経緯から来ています。小境灘駅~一畑駅間が休止されたことによって、一畑寺(一畑薬師)へは小境灘駅が最寄り駅となったことで、1952年に現在の駅名である一畑口駅に改称されています。
園駅で乗り込んだ一畑電車1000系デハ1002の運転台。一畑口駅まではこちらで運転していましたが、進行方向が変わるので一畑口駅から最後部になります。
進行方向右側に広がる宍道湖を眺めながら、どこで次の撮り鉄をするか考え、長江駅で下車、秋鹿町(あいかまち)駅方(駅のすぐ近くの

踏切と、2つ目の

踏切と、3つ目の

踏切)で撮り鉄開始です。
それでは撮影順に・・・
一畑電車1000系デハ1002の電鉄出雲市行き普通
1989年製造の元
東京急行電鉄1000系のデハ1403で、2014年に譲受し2015年2月から運用されています。
一畑電車1000系クハ1103“ご縁電車しまねっこ号Ⅱ”の松江しんじ湖温泉行き普通
1989年製造の元
東京急行電鉄1000系デハ1457で、2015年に譲受しています。この編成は、
2100系2104編成に続き
“ご縁電車しまねっこ号Ⅱ”としてピンク地に島根県観光キャラクターの“

しまねっこ”が描かれたラッピングが施されています。また、他の
1000系2編成と異なり、前照灯がシールドビーム2灯ではなくLED灯4灯になっています。ちなみにこの列車は電鉄出雲市駅発ではなく出雲大社前駅発です。
一畑電車1000系デハ1003の電鉄出雲市行き普通
1989年製造の元
東京急行電鉄1000系デハ1407で、2015年に譲受しています。
一畑電車7000系デハ7001の松江しんじ湖温泉行き普通
7000系は1両編成なので、平日ダイヤでは主に日中のみの運転みたいです。この列車で松江しんじ湖温泉駅到着後は折返さず駅構内で留置されていました。
一畑電車3000系デハ3006の電鉄出雲市行き普通
一畑電車3000系は、1996年に元
南海電車
21000系で、1996年に2両編成4編成が導入されています。元
京王帝都電鉄5000・5100系の
2100系の後にそれより経年の高い
南海電車
21000系(1958~1964年製造)を導入したのがちょっと謎ではあるのですが(笑)、一説によると価格の問題とも聞いたことがあります。・・・というと納入した京王重機がそんなに…と思えてしまうのですが、改造内容を考えるとそうなのかな?と納得します。だからという訳ではないとは思いますが、元
京王帝都電鉄5000・5100系である
2100系が
一畑電車譲渡に際して内装更新も併せて実施(1995年譲渡の2編成は片側2扉化も実施)しているのに対し、こちらは
南海電車時代のほぼそのまま(床張替えとワンマン運転対応機器設置程度の改造)であり、当時の
2100系同様の派手な塗装に比して改造箇所は最小限として価格を抑えた感があります。
一畑電車に譲渡された
南海電車
21000系は、1編成を除いて比較的後期製造の車両なのですが、それでも本格的な更新修繕もなしに経年50年以上となり、老朽化が目立つことから、国・地元自治体からの補助金によって元
東京急行電鉄1000系(
一畑電車1000系)と新造車(
7000系)によって代替対象とされ、2014年度から廃車が始まりました。ワタクシが今回行った時点でこの編成のみ在籍で3編成は廃車解体済み、この編成も1月20日が定期運用最終日、1月21・22日のイベントを以て引退しています。代替車両を補助金で導入していることから、廃車後は解体しなければならないそうで、残念ながら保存も部品販売もないそうです。
このデハ3006の
南海電車時代の車号は

モハ21013です。この日は日中、松江しんじ湖温泉駅で留置されていて、デハ7001と入れ替わる形で夕方から運用されていました。
これにて1月17日の撮り鉄は終了です。が、このまま

ホテルに向かうのはもったいないので、一日乗車券を活用するために乗り鉄・・・次回以降に続きます。
またまた宍道湖。
前回記事から撮影した画像を見ていただくとお分かりかと思いますが、この日の天候は

晴れと

雨、

あられ?というコロコロ変わる天気でした(翌日もですが)。