遠征の定番である(笑)夜行高速バスですが、今回は京成グループの成田空港交通と南海グループの和歌山バスの共同運行である“サウスウェーブ号”(海浜幕張駅・西船橋駅・東京ディズニーシー・東京ディズニーランド・京成上野駅・横浜YCAT~堺東駅・堺駅・泉ヶ丘駅・JR和歌山駅・南海和歌山市駅間)の京成上野駅~堺駅間を利用しました。いつも利用する“フライングスニーカー号”よりちょっとリッチな3列シート車でしたが、途中に乗客が車外に出られる休憩が全くないので、タバコ吸いの方には苦痛かもしれません(笑)。
天気予報通り、1月29日の関西地方は雨でした。これは傘なしではきついと判断し、堺駅構内のコンビニでビニ傘を購入しました。
南海電車の難波行き普通に乗車して目指すは住吉大社駅、ここまで言えばピンとくる方もいらっしゃると思いますが、朝しか用がないココへ行くのが主たる目的だったのです。
阪堺電車上町線の終点であった住吉公園駅
「終点であった」と過去形で記したのは、1月31日付でこの駅が廃止となったからです。南海電車から1980年に分社化されて設立された阪堺電車には、恵美須町駅~浜寺駅前駅間の阪堺線と、天王寺駅前駅~住吉公園駅間の上町線があって、両線は住吉駅で平面交差していたのですが、住吉駅の交差部分の線路の老朽化とこの交差部分の線路更換に多額の費用を要することや、住吉公園駅と至近距離に阪堺線の住吉鳥居前駅があって、しかも住吉公園駅と隣接して南海電車南海本線の住吉大社駅がある(そもそも住吉大社駅は1979年まで住吉公園駅を名乗っていて、上町線の住吉公園駅と同一の駅でした)ことから、廃止しても問題ないと判断され、今回の住吉駅~住吉公園駅間廃止に至りました。もっとも開業以来103年の歴史において、何十年も廃止されても不思議でない駅がなぜ今まで存続していたのか?という疑問も出てくるのですが、これにはここ数年の運転形態の変化(従来は設定されていなかった天王寺駅前駅~浜寺駅前駅間の運転系統の設定…あべのハルカス開業による恵美須町駅発着電車の天王寺駅前駅発着へのシフトなど)により、住吉公園駅発着の減便、更には朝の数本以外全て上町線の電車も阪堺線我孫子道駅発着と浜寺駅前駅となってこの駅発着が激減していたという背景もあります。
初電前の佇まいと時刻表
平日5往復、土休日は4往復しかありませんでした。電車の発着がない時間帯はこのように閉鎖されていました。
ここで時刻表を確認してから、阪堺線と上町線が交差する住吉駅に向かいます。とはいうものの、この駅からも住吉大社前にある住吉鳥居前駅からも200m程度しかないのですが・・・(笑)。
では住吉駅での撮影画像を撮影順に・・・
車両についての概要などは2014年9月30日の記事と2015年6月5日の記事もご覧いただければ幸いです。
住吉駅には路線・方向別に4つののりば(ホーム・安全地帯)がありますので、それぞれ画像にはのりばも記載します。阪堺線ののりば(①②)は併用軌道上の安全地帯、上町線ののりば(③④)は専用軌道上のホームになります。
601形モ602の浜寺駅前行き・・・③のりば(天王寺駅前発の電車が発着)
501形モ505の我孫子道行き・・・①のりば(恵美須町駅発の電車が発着)
351形モ353の浜寺駅前行き・・・③のりば
この電車が右(この画像で)に進む方向が住吉鳥居前駅・浜寺駅前駅方向、左に進むと住吉公園駅方向となります。
601形モ601の住吉公園行き・・・③のりばから
住吉公園行き初電です…が時刻は7:34です(笑)
1000形1003Bの浜寺駅前行き・・・③のりば
阪堺電車最新の編成です。
501形モ505の天王寺駅前行き・・・②のりば(我孫子道駅・浜寺駅前駅発の電車が発着)
501形モ504の住吉公園行き・・・③のりば
一時期の阪堺電車で標準となっていた雲形塗装になっていますが、側面窓下は広告塗装です。
さよなら運転の列車などで窓から顔を出している方を見かけますが、その行為はあまり頭のよい方の行動とは思えませんし、そもそも電車の窓から顔や手を出す行為は危険な場面に遭遇する場合もありますので止めてもらいたいものですね。そもそも寒い時期に窓を開けるってラッシュ時ならともかく、そうでない時間帯はほかの乗客の迷惑ですね。
701形モ707の住吉公園行き
この後再び住吉公園駅に戻ります。
住吉公園駅に進入する701形モ703
この駅は複線区間の終端で発着線も2線あるので当然、駅手前に両渡りのポイントがあるのですが、4組あるポイントのうち駅進入最初のポイントを除いてばね復帰型のスプリングポイントです。また駅進入最初のポイントは手動式のようで、この画像でも右下のあたりにポイントを転換するためのロッドが見えます。
実はこの日の最終電車(笑)の時刻(上から2枚目の画像参照)ですが、この電車は最終ではなく遅れてきた最終の1本前です。最終はこの後だと係の方に確認したので、この電車には乗らずに最終を待ちます。
この日最終となる601形モ604が到着。
発車順序を示す表示器が2段になっているのは、1本の線路の前後に停める場合もあったためです。
ホームには防火水槽があって、その中に金魚が飼われていたのですが、阪堺電車で引き取り先を募集していたところ、無事、大阪市内の中学校に引き取られることが決まったそうです。
駅舎内には宝くじ売り場と串かつ店があって、どちらも閉店移転の告知も出ていなかったので、駅舎は当面残るものと思われます。そんな駅舎内の通路部分には、改札口の痕跡が・・・
この後、“最終”電車に乗って天王寺駅前駅に向かうのですが。。。次回以降に続きます。