謎の女神 瀬織津姫を祀る 瀬織津姫神社 | 北陸の神社仏閣、温泉紹介

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瀬織津姫神社(石川県金沢市別所町ヲ83)

 

 

瀬織津姫

 神道の祭祀で年に2回(6月末、12月末)奏上される祝詞で唱えられる大祓詞に登場し、罪や穢を川の水で清めてくれるという大変重要な女神様です。

しかし「古事記」や「日本書紀」には一切登場しません。そのことから謎の女神、意図的に封印された女神と様々な考察がされています。

 

 

瀬織津姫の謎 

 天照大神はもともと男性神だった?

 

 天皇の祖神の天照大神は「日本書紀」「古事記」では、女性神として描かれています。

 しかし、古書の「ホツマツタエ」(※偽書ともいわれています) では、天照大神は男性神(アマテル)として描かれ、その正室が瀬織津姫として描かれています。

 

 このことから「記紀」編纂時の天皇(持統天皇)が女性天皇であり、女性天皇の正当性を示すため天照大神を女性神に変えて、正室の瀬織津姫を「記紀」では封印したのではないか。

 当時の朝廷は祭神を変えるよう勅令を下した。との考察もよく聞かれます。

 

 そこまではしなくとも、瀬織津姫が大和朝廷と敵対した勢力と関係の深い神だったため、「記紀」の編纂者達は取り上げず、朝廷支配下の神社は忖度して別名で祀った。というところではないでしょうか?

 

 

 

瀬織津姫の謎

 

 しかし一方では、大祓詞は中臣氏が宣読を担当したため中臣祭文、中臣祓詞を略して中臣祓ともいわれていたようです。

 中臣氏は藤原氏です。日本書紀のプロデューサーは藤原不比等で古事記の稗田阿礼は藤原不比等ではないか?ともいわれ、記紀と藤原氏は深く関わります。

 なぜ記紀で瀬織津姫を重要視しなかったのか疑問がわきます。

 

 このように瀬織津姫を探っていくとどんどん深みにはまっていきます。瀬織津姫が謎の女神と言われる由縁かもしれません。

 

 

 

 

瀬織津姫は天照大神と同一神?

 「伊勢神道」の書物には「皇太神宮(天照大神)荒魂、またの名を、瀬織津比咩神(瀬織津姫命)」とあり、また「天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記」「伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記」「中臣祓訓解」には伊勢神宮の内宮荒祭宮の祭神名が瀬織津姫であると記述され、瀬織津姫を天照大神の荒魂神として祀っています。

 

 

 

 

 

車で5分程行くと、

石川県埋蔵文化財センターがあります

石川県金沢市中戸町18-1

 

 展示品で縄文人や弥生人の暮らしや、生活様式を知ることが出来ます。

 

復元居住

 

 

 

 

 

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 ありがとうございました。