今回、日本三霊山のひとつの霊峰白山で、白山信仰の三馬場のひとつ 平泉寺白山神社にいってきました。
平泉寺白山神社
(福井県勝山市平泉寺町平泉寺56−63)
717年白山信仰の開祖 泰澄大師より創建され、最盛期の戦国時代には日本で最大規模の宗教都市となり8000人余りの僧兵を擁しました。しかし、1574年一向一揆との戦いで全山が焼失し滅ぼされます。
現境内の規模は最盛期の10分の1程度にすぎません。また、一面は苔で覆われおり「苔寺」と呼ばれ人気の観光スポットです。
白山信仰について
日本三霊山
白山、富士山、立山の三山で山岳信仰の対象になってきました。
白山禅定道 白山三馬場
白山山頂までの修行道で、道中には修行場となる滝や岩屋があります。その道の起点となったのが馬場といい、越前、加賀、美濃の三方あります。
白山三馬場の神社
加賀馬場 白山比咩神社(石川県白山市)
越前馬場 平泉寺白山神社(福井県勝山市)
美野馬場 長滝白山神社(岐阜県郡上市)
まずは、平泉寺に参拝する前に平泉寺周辺の注目スポットを訪問してきました。
西念寺
浄土真宗の布教のため蓮如上人が白山平泉寺を訪れ、そのとき白山平泉寺の修行僧のひとりだった智光坊(ちこうぼう)が蓮如上人に会います。
智光坊は、浄土真宗と蓮如の教えに感化され、名を西念(さいねん)と改め西念寺を起こしたとされます。
辻観音堂
源義経と弁慶の一行が兄の源頼朝に追われ東北へ逃れていきます。北陸を通り東北の奥州へ向かう際、白山平泉寺に立ち寄って休んだという観音堂です。
鳥吠小路
源頼朝に追われ白山平泉寺に身を寄せていた源義経と弁慶の一行に対して、当時の長吏が「明朝の朝一番に鳥が鳴いたら寺の門が開くので出立しなさい」と伝え一行を逃します。
その祭に一行が通ったいわれる小道です。
福井の観光名所「東尋坊」由来の
東尋坊井戸跡
白山平泉寺に東尋坊という僧がいました。
東尋坊は優秀な僧でしたが、態度が横暴であり他の僧からは疎まれていました。ある日、恋敵であった真柄覚念(まがらかくねん)が東尋坊を誘い、他の僧達とともに東尋坊を酒で酔わせて崖から突き落としてしまいます。
すると天気が崩れだし49日もの間、海が荒れ狂ったとあります。この突き落とされた場所が「東尋坊」と呼ばれるようになりました。
福井の観光名所 東尋坊
この井戸は東尋坊の住まいにあり、突き落とされた日から7日間血の色に染まったと言われおり、その後も井戸に米ぬかを入れると、三国の海に浮かび上がるといわれています。
東尋坊井戸跡
泰澄大師廟
泰澄大師は白山信仰の祖といわれ、白山を開山した奈良時代の高僧です。
顕海寺
顕海僧正は平泉寺が一向一揆により全山焼失した9年後に平泉寺を再興した僧です。その顕海が隠居寺にした寺です。
精進坂
昔はこの坂より上には魚の持ち込みは禁止されており、「精進坂」と呼ばれてきました。
この先に平泉寺白山神社の一の鳥居があります。
次回は平泉寺白山神社の境内をご案内します。
ご覧頂きまして
誠にありがとうございました。