5月24日から26日は雑餉隈・南福岡の
ホテルをベースに福岡県内の
撮り鉄と考えていたのですが、初っ端の24日は雨でしたので、
撮り鉄から
乗り鉄にシフトしました。
JRの営業制度では、原則的に乗車経路を指定して運賃を計算することになっているのですが、東京近郊や大阪近郊などでは路線網が複雑なので、
国鉄時代から大都市近郊区間という制度を設けてこのエリア内では途中下車ができない代わりに同じ区間・駅を重複しなければ実際の乗車経路にかかわらず最短経路で運賃計算をするという制度があります。最短区間の
乗車券での大回り乗車というのが知られていますが、これはこの制度に基づくもので不正乗車ではなく正当な乗車になります。ただ、残念ながらごく一部に自社の営業制度に不勉強な駅員・乗務員もいるのが現状で、しっかりと経路を説明できるようにして不正乗車を疑われないように、不安ならば乗車経路をメモ書きしておきましょう(笑)。
大都市近郊区間は
国鉄時代から東京近郊区間、大阪近郊区間及び福岡近郊区間が制定されており、JRになってからは
JR東日本において新潟近郊区間と仙台近郊区間が設定されているほか、東京近郊区間と大阪近郊区間では、![]()
ICカード乗車券利用エリア拡大とリンクして拡大されています。![]()
ICカード利用エリアが広がることは利便性向上にはなる一方でエリア内で完結する乗車では途中下車ができなくなるととに有効期間が1日限り(本来、営業キロ基準で101㎞以上となる
乗車券はその距離によって有効期間が2日以上となり、途中下車も基本的に可能です)となるデメリットもあります。東京と大阪はわかるとして、福岡にあって名古屋近郊がないのが不思議にも思えますが、これは名古屋近郊で路線網が単純なのに対して、福岡近郊区間は環状になる例がいくつかあることからの設定かと推測されます(名古屋近郊で環状になるのは名古屋駅~中央線~多治見駅~太多線~美濃太田駅~高山線~岐阜駅~東海道線~名古屋駅ぐらいしかない)。
福岡近郊区間…この範囲内であれば博多駅~鹿児島本線~原田駅~筑豊本線~新飯塚駅~後藤寺線~田川後藤寺駅~日田彦山線~城野駅~日豊本線~西小倉駅~鹿児島本線~吉塚駅間を160円で乗車できます。
それでは前置きが長くなりましたが、
JR九州鹿児島本線南福岡駅からスタートします。この日の乗車券はあと1日分残っている“旅名人”ではなく
ICOCAです(笑)。
JR九州
813系クモハ813-212の鳥栖行き普通に乗車して原田駅に向かいます。快速の停車駅に疎いので、とりあえず普通に乗りましたが、水城駅発車後駅でない場所で快速の通過待ちがあって、ここはどこだ!?と思い、後々調べてみると大宰府信号場という信号場だったんですね。で、原田駅に到着して筑豊本線の時刻表を見てみると・・・
なんじゃこりゃ~
なんと毎時〇本というレベルでなく一日で8本しかない(笑)
大都市近郊区間とは思えない運行本数に驚き、そしてここでこれを待つのはちょっとねぇ…ということで一旦改札を出て入りなおし、改めて原田駅からの大回り乗車とします。
JR九州
813系クハ812-201の小倉行き普通(博多駅から準快速)に乗車。
博多駅でちょっと
撮り鉄
JR九州811系クハ810-11の荒尾行き快速
元“スペースワールド号”の編成です。
JR九州811系クハ810-11の側面行先・種別表示
字幕式です。行先の英文“ARAO”のフォントが独特ですね。この編成は窓周りと側扉の梨地仕上げの部分がシルバー塗装されています。
なぜ博多駅で降りたかと言えば・・・福北ゆたか線にのりかえのためでした。
とりあえず福北ゆたか線ということで
JR九州817系クモハ817-1101の篠栗行き普通に乗車します。
福北ゆたか線とは正式な路線名ではなく、鹿児島本線博多駅~吉塚駅~篠栗線~桂川駅~筑豊本線~折尾駅~鹿児島本線~黒崎駅間の運転系統を示す愛称で、首都圏でいえば
JR東日本の湘南新宿ラインや上野東京ラインみたいなものにあたります。かつては篠栗線・筑豊本線とも非電化で気動車あるいは
ディーゼル機関車牽引の客車列車(←いつの話だw)での運転でしたが、2001年に篠栗線と筑豊本線の関係区間が電化され、福北ゆたか線として運行されることになりました。福北ゆたか線運行開始にあたってはワンマン運転対応の817系が新造車で導入されたほか、
813系もワンマン運転対応改造の上加わっています。現在、
JR九州の交流電化区間で導入されている817系は、福北ゆたか線から導入されました。この編成は2007年導入です。
こちらの817系は転換クロスシートなのですが、その座席は木製の背もたれと肘掛、本革張りの座面・腰当て及び枕が特徴的ですが、そのせいか車内は独特なにおいを発しています。ちょっとワタクシは苦手かも?
乗車したのが篠栗駅までだったので、篠栗駅でのりかえとなります。
ここでまた
撮り鉄
JR九州813系クハ812-1003の博多行き快速
2005年導入の編成で、当初は鹿児島本線をメインに運用されていましたが、2015年に前頭部・側扉のカラーリング変更の上、福北ゆたか線用に転用されています。
JR九州813系クハ813-1002の直方行き快速に新飯塚駅まで乗車します。
2005年導入の編成で、当初は鹿児島本線をメインに運用されていましたが、2015年から前頭部・側扉のカラーリング変更の上、福北ゆたか線用に転用されています。
貫通扉周囲の幌座内に前面が赤かった頃の痕跡が…
新飯塚駅で
撮り鉄
JR九州813系クハ813-228の直方行き快速
1998年導入の編成です。、当初は鹿児島本線をメインに運用されていましたが、2011年に前頭部・側扉のカラーリング変更の上、福北ゆたか線用に転用されています。
・・・新飯塚駅で後藤寺線にのりかえ・・・
JR九州キハ40系キハ140 2067の田川後藤寺行き普通
国鉄時代の1980年にキハ40 2067として長崎地区に導入された車両です。民営化後に篠栗線などのスピードアップのためにエンジン交換を実施してキハ140形キハ140 2067に改造されています。
今や貴重となりつつある車体側面に差されたサボ
後藤寺線は全線非電化なので電車ではなく気動車で運行されています。途中、某漢字の読めない口が曲がった某国会議員に関係するセメント工場が目に入ります。そうか、ヒトラーを見習えといった某議員はこのあたりが地元なんですね。
・・・田川後藤寺駅で日田彦山線にのりかえ・・・
JR九州キハ40系キハ147 185の小倉行き普通
国鉄時代の1981年にキハ47 185として熊本地区に導入された車両です。民営化後に冷房改造を実施、1993年にエンジン交換を実施してキハ147形キハ147 185に改造されています。
キハ40形とキハ47形の違いは、両側運転台で側扉が乗務員室直近の片引き扉なのがキハ40形、片側運転台で側扉が両引き扉なのがキハ47形になります。キハ40系は
国鉄が1977年から導入した一般型気動車で、北海道から九州まで全国の非電化路線に導入されました。
国鉄の分割民営化では旅客全6社に継承されましたが、最初の導入から40年が経過し、老朽化によって
JR東海では既に全廃、
JR東日本と
JR四国では廃車が進行しています。
サボ
サボとは列車の行先あるいは運転区間や列車種別を示す板を指しますが、その語源は側面に差すということでサイドボードであるという説と、表示する板ということでサインボードであるという説があります。この列車は城野駅から日豊本線小倉駅まで直通します。
車内には
国鉄時代の面影が残る扇風機も・・・
※後藤寺線と日田彦山線は
ICカード導入区間から外れていますが、通り抜けるだけなら利用可能です。福岡近郊区間と
ICカード導入エリアは必ずしも一致しないので要注意(福岡近郊の
ICカード導入エリアは大分、熊本、佐賀県にも及びますが、鹿児島本線の鳥栖駅以南や長崎本線の佐賀方面、筑肥線、日豊本線の行橋駅以南などは福岡近郊区間から外れます)です。
国鉄時代の面影残る気動車を西小倉駅で降りて鹿児島本線にのりかえます。
JR九州813系クハ812-1103の大牟田行き快速に香椎駅まで乗車します。
2007年導入の編成で、路線バス用?の大型行先表示が目を引きます。
西小倉駅は鹿児島本線と日豊本線が並走から分岐するあたりにあって、1974年にまずは日豊本線の駅として開業、その後1987年に鹿児島本線のホームが新設され、名実とともに分岐駅となっています。1974年開業と聞くと比較的新しい駅のように思えますが、その立地は1958年に現在地に移転する前の小倉駅の跡だそうで、一部のホームは旧小倉駅のものを流用しています。そのような経緯もあって、小倉駅~西小倉駅間は鹿児島本線の複々線に見えますが、現在も鹿児島本線と日豊本線の重複区間となっていて、日豊本線の起点は小倉駅のままとなっています。
香椎駅で
撮り鉄
JR九州キハ40系キハ47 78の留置車
国鉄時代の1979年に、直方地区に導入された車両です。民営化以降、鹿児島地区、長崎地区及び大分地区に転用されたこともありましたが、現在は香椎線で運用されています。香椎線用としてカラーリングも専用色化されていますが、エンジン交換は未施工のためキハ47形のままとなっています。
・・・香椎駅で香椎線にのりかえ・・・
香椎線は香椎駅が起点ではなく海側の西戸崎駅が起点、山側の宇美駅が終点の路線となっていて、香椎駅は中間駅となります。西戸崎駅~香椎駅間は海の中道を通っているため“海の中道線”という愛称があります。かつては鹿児島本線博多駅発着の直通列車もあり、“アクアエクスプレス”という定期運転のリゾート列車もありましたが、現在は一般車による香椎線内の運行のみとなっています。
それにしても海側の終点(起点)が西戸崎駅なのはいいとして、山側の終点が宇美(うみ)駅とは悩ましいところであります(笑)。
JR九州キハ40系キハ40 2037の西戸崎行き普通に乗車します。
国鉄時代の1979年に大分地区に導入された車両です。現在は香椎線で運用されていますが、専用色ではなく
JR九州の国鉄形一般車標準色のままとなっています。また、エンジン交換も未施工のため、キハ40形のままとなっています。
JR九州キハ40系キハ40 2037の側面行先表示w
香椎線では日田彦山線や後藤寺線のようなサボではなく、LED式となっていますが、その設置方法が…
外板に開口するのではなく、側窓上部に設置するというのはあまり例がなく、更にそれを目立たせるためにオレンジ色の枠と“行先”という表記というのはいろんな意味でカルチャーショックです(笑)。
そんな独特な行先表示を持つキハ40 2037を和白駅で下車して西鉄電車貝塚線にのりかえます。
ここで原田駅からの大回り乗車が終了となります。
鹿児島本線…原田駅→吉塚駅……………21.5㎞
篠栗線………吉塚駅→新飯塚駅…………32.8㎞
後藤寺線……新飯塚駅→田川後藤寺駅…13.3㎞
日田彦山線…田川後藤寺駅→城野駅……30.0㎞
日豊本線……城野駅→西小倉駅…………・5.3㎞
鹿児島本線…西小倉駅→香椎駅…………58.0㎞
香椎線………香椎駅→和白駅……………・3.7㎞
合算すると164.6㎞になりますが・・・
運賃計算上は原田駅→香椎駅→和白駅で計算されますから、31.8㎞650円となります。
実乗車キロの164.6㎞を
JR九州の運賃表に当てはめると、161~180㎞の3240円となります。時間もそれなりにかかりますが、言い換えればいい暇つぶしにもなります。興味のある方は是非(笑)。
なぜ和白駅が大回り乗車の終着点なのかですが、それは次回以降の記事で…って西鉄電車貝塚線にのりかえなんて言っていますが(笑)。









































































